2012年06月01日(金)03時28分

メルルのアトリエ: アーランドの錬金術士3 海外レビュー

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  • 機種: PS3
  • 開発: ガスト
  • 販売: ガスト

『メルルのアトリエ: アーランドの錬金術士3』の海外レビューです。海外タイトルは『Atelier Meruru: The Apprentice of Arland』。

RPG Fan 92/100

JRPGがとにかく大嫌いという人でもない限り、『Atelier Meruru: The Apprentice of Arland』を嫌いになるのは難しいだろう。達成感を感じられる、中毒性の高いゲームだ。ボリュームも凄いので、目標が途切れることはないし、10のエンディングが収録されているのでリプレー性も高い。ユーモア・センスや空気感はニッチな層にしかアピールしないのは確かだが、洗練されたゲームプレーは、半信半疑のゲーマーをも満足させるはずだ。これでトリロジーが終わりを迎えてしまうのは残念だが、本作の質の高さがガストの実力を示しているとするなら、将来が実に楽しみである。

Cheat Code Central 4.4/5.0

グラフィック 4.7: ゴージャスなセル・シェードはさらに洗練され、キャラクターと背景の一貫性が増している
操作性 3.5: 改善の余地はあるが、戦闘システムには興味深い要素が追加され、インターフェースも洗練された
音楽/効果音/ボイスアクト 3.9: 3部咲く全てのBGMにアクセスが可能で、ボイスアクトも3部作で最高
バリュー 4.5: 水増し感のないボリューム満点のアドベンチャーが待っている。前作よりもエンディングの数は減っているが、コンプリートは簡単になっている

ガストで最も愛されているシリーズの中でも、『Atelier Meruru』は最高傑作になるだろう。3部作全て、中でも洗練された2作目と3作目は、10代の少女やアニメ・ファンから、『牧場物語』や『ルーンファクトリー』といったシリーズのファンまでが最高に楽しめるはずだ。トリロジーを通して着実に改善されていったのは嬉しいことだし、ガストがファンの声に耳を傾けていることの証明でもある。これだけの実績があれば、次回作『アーシャのアトリエ』が非常に楽しみになってきた。

ZTGameDomain 8.5/10

シリーズのファンは失望しない出来だ。過去2作に登場したほぼ全てのキャラクターが再登場するし、新キャラクターも、それまでのキャラクターと同じくらい滑稽で愛らしい。新規ユーザーには過去2作をプレーすることをお勧めするが、本作のメニューには新規ユーザー向けのバックストーリーが収録されている。JRPGファンはチェックすべきゲームだろう。30時間は楽に楽しめるゲームだし、極めて中毒性の高い仕上がりだ。トリロジーの締めくくりとしては完璧で、アニメ・ファンとJRPG好きは決して素通りすべきではない。

RPGamer 4.0/5.0

『Arland』3部作にお別れを言わなければならないのは実に心が痛む。3作品を通じて心を奪われた世界にさよならを言うのは簡単ではないが、『Atelier Meruru』は私にこのシリーズも成長し成熟し続けていくだろうという自信を持たせてくれた。『Arland』3部作のファンは確実に本作も気に入るだろうが、この世界観を堪能したい初心者の入門編には適しているとは言いがたい。それでも、『Atelier Meruru』は素晴らしいトリロジーの最後に訪れた希望の光であり、長い旅を共にしてきた長年のファンに、間違いなく喜びと幕引きをもたらしてくれるだろう。

EGM 7.5/10

『Atelier』シリーズは決して日本のRPG業界の縮図というわけではないが、私自身はこのシリーズを嫌いになれずにいる。『Atelier Meruru』は「壮大」でも「手に汗握る」わけでも「爽快」でもないが、チャーミングかつフレンドリーで楽しさに溢れ、堂々としているのだ。

PlayStation LifeStyle 7.5/10

『Atelier Meruru: The Apprentice of Arland』は、アイテム作成や王国建設に満ちた中毒性の高いRPGを探しているゲーマーを、大いに満足させるだろう。物語は前2作ほどの出来ではないものの、過去作からのカメオ出演がプレーヤーを飽きさせない。それで充分でないなら、他にも図鑑を拡張するために材料を集めたり、王国を発展させたりするために、プレーヤーは多大な時間を費やすことになるはずだ。最初から最後まで「クエストをあともう一つだけ」と言いながらプレーし続けてしまうし、30時間以上は余裕でプレーできるだろう。

IGN 6.0/10

プレゼンテーション 5.0: 物語には重要な対立や方向性がなく、ボイスワークも今一つ。過去作のキャラクターも輝きを失っている
グラフィック 7.5: アート・スタイルに好き嫌いはともかく、細部まで凝りに凝っているのは否定できないはずだ。フレームレートが不安定になる箇所があるせいで、前日譚ほど洗練されているとは言えない
サウンド 5.0: 音楽は過去作ほどキャッチーではないが、どの言語を選ぼうと、ボイスワークは同じくらい酷いか悪化している
ゲームプレー 6.5: コア・メカニックは今まで以上に魅力的だが、やたらでしゃばる空虚な会話シーンの渦に飲み込まれている。絶え間ない雑用のせいで素晴らしいクラフト・システムのポテンシャルを掘り下げる暇もない
寿命 7.0: New Game+と10のエンディング、無数のクラフト・アイテム。楽しいと感じる限りプレーし続けられるだろう

『Atelier Meruru』には多大な期待を寄せていた。世界を脅かす巨悪ではなく個人レベルでの対立に焦点を当てているのは新鮮だし、クラフト・システムは永遠に没頭できるほど奥が深い。だがこの最新作は、全体の構造に変更を加えたせいで、シリーズ最大の長所から輝きを奪っており、芯となる対立が存在しないせいで物語やキャラクターに全く興味を持てなかった。あとに残されたのは、雑用を片付ける楽しさと、好き嫌いの激しく分かれるアート・スタイルだけだ。