2012年09月25日(火)19時28分

『F1 2012』海外レビュー

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『F1 2012』の海外レビューです。

  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: Codemasters
  • 販売: Codemasters Studios Birmingham

IGN 9.0/10

良い点:
・唯一無二の迫真性
・洗練されたレーシング・シミュ
悪い点:
・取っ付きが悪い

F1はレースで競い合うスポーツだが、『F1 2012』は単なるレース・ゲーム以上の存在だ。シミュレーションとして、そして現実のスポーツの再現として、Codemasters Birminghamは見事な仕事ぶりで、F1車輌と各イベントの興奮を正確に捉えている。頭を使わずにアクセルを踏み込むのではなく、スキルと戦術が求められるゲームであり、それ故に熱心なプレーヤー以外は興味を失ってしまうかもしれない。ルールに沿ってプレーすることを厭わないなら、豊かなコンテンツを存分に楽しめるだろう。Codemastersの『F1』ゲーム最高傑作だ。

Machinima 9.0/10

『F1 2012』は驚くほど取っ付き易いF1ゲームで、超初心者もしっかりと導いてくれる。だからといって万人向けかと言われるとそうではない。超初心者向けのポテンシャルを感じさせつつも、本作は速く走ることが全体の一部でしかない極めて複雑なスポーツのオタク向けシミュレーションなのだ。戦略、セットアップ、そして変化し続けるシナリオへの臨機応変な対応が求められる。超高速のRTSなのだ。

分からない人にはとことん魅力が理解できないという意味では、『Madden』シリーズに近いゲームだ。ただ速く走りたいだけなら、『Need for Speed: Most Wanted』が期待に応えてくれるだろう。

だが、F1やモータースポーツ全般の大ファンで、困難に立ち向かう勇気があるなら、本作に失望はしないだろう。開発陣はF1を知り尽くしているように感じられるし、F1車のハンドリングだけでなく、F1ドライバーとしてのキャリアを見事に再現しようとしているのだ。そして、その両方を見事に成功させている。

Games Radar 4.5/5.0

良い点:
・Season Challengeでライバルを破る快感
・より現実的なハンドリング
・クイック・レースが可能に
悪い点:
・退屈なYoung Drivers’ Test
・個性が薄い新演出
・ダメージが相変わらず控えめ

今世代、F1レースの本質がこれ以上上手く再現できるとは想像しがたい。とにかく手応えのあるゲームである。『F1 2010』と変わり映えしないという理由で『F1 2011』を素通りしたなら、『F1 2012』の進化に驚かされるはずだ。本作の目標は新規ユーザーの獲得かもしれないが、それでも主な進化はハードコア層向けである。満足させるのが難しい層だが、そんな彼らも本作は大いに気に入るはずだ。我々は大好きだ。

GameSpot 8.5/10

良い点:
・スリリングかつリアルなレーシング
・初心者に取っ付き易くなった
・ゲーム・モードの追加でより完成されたパッケージに
・素晴らしいオーディオ・デザイン
悪い点:
・レース以外が退屈
・Grand Prixがない

『F1 2012』は、前2作の約束を見事形にした作品だ。Season ChallengeとChampionsモードは手軽に楽しめるし、一方のキャリア・モードは長く楽しむのに充分な深みを備えている。更に大切なのが、複雑なスポーツであるF1を分かり易く初心者に伝えることができている点だろう。演出は物足りないが、重要な箇所、すなわちコース上での出来事は全て上手く行っている。レースは最後まで充実しているし、ライバルや自分の車の限界に挑戦するのは手応えがある。今年のF1は近年稀に見るほどエキサイティングで、『F1 2012』はシリーズで初めてその競争精神を捉えることに成功している。シリーズで最もリアリズム溢れるF1ゲームであることに間違いはなく、従来のファンから新規ユーザーまでをも満足させるはずだ。

ZTGameDomain 8.5/10

良い点:
・奥の深いキャリア・モード
・取っ付き易い新フィーチャー
・ゴージャスなビジュアル
・協力プレーが可能なキャリア
悪い点:
・険しい難易度曲線
・万人向けではない

『F1 2012』はシリーズを大きく進化させるゲームではないものの、全体的な質の高さは否定できないだろう。とにかく隅々まで驚異的な仕上がりで、F1のファンなら確実にチェックすべき作品だ。前作をプレー済みならフル・プライスでの購入は避けるべきかもしれないが、F1シミュを欲していて、Codemastersが担当するようになってから手を出していないなら、非常に勿体無い。難易度曲線は険しいとはいえ、その分見返りも大きい。『F1 2012』はレース・シミュレーションのお手本のような傑作だ。

Metro GameCentral 8.0/10

良い点:
・優れたハンドリング
・手軽な新モードと手応えのあるレーシング・モデルの素晴らしいバランス
・素晴らしいグラフィックとダイナミックな天候
悪い点:
・改善の余地があるキャリア・モード
・革新的な変化がない
・ほぼ変化のないマルチプレー

昨年の前作からさほど変わり映えしないものの、細かな改善により、F1ゲームの最高傑作であることに違いはない。

Video Gamer 8.0/10

良い点:
・巧みな地域限定天候
・的確なハンドリング
・非常に手応えがある
悪い点:
・大きな変化がなく、マルチプレーは全く同じ

細かな改善点はパッと見では気付かないほどだが、熱心なファンなら、車を完璧までチューニングするのを存分に楽しめるはずだ。細かな変更が既に素晴らしかった作品をより良くしてくれるのだから、新しい要素など必要ではないのである。Codemastersは年刊開発サイクルの呪いに蹴りを入れ、素晴らしい作品を送り出し続けている。

Game Informer 7.75/10

コンセプト: レーシングのよさを犠牲にすることなく、初心者にも優しくなった
グラフィック: 鮮やかな色彩とライティングが際立つグラフィック
サウンド: 貴重なエンジニアのボイスオーバー。対戦相手の詳細やDRSが使用可能か教えてくれる
プレー性: アシスト設定を控えめ、もしくはオフにすることを恐れずに
エンターテイメント性: 新規ユーザーは大いに気に入るだろう
リプレー性: 比較的高め

このレベルの車でレースをするというのは、改造スポーツカーでストリートに繰り出すのとは訳が違う。F1というのは特殊であり、Codemastersはそうした感覚を見事に再現している。他のタイトルでは決して味わうことのできない手応えや興奮を堪能できるだろう。キャリア・モードにもう少し深みがあれば、全体的にスペシャルなゲームになっていたはずだ。

Strategy Informer 7.5/10

マルチプレーに何らかの追加があれば、というのは無い物ねだりだろう。Codemastersには、ゆっくりとシリーズを成熟させていくという任務がある。コース上に限れば、本作は今世代最高のF1シミュレーションだ。あらゆるレベルのプレーヤーに、真のチャレンジを提供している。残念ながら、斬新なアイデアの欠如が、残りの足を引っ張ってしまっている。来年には、全く新しい体験を望むファンも多いだろう。現時点では、既存ファン以外にはアピールしないはずだ。『F1 2012』は最高のレースを演出してくれるが、全てどこかで目にしたことがあるものなのだ。

Eurogamer 7.0/10

シリーズにとって小さな前進だが、年刊リリースを正当化するだけのリソースがCodemastersのF1開発チームにはないのではないか、という疑念を振り払うには充分ではない。『F1 2012』は良いゲームだが、クラシックたりえるポテンシャルを活かしきれてはいない。