2012年09月19日(水)00時05分

『Jet Set Radio HD』海外レビュー

ダウンロード配信ゲーム『Jet Set Radio HD』のレビューです。

  • 機種: PS3/Xbox 360
  • 開発: Smilebit
  • 販売: SEGA Europe

Gamestyle 9.0/10

『Jet Set Radio』経験者がこのバージョンを手にしなかったから馬鹿だろう。ノスタルジア眼鏡を外しても、本作は素晴らしいゲームであり、再体験すべきだ。ドリームキャスト未所有者か、若すぎて記憶にないという人には、嫉妬してしまう。こんな傑作を初めて体験できるのだから。

Games Radar 4.0/5.0

良い点:
・シャープな720pグラフィック
・オンライン・リーダーボードのスコア追跡
・オリジナル・サウンドトラックの殆どが収録されている
悪い点:
・ふわふわした物理
・時折不安定になるフレームレート
・サウンドのバランスに問題がある

技術的なつまづきはあるが、12年を経た今でも『Jet Set Radio』は最高に楽しいゲームだ。バラエティに富んだミッションは長く楽しめるし、極上のサウンドトラックのお陰で楽しさも倍増だ。ドリームキャストを持っていなかったとしても、最高に楽しくて独創的な本作を素通りする言い訳はもう存在しない。

IGN 7.5/10

良い点:
・時代を超越したアート・スタイル
・印象的なサウンドトラック
・自己表現という反抗
悪い点:
・不安定な操作性と当たり判定
・イライラするレベル・デザイン

「ビデオゲーム」という名称には2つの単語が含まれており、この両方を成功させない限り、傑作と見なされることはない。本作の場合、「ゲーム」部分は楽しさと辛い作業が同居し、あっという間にクリアできてリプレー性も低い。だが「ビデオ」もしくは「音楽ビデオ」部分は極めてスペシャルな出来であり、ビデオゲームというメディアの芸術的可能性を信じる人間なら、誰もが体験すべきだと感じている。巧みに調整されたメカニックとスリリングなゲームプレーを求める人間は、他を当たるべき。しかし、オリジナルのファンや、ファンキーな市民的不服従に身を投じたい人間は、プレーすべきだろう。

ZTGameDomain 7.0/10

良い点:
・極上のサウンドトラック
・最高のアート・スタイル
・ノスタルジアがあればバッチリ
悪い点:
・操作性が古臭い
・容赦ないゲームプレー
・当然ながら万人向けではない

デザインと時代に足を引っ張られた傑作だ。操作性に問題があるとはいえ、私は楽しむことができた。未だに肩を並べる作品が存在しない、独特の魅力があるゲームだ。キャラクターは大好きだし、音楽も文句なく素晴らしい。良い思い出を持っている人なら、購入して後悔することはないだろう。未プレーで、評判だけを聞いてプレーしてみた人は、ぎこちない操作性と容赦ないゲームプレーを前にして、何故評価が高いのか首を捻るかもしれない。『Jet Set Radio HD』を楽しむには、ノスタルジアが欠かせないだろう。そういう人にとっては文句なく買いである。

Official Xbox Magazine UK 7.0/10

良い点:
・素晴らしく風変わりなサウンドトラック
・シェル・シェードの先駆者
・ひたすら個性的
悪い点:
・口汚くなる
・美しいが残酷

2000年に我々の度肝を抜いたグラフィック面での目新しさは失われてしまったが、『Jet Set Radio』の暖かさ、不可解なストーリーライン、驚異的なサウンドトラックは健在だ。ボリュームはそこそこなので800ポイントという価格は適切だろう。ノスタルジアに頼ったゲームにしては寛容な価格だし、新規ユーザーにも優しい。とにかく試してみれば、虜になるはずだ。とてもとてもゆっくりと。

Game Informer 6.5/10

コンセプト: ドリームキャストで好評を博した、セル・シェードのインライン・スケート/グラフィティ・ゲームの再発。アメリカでは2000年に『Jet Grind Radio』として発売された
グラフィック: セル・シェードのゲームというのは時代の流れの影響を受けにくいもの。一風変わったグラフィティ風アート・スタイルと色鮮やかなビジュアルはHDで更に美しくなった
サウンド: 当時は革新的だったJポップやテクノ、ヒップホップからなるサウンドトラックは、ビジュアルと同じくらい現代にも通用する出来だ
プレー性: ぎこちない操作性とストレスが溜まるデザインは、当時よりも悪化しているように感じられてしまう
エンターテイメント性: 良き思い出を持っているなら、思い出のままにしておこう
リプレー性: 低め

セガが今回のリイシューに力を入れていることは明らかだが、HDで表面を塗り替えただけでは、操作性や単調なデザインといった『Jet Set Radio』が抱える根本的な問題は解決されないのだ。ドリームキャストの熱心なファンに怒られそうだが、それが真実。このゲームはそもそも、傑作と呼ぶほどのゲームではなかったのだ。

Destructoid 6.5/10

『Jet Set Radio』は今でも充分楽しいが、同時にイライラするゲームでもある。今まで全くプレーしたことがないなら、何故評価が高いのか不思議に思うかもしれない。良いゲームかもしれないが、もしこれが新作として今リリースされていたら、未完成品と感じる人も多いだろう。

Gamers’ Temple 60/100

『Jet Set Radio HD』は、かつての記憶を呼び覚ますために再プレーしたいという人間の興味しか引かないゲームだろう。ドリームキャストが今でも稼動するか、オリジナル発売時にゲームをしていなかった人間は、このHDリメイクをリストに入れる必要はない。実際、かつての名作『Tony Hawk Pro Skater』のHDリメイクのせいで、その魅力は薄れてしまったと言えるだろう。かつては我々の度肝を抜いたゲームも、残念ながら現代のスタンダードには達しておらず、若いゲーマーは何故こんな中途半端なゲームが傑作呼ばわりされているのか、疑問に思うはずだ。

Polygon 5.0/10

2000年当時、『Jet Set Radio』は大衆の注目を引くために必死だったセガ渾身のアグレッシブな作品だった。12年が経過した今、残されたのは当時リリースされたゲームだけで、表面を綺麗に磨いてもあまり意味はなかったようだ。あらゆる意味で『Jet Set Radio HD』は試作品で、山ほどのアイデアはどれも中途半端にしか実現しておらず、その多くは大幅に改善された続編『Jet Set Radio Future』にてようやく形となっている。ドリームキャスト作品の再発の中では『Jet Set Radio HD』がベストだが、不朽の名作という評判に応えることはできていない。

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