2012年06月28日(木)02時41分

Spec Ops: The Line 海外レビュー

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  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: Yager Development
  • 販売: 2K Games

『Spec Ops: The Line』の海外レビューです。

TheSixthAxis 9.0/10

良い点:
・素晴らしい出来の充実した物語
・息を呑むビジュアル
・力強いキャラクター
・ボイスアクト
・優れたゲームプレー・メカニック
悪い点:
・急激に上がる難易度
・一部のビジュアル・バグ
・チェックポイントの間隔

シューターが好きなら、『Spec Ops: The Line』はリストのトップにあるべきゲームだ。一流フランチャイズに匹敵するゲームプレー・メカニックと力強いキャラクターが、素晴らしい物語と見事に融合している。確かに難易度は高いが、頑張って先に進めば、2012年最高のゲームの一つが見えてくるはずだ。

Machinima 9.0/10

脳みそを空にしてドンパチをしたいだけなら、『Spec Ops』には近寄らない方が良いだろう。そういうゲームは他に山ほどあるのだから、それはそれで何も問題はない。『Spec Ops』は、大人向けのテーマを知的に扱ったユニークなゲームだ。一味違う戦争ゲームを探しているなら、『Spec Ops』がお勧めだ。

G4TV 4.5/5.0

良い点:
・感情を揺さぶられる物語
・手堅いゲームプレー
・驚異的なボイスアクト
・環境としての砂の革新的な使い方
悪い点:
・一部問題を抱えたカバー・システム
・激しいシーンで不安定になるフレームレート
・たまに脳みそが空になるAI

『Spec Ops: The Line』は、物語がゲームプレーを凌駕した、珍しいタイプのゲームだ。クリア後も長く記憶に残るパワフルな風景が満載で、散りばめられた選択がリプレー性を増している。少々取って付けたようなヘリコプター・セクションも幾つかあるし、敵と味方の区別がつきにくい(これは恐らく意図的だろう)が、キャンペーンは全体的にテンポが速く、オーディオ・ログと台詞が物語を主導していく。

不快感というのは必ずしも悪いことではなく、不快なシーンを含みつつもエンターテイメント足りえている映画や小説、テレビドラマは数多い。『Spec Ops: The Line』はそのことをしかと心に留め、現在我々の軍隊が中東で抱える問題を絡め、『地獄の黙示録』を思い起こさせる体験を提供する。

極めて挑発的で知的なゲームなので、当然子供にはお勧めしない。「楽しめる」という単語は相応しくないかもしれないが、物語だけを取ってみても、間違いなく体験する価値のある作品である。

ZTGameDomain 8.5/10

良い点:
・感情を揺さぶられるストーリーテリング
・素晴らしいサウンド・デザイン
・予測できないアクション
・緊迫感のある銃撃戦
悪い点:
・奇妙なボタン・コンボ
・不必要に感じられるオンライン

『Spec Ops: The Line』は表面的にはありがちなミリタリー・シューターに見えるかもしれないが、少し掘り下げれば、暗黒面が顔を覗かせるだろう。戦争は地獄であるという事実を、ここまで見事に実感させてくれるゲームは他にない。プレーヤーが強いられる決断、そしてその結果は極めて過酷なもので、戦場における兵士たちの体験を見事に表している。精神というのは強力な道具であり、従軍した経験がない者として、私はこのような経験を強いられてきた人たちに最大限の敬意を払いたいと思う。感情に訴えかけるミリタリー・シューターを探しているなら、『Spec Ops: The Line』はマストだろう。

IGN 8.0/10

プレゼンテーション 9.0: 物語先行型のゲームで、巧みなペース配分とメッセージが際立っている
グラフィック 8.0: 最高のライティングと凝ったディテールが、テクスチャのロード問題と今一つのパーティクル・エフェクトを補っている
サウンド 7.0: 音楽は雰囲気を構築する際の重要な役割を果たし、ボイスアクトもキャラクターに真実味をもたらす
ゲームプレー 7.0: 操作性とカバーが抱える問題点はただでさえ普通のシューターである本作の足を引っ張っているが、練られた戦闘とレベル・デザインのお陰でエキサイティング
寿命 7.0: マルチプレーは酷いが、キャンペーンはリプレーする価値がある。真相を知りつつ同じ出来事を再体験すると、以前とは違った不愉快さを感じる

『Spec Ops』は戦争についてのゲームではなく、世界を守ることでも邪悪な脅威を倒すことでもない。『Spec Ops』の中心はプレーヤーについてのゲームであり、プレーヤーの行動がもたらす影響や、プレーヤーにはどうすることもできない出来事についてのゲームなのだ。『Spec Ops』の意外な物語は、人を殺すということに重みを持たせている。加えて、練られたリアリズムや考え抜かれた敵との戦闘は、志の低いアクション・ゲームが確立したスタンダードに真っ向から抵抗するものだ。だが、マルチプレーからは同様の勇敢さを感じられず、シングルプレー・キャンペーンの偉業の価値を落とすことはないとはいえ、お約束に頼りきった底の浅いオンラインは全体の質の向上にはなんら役立っていない。

PlayStation Lifestyle 8.0/10

良い点:
・ドバイという舞台設定、ライティングが素晴らしい
・砂は障害になると同時にチャンスにもなる
悪い点:
・まとまりのない物語

マストプレー・リストに『Spec Ops: The Line』を載せている人は少ないだろうが、載せるべきだろう。プレーを始めてすぐ、私は驚かされた。砂に覆われたドバイという舞台設定は素晴らしく、ゲームプレーと物語の両方の観点から見ても、ありきたりのミリタリー・シューターからは頭一つ抜け出している。『Spec Ops: The Line』は、夏の干ばつが始まる前、そしてホリデーシーズンの大作群が到着する前に購入すべき最後の作品だ。

Official Xbox Magazine UK 8.0/10

良い点:
・満足感のある良く出来た戦闘
・ゴージャスな環境
・真の深みを備えた充実の物語
悪い点:
・単調になってくるシューティング
・少々混乱させられるトーン

銃で敵を撃つ意味をプレーヤーに問いかける、アクション満載の3人称シューターを作るという試みに挑戦した開発元のYagerは、賞賛されるべきだろう。極めて荒涼としたゲームで、時にはすっかり消耗させられる。狙ったような示唆に富む傑作には少し及んでいないが、この過酷な現実に耐えられる者にとっては、ひたすら中身の濃い充実した体験となるだろう。

Destructoid 8.0/10

我々にとっては楽しいゲームに過ぎないので、人を殺すことに関して折り合いをつける必要などない。だが、理由と目的を模索するCaptain Walkerは違う。だからこそ、砂と血で覆われたドバイを進攻していくのは、今年最も魅惑的な体験となっっている。

games(TM) 8.0/10

『Spec Ops The Line』は、『Final Fantasy Versus XIII』のように、決して完成しないのではないかと懸念されたこともあった。そうならなくて本当に嬉しいし、2Kが開発元のYagerに完成に必要な時間と予算を与えたことは実に喜ばしい。

核となるメカニック部分は特に斬新ではないが、定番要素に新鮮味を加えることで、今年最も興味深いタイトルに仕上がっている。根本的にはシューターなのだが、少なくとも撃つ相手を見極めるようプレーヤーに問いかける知性がある。

Eurogamer 8.0/10

『Spec Ops: The Line』は、印象に残る奇妙な何かを生み出そうと懸命に頑張っている。ドバイという舞台設定の構築では成功していて、それは恐らく実際のドバイが既にやたら派手かつ過剰で、酷く奇妙だからかもしれない。最初の銃弾が発射される以前から、ゲームに適切な方向性を与えている。無数のシューターで溢れかえる昨今、あまりに多くの作品が競争相手を真似ようと必死になっているが、本作は違う。それだけでなかなかの偉業だろう。

Canadian Online Gamers 80/100

結論としては、私は『Spec Ops: The Line』を楽しむことができた。良いゲームである。物語には引き込まれるし、道中で下さなければならない決断には自問自答させられる。ビジュアルやサウンドのクオリティも高い。批判すべき箇所があるとすれば、それはキャンペーンの短さと、他の作品と比較すると分が悪いマルチプレーということにだろう。毎年恒例のゲーム日照りのこの時期、『Spec Ops: The Line』は注目に値するゲームだ。なかなかの高品質で、大抵の人が楽しめるとは思うが、オンラインをプレーしない人にとっては少々ボリューム不足かもしれない。

Xbox360Achievements 80/100

『Spec Ops: The Line』は、プレーヤーを掴んで離さない物語に支えられた手堅いゲームプレーによって、平凡なミリタリー・シューターとは一線を画す作品に仕上がった。さらに、考えさせられるゲームでもある。確かに恐ろしい体験だが、戦争は地獄なのだ。

Games Radar 4.0/5.0

『Spec Ops』は、決してプレーヤーを笑顔にするようなゲームではない。武勇伝を友人と語り合うようなゲームではなく、自らの行動に罪悪感を感じ、物語について長く語り合うようなゲームなのだ。自分の下した決断について語り合い、他の展開ではなくその動機について思いを馳せることになるだろう。自分の手で命を奪った相手のことを考えさせられる。それも、本作だけでなく、他のゲームにおいてもだ。他に選択肢はなかったのか?そもそも自分は他の選択肢を模索したのか?『Spec Ops: The Line』には問題もあるが、ビデオゲームというメディアに敬意を払い、プレーヤーを人でなし呼ばわりする勇敢で中身の濃い物語が補って余りある。

Digital Spy 4.0/5.0

『Spec Ops: The Line』のゲームプレーには革新性が欠けていて、洗練もされていないが、インパクトと意味を持つ物語が補って余りある。エンディングで少々躓いているものの、物語全体は兵士の本分についての深刻な疑問を投げかけている。シングルプレーと比較するとマルチプレーは劣っているものの、『Spec Ops: The Line』には独創性があり、『Call of Duty』ファンタジーの醜い側面を恐れずに曝け出している。

Game Informer 7.75/10

コンセプト: 嵐で荒れ果てたドバイの闇を進む
グラフィック: 現代シューターの中でも砂漠という舞台がユニーク
サウンド: 『地獄の黙示録』を彷彿とさせるものの、ベトナム時代のロックが現代ドラマにぴったりフィット
プレー性: シューティングの操作性は悪くないが、カバーと仲間AIは改善の余地あり
エンターテイメント性: 自らの行動を分析するよう求める、珍しいストーリーテリング主導型シューター
リプレー性: 比較的低い

スタンダードなシューターに道徳性を注入しようという『Spec Ops』の試みは、賞賛に値する。物語は最後に崩壊するし、操作性は一流タイトルと比べると物足りないが、狂気への旅路は今までにプレーしたことがない類のものだ。

Metro GameCentral 7.0/10

良い点:
・似たような設定のミリタリー・シューターが幼稚に思えるほど成熟した辛辣な脚本
・手堅い3人称シューター
・声優のキャスティング
悪い点:
・すぐに魅力が失われる3人称アクション
・破綻寸前の物語
・頼り甲斐のないカバー・システム

物語とアクションをここまで見事に融合させたゲームは珍しいが、それでもゲームプレーと物語のどちらもポテンシャルを活かしきれていない。

Video Gamer 7.0/10

良い点:
・印象的な舞台設定
・興味深く、不穏な物語
悪い点:
・延々と続くタレット・セクション
・貧弱なAI

典型的な平凡なシューターに落ち着く可能性のあったにもかかわらず、一味違うゲームを作ろうとしたYagerの勇気と労力は賞賛されるべきだろう。ただ、壮大なアイデアを支えるだけの土台や、突出した作品に昇華する自信が欠けている。

Strategy Informer 7.0/10

『Spec Ops: The Line』は買いか?ドバイという舞台、砂に埋もれた都市の狂気の中に落ちていくという設定を気に入ったならイエスだが、Unreal 3エンジンを使用したカバー・シューターにはうんざりというならノーだ。殺戮を無理やりにでも突破すれば、より興味深い部分が見えてくるだろう。購入しても決して後悔はしないが、同時に諸手を挙げて大喜びというようなこともないだろう。基本的に「悪くないゲーム」といったところだ。

GameSpot 6.5/10

良い点:
・アートと建造物の目を見張る融合
・ユーモラスでショッキングな印象的瞬間の数々
悪い点:
・ぎこちないムーブメント・メカニック
・容赦ない殺戮が道徳上のジレンマを凌駕してしまう

『Spec Ops: The Line』はゲームプレーとストーリーテリングが分離していて、本作が目指したような戦争におけるもやもやしたモラルを熟考するのが困難になっている。興味深い部分も垣間見えるのだが、その野心と実際の出来栄えの差は、画面上を覆う砂と同じくらい不安定だ。

Guardian 3.0/5.0

開発元のYagerは、最高の物語、興味深いキャラクター、ユニークで不穏な世界観を作り上げる能力を証明した。次回作では、そうした要素を滑らかで楽しいゲームプレーに結びつけることができれば、極めて危険な存在となるだろう。