2012年04月28日(土)00時14分

The Elder Scrolls V: Skyrim プレビュー 〜 Kinect機能

501.jpg

Xbox 360版『The Elder Scrolls V: Skyrim』に無料アップデートとして追加される予定のKinect機能に関するプレビュー記事が1UPに掲載されています。

私が「Kinect」という単語を聞いて連想するのは、居間でパントマイムのようなことをして恥を晒す人々の姿。正直な話、芝居じみたジェスチャーでゲームを操作するのは、私にとって全く魅力的ではないのだ。当然ながら、『The Gunstringer』や『Fruit Ninja Kinect』のように、モーション操作の恩恵を受けているゲームも存在するのは確かだ。こうしたゲームが成功しているのは、通常のコントローラーでは不可能な単純で没入感のある楽しさを、デザインの時点から取り入れているからだ。悲しいかな、殆どのKinectタイトルは、イライラ・シミュに成り下がっている(お前のことだぞ、『Kinect Star Wars』)。Bethesdaが『Skyrim』にKinect機能を盛り込むパッチを準備中だというニュースを聞いた時、『Skyrim』をプレーしながら醜態を晒さなければいけないのかと多くのファンが心配した。ありがたいことに、Bethesdaが公開した洗練された操作性は、そうした懸念を払拭してくれるものだった。

プレーヤーにビンタ合戦をするDovahkiinのように腕を振り回すよう強要するという、ベタなルートをBethesdaは懸命にも避けている。斧を振り回したり、乱闘の最中に特定の敵に狙いを定めたりするのに、Kinectを使うことはないわけだ。実際、『Skyrim』はカメラ機能は一切使用せずにボイス・コマンドだけに絞り、ゲームのテンポを損なわずに体験を簡略化している。各クラスの武器をどちらかの手に振り当てることが可能で、「Sword(剣)」や「Bow(弓矢)」と口に出して言うことで、お気に入りの武器を装備することができるのだ。このシンプルなショートカットのお陰で、戦闘中に手強い敵を見つけたので慌ててメニューを漁らずに済むようになり、ゲームのテンポやリズムを維持することに成功している。

変に聞こえるかもしれないが、『Skyrim』のKinect機能で最もエキサイティングなのは、ボイス・コマンドによるメニュー操作だ。『Skyrim』ほど奥が深いRPGをプレーした人間なら誰でも、お目当てのものを見つけるために何ページにも及ぶメニューに四苦八苦した経験があるはずだ。『Dark Souls』に対する数少ない不満の一つが、お目当てのアーマーを見つけるためには、とにかく時間と労力を費やさなければならない点。メニューを開いてもゲームの進行がストップしないこともあり、結果として理不尽な死に悩まされるシステムになっていた。この頭痛の種をなんとかするため、Bethesdaはメニューをめくったり情報をまとめるためのシンプルなボイス・コマンドを大量に用意。これにより、「Sort by Weight(重量でソート)」や「Sort by Value(価値でソート)」と言うだけで、アイテムを整理しなおすことができるようになっている。単純な要素だが、ファンには嬉しい簡略化だろう。

機能的というよりもスタイリッシュな唯一のギミック風フィーチャーは、ドラゴン・シャウトを英語とドラゴン語で切り替えることができるというものだ。『Skyrim』世界に何百時間も没頭してきた熱心なファンならば、問題なく架空の言語を全て記憶することもできるだろうが、恐らく殆どのプレーヤーは英語で通すだろう。それでも、このフィーチャーは無理やり組み込んだギミックというよりも、ハードコアなファンへのサービスといった感じなので、これはこれでアリだろう。

こうしたフィーチャーは、どれもPCゲーマーの失笑を買うかもしれない。結局、Kinect機能は声で操作するホット・キーであるから、キーボードさえあれば全く必要がないものだ。だが、コントローラーの制限されたボタン数に苦しめられているコンソールでは、声のショートカットが数多く加わったお陰で、よりシンプルにプレーすることが可能となった。戦闘中にコマンドを忘れて慌てなくて済むよう、プリントして手元において置けるように、Bethesdaは200を超えるボイス・コマンドを記したPDFをリリースする予定とのことだ。『Skyrim』のKinect機能は数週間以内に無料のアップデートで配信される。Bethesdaは、ビデオゲームの代替操作における重要な教訓をしっかりと理解しているように思える。派手さよりも、痒いところに手が届くもののほうが成功するのだ。

[ソース: 1UP]