2012年03月24日(土)16時21分

稲船氏 「日本のゲーム業界は若手にチャンスを与えるべき」

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2010年にカプコンを退社後、Comcept、Intercept、DiNGという3つの新会社を設立した稲船敬二氏がGamasutraの取材に応じ、日本のゲーム会社は若手にもっとチャンスを与えるべきだと語っています。

稲船敬二: 最大の問題は、若い連中にチャンスが与えられないことだ。上の人間が「自分たちでやった方が早いし、失敗するリスクもない」と考えてしまうんだ。若い世代にチャンスを与える勇気がないんだよ。それが現在の日本のゲーム業界で起きている最大の問題だ。

日本のゲーム業界全体を見ると、ディレクター志望の場合、30代半ばまでにディレクターになれれば、メジャーなパブリッシャーやデベロッパーではかなり早い方だ。だが(稲船氏の新会社)Comceptでは、20代後半のディレクターが2人もいる。早い段階でチャンスを与えているんだ。カプコンなどの大手パブリッシャーでは、こんなチャンスを手にすることはできなかっただろう。

決して面倒がらずに、若手にチャンスを与えて、早いうちから教育し訓練を積ませていかなければいけない。

しかし、それも問題の一つに過ぎないと稲船氏。

稲船敬二: あくまで問題の一つだ。日本は細かな問題を沢山抱えていて、それが積もって大きな問題になっている。当然会社側にも問題はあるし、クリエーター不足や若手がチャンスを与えられないといった問題もある。

日本のゲーム業界には多くの問題があるんだ。アメリカやアジアといった世界市場に目を向けていないとか、そういった様々な問題が積もりに積もって、大きな問題を生み出している。

過去にも同様の発言を多々行っていることから、日本ゲーム業界の惨状を訴えるスポークスマン的存在になっている現状について、稲船氏はそれが日本のゲーム業界の復権に繋がるならば問題はないと考えているようです。

稲船敬二: (笑)ああ、実際に私が思っていることだから、それで何の問題もないよ。それが切っ掛けでゲーム界が活性化されるなら、悪者扱いされようと、オカシイ人扱いをされようと、一向に構わないんだ。それで頑張ろうと気になって、最終的にそれが国際化や優れたゲームに繋がるなら、それでいいんだ。

私が日本のゲーム業界に希望をもたらす人間になるよ。ゲームに対する見方は一つじゃないということ、ゲーム開発にも他のやり方があるんだということを示していくつもりだ。

結局は、私が必死になって働いて他にもやり方があるんだということを示せれば、自然と人々は付いてくると思っている。「それを作れば、やって来る」というやつだ。ゲーム開発に違う考え方があるということを示せれば、考え方を変える人も増えていくだろう。誰かが立ち上がって行動を起こし、成功させなければいけない。そうすれば、自然と人々の考え方も変わるだろう。それが人生というものだ。

[ソース: Gamasutra]

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