2012年02月21日(火)02時50分

Valve 「コンソール市場は新たなアプローチを受け入れるべき」

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Valveの設立者の一人であるGabe Newell氏が現在のコンソール市場に言及し、コンソール市場のPCのような開かれたアプローチを取るべきだと語っています。

Gabe Newell: 映画界で起きていることとゲーム界で起きていることを比較すれば、ゲーム・デベロッパーの方が映画製作者よりも何倍も速いスピードで動いているのは明確だが、より価値の高いコンテンツを提供する方法における革新性、つまりゲーム界と映画界の収益性を比較すると、ゲーム界の方がかなり動きが早いのは明らかだ。ゲーム業界に限った場合、World of Warcraftにせよ、ソーシャル・ゲームにせよ、フリー・トゥ・プレーなどにおける革新性にせよ、興味深いことの大半は様々な実験が可能な空間で起きていて、人々を制限する厳格で閉鎖的なルールに縛られた場所では起きていないんだ。

コンソールにはまだWorld of Warcraftがない。これには、私自身World of Warcraftのプレーヤーとして、そしてコンソールの所有者として、非常にストレスを感じている。ハードウェアに多くの革新性がもたらされることで、様々な機会が生まれるのは、歴史が証明していることだ。誰もがPCサイドのNvidiaとAMDに落ち着いただろう?それまでは各社が独自にコンソール向けGPUを開発していたが、それらはもう姿を消し、コンソールの中身は全てPCから生まれたものになっている。コンソールというプラットフォーム全体に対する姿勢においても、同じことが起きなければならないと考えている。そうすれば、プラットフォーム・ホルダーも多大な恩恵を受けることができるはずだ。現在市場に存在するゲームではなく、我々がまだ考えも付かないようなゲームこそが、将来重要になって来るんだ。プラットフォーム・ホルダーに言いたいのは、過去に囚われることなく、インターネットやゲーム流通、そしてゲームのビジネス・モデルに対する、より開かれたアプローチによってもたらされる恩恵や独創性に賭けてもらいたい、ということだ。

そうしたアプローチを取らない会社は撤退を余儀なくされるだろう、とNewell氏。

Gabe Newell: 新たなアプローチを受け入れるか、退場するかのどちらかしかない。セガやAtari、Vectrex、Commodoreなどを見れば分かるように、前に進む方法を見つけないと置いていかれてしまうんだ。私もゲーム業界長いから、Valveが面白くて革新的なことをしなくなった途端に置き去りにされてしまうことくらいは十分承知しているよ。特定のやり方が通用したからといって、次の世代でも同じやり方が通用するだろうと考えるのは、近視眼になっていると言わざるをえない。彼らが実行に移すかどうかは難しい質問だが、誰かが行わなければいけないことだからね。私に言わせれば、任天堂が行った2Dから3Dへの移行は、この業界でも最も困難なものだったが、にもかかわらず業界の歴史でも最も成功した移行になった。だから当然可能だが、一旦歩みを止めてしまったら、他の人間が業界をリードしていくことになる。開かれたアプローチを取ると、その動きが一層加速するんだ。リスクヘッジ戦略のようなものがあって、我々の言うとおりにしてもらう、と人々を従わせることも可能で、皆がある程度監視、管理されることに我慢せざるをえないうちは、恐らく利益も上がり、管理能力も改善されていくだろうが、このやり方の問題は、一度失敗するとあっという間に転落してしまうところだ。そうした教訓を生かす人たちもいれば、履歴書を書く羽目になる人たちもいる。ゲーム業界の歴史を見れば、そうした例は枚挙に暇がないよ。

さらに、他に選択肢がなくなった場合はValve自らがハードウェア事業に乗り出す可能性も示唆しています。

Gabe Newell: 仮にハードウェアを売らなければならない状況になったら、そうするだろう。我々なら上手くやれるという自信があるわけではなく、この業界は常に革新を継続していかなければならないし、そのための唯一の方法が、我々自身がハードウェアを開発して販売することなら、我々はそうするという感じだ。決して最初に我々の頭に浮かんだことではないよ。ハードウェアの製造と配給に長けている人たちに任せたいからね。ハードウェアというのは重要なものだから、もし我々自身が手掛けなければならないなら、そうすることになるだろう。

[ソース: Penny-Arcade]

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