2012年10月19日(金)16時19分

【コラム】QTEは百害あって一利なし

1481.jpg『God of War III』

今ではすっかり一般化したクイックタイム・イベント、QTEはゲームにとって百害あって一利なしであるとするコラムをGame Informerが掲載しています。

現代ゲームの重要な真実について話したい。QTEは害悪であり、ゲームの質を貶める存在でしかない。

邪悪な神羅カンパニーに最初の攻撃を仕掛けるため、クラウドとバレットが乗った列車がミッドガルに入っていく様子を初めて見た時のことを覚えているかな?「ここで十字キーの左を押してドアを開け、□を押して偽IDを取り出せたら最高だったのに」と思ったはずだ。

そんなわけはない。『God of War』で一気に普及したQTEは、ゲーム体験に何の付加価値ももたらさないのだ。『God of War』のQTEが機能したのは、その目新しさと、Kratosが敵にトドメを刺すスペシャル・キルに絞っていたから。鍵のかかったドアまで歩いていきAボタンを押すと、主人公が自動的に鍵を使用してドアが開くという場面で、「画面に連続して表示されるボタンを押して、格好良く鍵を開けれたら良かったのに」と思った経験のある人間などいないはずだ。古代寺院の扉を開くために○を連打してクランクを回したからといって、Nathan Drakeへの感情移入が深まるわけではない。ただコントローラーと指を痛めるだけである。

更に悪いのは、映画的カットシーンの最中にボタンを押させるQTEだ。画面上のボタン表示に集中さえしていなければ、重力を無視した殺人バレエを繰り広げる格好良いくのいちの姿を堪能できるというのに。

2294.jpg『Ninja Blade』

もっと酷いのは、QTEが上手いか下手かによって、ゲームが破綻してしまうなんとも馬鹿げたQTEだろう。『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』の非常に難易度の高いボスにトドメを刺したい?それならミニゲームに失敗したら駄目だ。ヘルスが半分回復してしまうぞ!商業的に大失敗したタクティカルRPG『Gladius』は、PS2時代の私のお気に入りの一つだが、頻繁に登場するQTEでクリティカルを成功させると、難易度が一気に下がってしまう。

『パラッパラッパー』の達人だからといって、『XCOM』でハード・カバーに隠れるエイリアンに必ず命中させることができるとしたら、どれだけ馬鹿げているだろうか?(ネタバレ:とんでもなく馬鹿げている)

QTEの悪い例として挙げた『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』『Uncharted』『Gladius』『Heavenly Sword』 は、どれも私のお気に入りゲームばかり。お気に入りであっても、QTEが削除されていればゲームの質は上がっただろう。削除されたら悲しいと感じるQTEなど、何一つとして思い浮かばない。できるものなら、『The Witcher 2』のQTEを今すぐオフにしたいくらいだ。

『God of War』を参考にするなら、せめてそれ以外の優れた部分(たくさんある)を参考にしてもらいたい。QTEはKratosに任せておけば良いのだ。

[ソース: Game Informer]

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