2012年09月15日(土)17時14分

『Tokyo Jungle』海外レビュー

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『Tokyo Jungle』の海外レビューです。日本では6月にパッケージ・タイトルとして発売されていますが、海外ではPSNタイトルとして9月にリリース。

  • 機種: PS3
  • 開発: Crispy’s!
  • 販売: SCE

GamesBeat 85/100

長い間、私はこのゲームを好きになるべきか嫌いになるべきか、決めかねていた。荒削りな部分もあるし、首を傾げざるをえないデザイン上の決定が本作の長所に影を落としている。だがストーリーをクリアする頃、私は満面の笑顔を浮かべていた。とにかくぶっ飛んでいることを充分に自覚した上で、気にしていないゲームだ。開発陣は、メインストリームの好みなどお構いなしに、馬鹿げたコンセプトをやり通している。賞賛すべきだろう。

IGN 8.0/10

プレゼンテーション 8.0: ロード時間は短く、邪魔になることも殆どない。メニューは滑らかで扱いやすい
グラフィック 6.0: PS2のゲームになる可能性もあったほど。だが、グラフィックはゲームにおいて最も重要性の低い部分だ
サウンド 7.0: キャッチーな音楽も収録されているが、オーディオ面は全般的に控えめ。効果音は限定的だがフィットしている
ゲームプレー 8.0: 奇妙なコンセプトだが、芯の部分は古典的なアーケード風味。操作性は驚くほど良く出来ているし、ゲーム・メカニックもやってることは奇妙なのだが、筋が通っている
寿命 9.0: 本作を気に入ったら、そして恐らくは気に入るだろうが、長くプレーすることになるだろう。動物のアンロックやストーリー・モード、リーダーボードなど、お金を支払う価値があるはず

それほど期待は高くなかったが、一旦プレーしだすと、その先入観が過ちであることにすぐ気付いた。『Tokyo Jungle』は非常に奇妙で類を見ず、かなりぶっ飛んでいるが、同時にとても楽しい仕上がりだ。真の意味で他とは違うゲームで、こんなゲームはプレーしたことがないはずだ。昨今のゲーム市場には変わり映えしないゲームが溢れているので、その事実だけでも興味を引くだろう。驚くほどの奥深さとリプレー性を備えた優れたゲームであることは、嬉しいオマケだ。

TheSixthAxis 8.0/10

『Tokyo Jungle』を日本の奇妙なゲームと一蹴するゲーマーは多いだろうが、これはそんな単純なゲームではない。欧米のデベロッパーが規格外の考え方と呼ぶような要素が多く詰まっているのは事実だが、基本となるメカニックは、レベル・アップやステルス、攻撃とカウンター、ミッションオブジェクティブ、アイテム収集といった、お馴染みのものばかり。野球帽を被ったポメラニアンが主人公という点も、ゲームプレーに魅了されてしまえば気にならなくなるはずだ。8世代を生き抜いたポメラニアンが虎の奇襲によって食われてしまったとしても、野球帽を被ったポメラニアンが虎に食われるところが見れるのだから、最高だろう。

Destructoid 7.5/10

崩壊した有名な東京の名所をバックに、可愛らしい動物の肉を切り裂いて食すのは最高に楽しいのだが、『Tokyo Jungle』は結局それだけのゲームでしかない。操作性は充分だし、ハンティング・アクションはとても楽しいが、狩りのスリルが薄れた途端、ただ死ぬまで走り回るだけになってしまう。残念なことに、動物の操作性が全て同じなのも、単調さに拍車をかけている。

リーダーボードでトップを目指すことに喜びを見出す者もいるとはいえ、殆どのプレーヤーはゲームに飽きてしまうだろうと感じている。

それでも、『Tokyo Jungle』はプレーすべきゲームだ。少々底は浅いが、狂ったアイデアが極めて上手く処理されている。動物同士の夢の対決が実現するだけでも、購入する価値があるはずだ。子犬の群れがワニを倒すところを見たことがないなんて、生きている意味がないのだ。

Game Informer 7.0/10

コンセプト: 人間の変わりに多種多様な動物だらけの東京でサバイバル
グラフィック: 全体的に今一つだが、動物はそれらしく見える
サウンド: 動物園分の動物サウンドが満載で、そこに異種なテクノ・サウンドトラックが混じる
プレー性: 操作性は基本的なものだが、ちゃんと機能している。残念ながら、全ての動物が同じ操作
エンターテイメント性: 新種のアンロックは達成感があるが、単調さが楽しさを減じている
リプレー性: 控えめ

私はもうかなりの時間を『Tokyo Jungle』に注ぎ込んでいるが、それでもまだプレーし足りない。ゲームプレーの単調さが楽しさを削いでいるのは確かなので、私自身理由が良く分からない。とはいえ、一風変わったゲームを求めているか、とにかくたくさんの動物が見たいなら、『Tokyo Jungle』はそれなりのエンターテイメントを提供してくれる。

Video Gamer 7.0/10

良い点:
・多種多様な動物で遊べる
・手応えのあるサバイバル
悪い点:
・鬱陶しいストーリー・モード
・一部の疑問に感じるデザイン上の決定

ムラのあるゲームではあるものの、『Tokyo Jungle』はその独創性を褒め称えるべきゲームだ。険しい環境、そしてそれ以上に険しいゲーム・デザインからのサバイバルに耐えることがやぶさかでないなら、ビーグルの70年に渡る支配が報いてくれるだろう。だが、そんな我慢強さを持ち合わせていない人は、最初の誕生日まですら耐えられないかもしれない。

NZGamer 7.0/10

約25ドルという価格なら試す価値はあるし、不思議な中毒性がある。様々な欠点こそあるが、本作の独創性は楽しめるし、リーダーボードでスコア・アタックを目指すのが好きなら、バリエーションの薄さも売りになるかもしれない。

Games Radar 2.5/5.0

良い点:
・ワイルドで創造性に富むコンセプト
・多種多様な動物たち
・安価
悪い点:
・単調で面白くないゲームプレー
・動物がどれもゲームプレーに変化がない
・理不尽

必死でサバイバルして交尾し、野蛮な新世界で命を繋いでいくというコンセプトにはポテンシャルがある。だが悲しいかな、『Tokyo Jungle』は最高のコンセプトを退屈で無難な横スクロール・ゲームにしてしまった。とても残念だが、ディスカバリー・チャンネルのマラソン視聴で治療しよう。

PlayStation LifeStyle 3.0/10

良い点:
・類を見ないユニークなコンセプト
・大勢で鑑賞するには最高に笑えるゲーム
・その酷さも笑える
・傑作が生まれる切っ掛けに慣れるかも。多分
悪い点:
・今世代最悪レベルのビジュアル
・一貫性のなさ
・ほぼ全ての動物のプレー・スタイルが同じ
・単調な単調さ
・崩壊したマルチプレー
・ストーリー・モードとサバイバル・モードが密接に繋がり過ぎている
・収録曲が極めて少ない鬱陶しいサウンドトラック

『Tokyo Jungle』はある意味で成功作と言えるが、全体的には失敗作だ。だが、ここまでユニークなコンセプトを新鮮なゲームに仕上げた手腕は賞賛に値する。とにかく笑える瞬間が盛りだくさんのゲームなので、友人たちを集めて盛り上がりたい時には最適のゲームだろう。しかしその楽しさも、一貫性のない世界観、雑なマルチプレー、恥ずべきグラフィック、鬱陶しい音楽、単調さ、無数の細かなバグによって、すぐに消え去ってしまう。

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  • カテゴリ: 海外レビュー タグ: Tokyo Jungle