2012年10月09日(火)04時31分

『XCOM: Enemy Unknown』海外レビュー

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『XCOM: Enemy Unknown』の海外レビューです。

  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: Firaxis Games
  • 販売: 2K Games

GameSpy 5.0/5.0

良い点:
・手に汗握る戦術的戦闘
・目を見張るグラフィックと雰囲気
・素晴らしいリプレー性
悪い点:
・幾つかの重大なバグ
・扱いにくいインターフェース
・戦闘中のインベントリー管理の欠如

複数の改善点や、修正されるべき幾つかの大きな問題点(Firaxisは既にその一部の修正に取り掛かっている)など、レビュー本文で私は重箱の隅を突いてみたが、『XCOM: Enemy Unknown』が隅々に至るまで素晴らしい出来の傑作であることだけは忘れないで欲しい。魂を維持したままシリーズを見事にリブートしてみせたという意味で、本作は『XCOM』にとっての『バットマン・ビギンズ』なのだ。18年前のオリジナルが持つ、手に汗握る戦術的戦闘と世界戦略を再現しているだけでなく、更に発展させていて、最高の現代的体験を提供しつつ、未来を切り開いているのである(私がDLCに期待してしまうなんて珍しいことだ)。少なくともここ10年で最高のターン制ストラテジーであることは疑いの余地がないので、ターン制戦術ゲームに少しでも興味があるならプレーすべきだ。史上最高のゲームの冠はオリジナルに譲ることになるが、本作はオリジナルのファンである私を喜ばさせてくれたし、数多くの新規ファンを生み出すことになると信じている。

Game Informer 9.5/10

コンセプト: 世界戦略と地上戦の戦術で恐ろしいエイリアンの侵略から地球を守れ
グラフィック: Unreal Engine 3によるグラフィックは技術的な賞を獲得する類のものではないが、素晴らしい演出でターン制ストラテジーをビジュアル的に面白く見せている
サウンド: Michael McCann氏による未来的スコアが突出している。ボイスワークは悪くないが、限定的過ぎる
プレー性: 視線に問題を抱えているものの、最小限に抑えられたインターフェースは、パッドでもキーボードとマウスでも上手く機能する素晴らしい出来
エンターテイメント性: かつてのハードコアPCゲームに対する愛情に満ちており、ストラテジーがこれまで成し遂げたことのないパーソナルで鬼気迫る世界観とイベントの構築に注がれた献身も素晴らしい
リプレー性: 高い

シングルプレーとマルチプレーの両方が、正解の存在しない生と死を分かつ難問を投げかける。どのような決断をしようとも、何かが、誰かが犠牲にならざるをえないのだ。このような緊張感や恐怖を感じることができるメイン・ストリームのゲームは滅多に存在しないし、これほどのレベルで実現されたとなればほぼ皆無と言えるだろう。ターン制ストラテジーだからといって怖気づいてはいけない。『XCOM』はあらゆるゲーマーが体験すべき偉業なのだ。

Gaming Nexus 9.5/10

『XCOM: Enemy Unknown』は巧みに構築されたストラテジーで、オリジナルを隅々まで改善している。あらゆるレベルのゲーマーに取っ付き易い、映画的な演出も嬉しい。何よりも、退屈な瞬間が存在しないゲームだ。70を超えるミッション、対戦マルチプレーなど、『XCOM: Enemy Unknown』は今年の最高水準である。

1UP A/A+

『XCOM』は非常に複雑なゲームで、プレーヤーはいつの間にか墓穴を掘ることになるだろう。だが、様々なシステムを理解し、習得していく点こそが、Firaxisのリブートにおいて最もやりがいを感じる瞬間なのだ。切羽詰った悲惨な雰囲気が漂う『XCOM』で、プレーヤーは常にこれ以上ないほどの困難に立ち向かわざるをえないのである。息も絶え絶えな隊員たちを必死で脱出させる時、私は『Dark Souls』で感じたようなギリギリの達成感を思い出した。『XCOM』も、『Dark Souls』と同じく何よりも慎重なプレーが重要なのである。正にそうした体験を求めているなら、これほど洗練された侵略エイリアン撃退ゲームは殆どないだろう。

NowGamer 9.4/10

頭を捻ってプランを練り、失敗と死を積み重ねる。『XCOM』はクラシックを見事に現代に蘇らせたクラシックだ。本作に注がれた愛情と奥の深いゲームプレーによって、極めてスペシャルなゲームに仕上がっている。

CVG 9.2/10

良い点:
・戦術的にやりがいがある
・満足感のある戦闘
・高いカスタマイズ性
悪い点:
・インパクトに欠けるビジュアル
・マイクロマネジメントにはイライラするかも

窮地を救ってくれたヘッドショットから、エイリアンに体を真っ二つにされるその瞬間まで、私はLong Shotというニックネームを持つ隊員Jake Harperのことを決して忘れないだろう。基地内に設置された戦没者慰霊碑を訪ねるたびに戦没者の名前をスクロールし、我々の指揮下で命を落としていった者たちの物語を思い出すのだ。少佐は無敵だと思い込んでいても、一つのミス、車の爆発、エイリアンの攻撃であっけなく命を落としてしまう。そのお陰で、『XCOM』は極めてパーソナルで楽しめるゲームになっているのだ。

GameTrailers 9.1/10

『XCOM: Enemy Unknown』は、プレーヤーを手応えのある夢の仕事に就かせてくれる。ゲームの進行を直接コントロールできるので、指揮官としての清々しい気分を堪能できるだろう。操作性やパフォーマンスはコンソールとPCでほぼ同等。幅広い難易度設定が戦場でのエイリアンの行動、コストやダメージを調整してくれるため、あらゆるゲーマーが楽しめるゲームに仕上がっている。全ては大いなる勝利のためだ。『XCOM: Enemy Unknown』は、オリジナルの感覚や繊細さを失うことなく、複雑なデザインをよりスムーズかつエレガントに感じさせている。

Video Gamer 9.0/10

良い点:
・豊かな空気感
・素晴らしいサウンドトラック
・緊張感と戦術性に満ちたミッション
悪い点:
・視界が問題になることも

『XCOM』は最高の危機管理シミュレーターである。資金提供を求める国の恐怖レベルを管理し、指揮官が殺されてしまった部隊メンバーの精神を落ち着かせることが本質なのだ、恐怖におののく国民や不安でいっぱいの首脳陣、そして傷を負った軍曹に一歩ずつ近づく毒性のある触手を持つクリーチャーに直面した時、必死で冷静さを保とうとするプレーヤーの恐怖心は膨れ上がる一方だ。自分の恋人や友人の名前が付いた隊員が命の危険に晒されている時、物凄いプレッシャーにめげずに冷静さを保つのは、決して容易なことではないのである。

Eurogamer 9.0/10

キャンペーンが終わりに近づくと、オリジナルの生みの親であるGollop兄弟への直接的なトリビュートが存在し、「On the Shoulders of Giants」という実績が解除される。世代を超えた美しいオマージュだ。彼らには共通点ができた。それぞれの時代に、『XCOM』と呼ばれる素晴らしい傑作を生み出したことである。

Strategy Informer 9.0/10

シングルプレーで質の高いSFエピックを楽しめればハッピーだというなら、『XCOM: Enemy Unknown』は文句なくお勧めだ。当然、普段はターン制ストラテジーなどプレーしないという層にも、である。アクションやSF、様々なゲーム・スタイルの豊かな融合を楽しめるゲーマーならば、心行くまで楽しめるゲームである。

Destructoid 9.0/10

サイト運営を危機に晒してまで、我々はあらゆる困難を跳ね除けて何とか銀河を救うことができた。今後何度もプレーするので忘れてしまうだろうが、最後まで見届ける価値のある物語だ。最高の瞬間の数々を思い出すと、ゲーム中に感じた些細な不満点も、どこかに消えうせてしまうのだ。

Machinima 9.0/10

明らかなのは、『XCOM: Enemy Unknown』の開発チームがオリジナルの『XCOM』を心から愛しているのと同時に、より取っ付き易く楽しめるゲームの作り方を熟知しているという点だ。オリジナルの持っていたエッジは多少失われているとはいえ、全体的には本作の方が優れたゲームに仕上がっていることに疑いの余地はないだろう。操作性には細かな問題を抱えているし、ゲームプレーにもストレスを感じる箇所が幾つかあるが、それでも『XCOM: Enemy Unknown』は素晴らしいターン制ストラテジーだ。『XCOM』の熱心なファンや、手応えのあるゲームを求めている者は、今すぐ本作を買いに走るべきだ。

Canadian Online Gamers 90/100

『XCOM: Enemy Unknown』は今年下半期のサプライズ・ヒットになるのではないかと感じている。滑らかなインターフェース、シャープなビジュアル、驚くほど緊張感のある戦術的ターン制ゲームプレーは、とにかく最高の出来だ。ランボー・プレーを好む層は本作に我慢できないだろうが、それ以外のゲーマー、特に近年稀に見る手応えと体験を提供するゲームを探している人間は、『XCOM: Enemy Unknown』に要注目だ。

Games Radar 4.5/5.0

良い点:
・満足感のある難易度の高い戦術バトル
・ボリュームたっぷりのキャンペーンと中身の濃いマルチプレー
・極めて奥の深いカスタマイズ
悪い点:
・問題を抱えたカメラと操作性
・ムラのある難易度
・超不運のせいで愛する隊員が命を落とすのを眺める

『XCOM: Enemy Unknown』は、自分も気付かなかった懐かしさを引き出してくれるゲームだが、それは必ずしもゲーム黎明期の思い出ではない。新たな装備の研究や兵士たちのカスタマイズは、まるでオモチャ屋に足を運ぶような気分だし、彼らを戦場に送り出す時には、新しいオモチャを開封して、どんなことができるのか色々と試すような感覚を味わえるのだ。Firaxisは素晴らしい仕事で『XCOM』のクラシック・ゲームプレーを現代に蘇らせていて、シリーズのファンからこのジャンルの初心者までを満足させるだろう。残酷なほど難易度が高くなることもあるが、成功した時のご褒美も気前よく与えてくれる。ベタなエイリアン侵略物のストラテジー版に興味があるなら、確実にプレーすべきゲームだ。1度か2度、こっぴどくやられる覚悟があるならだが。

Joystiq 4.5/5.0

不満点はあるものの、全体の体験を貶めるほどではなく、どれも些細な問題であり、『XCOM: Enemy Unknown』が模範的なターン制ストラテジーであるという事実は揺るがない。Firaxisは管理、戦術、そして通常ならテンポの速いアクション・ゲームでしか味わえないような戦闘を巧みに融合させることで、パーセンテージや一つの選択が決定的な瞬間に繋がるという事実を忘れてしまうほど、説得力のあるハイブリッドを完成させた。普通なら60%のチャンスに賭けることなど簡単な決断に思えるかもしれないが、世界の運命がかかっている時は、慎重に考えた方が良いだろう。

The Escapist 4.5/5.0

『XCOM: Enemy Unknown』は、友人と自らの恐怖体験を嬉々として語り合う、そんなゲームだ。

PC Gamer 87/10

平坦な基地デザインに包まれた、残酷で美しく、感情を揺さぶるターン制ストーリーテリング。

Polygon 8.5/10

『XCOM: Enemy Unknown』は、ターン制クラシックを現代に蘇らせることに成功しているが、ジャンルに革命を起こすほどの出来ではない。戦術的部隊制戦闘がこれほどまでに手軽でやりがいがあったことはないが、ストラテジー要素に物足りなさが残り、この2つの要素が少々まとまりに欠ける結果となっている。だが、その戦闘部分は近年稀に見るほど巧みなデザインに仕上がっている。

GamesBeat 85/100

『XCOM: Enemy Unknown』は幾つか手抜きをしている箇所もあるが、本作がゲームとして成し遂げていることと比べたら、それらは些細なものだ。重大かつ漠然とした決断と避けがたい結果を受け止める決意に重きを置いたゲーム・デザインは、それだけで賞賛に値する。

世界的エイリアン侵略を食い止める任務を背負った、国際的秘密組織を指揮できるゲームは他に存在しない。発見したテクノロジーを研究し、実戦で利用可能な装備を開発し、それらを装備した部隊を直接率いることができるゲームなど、『XCOM: Enemy Unknown』だけなのである。プレーヤーの下した戦略的選択が、ここまで戦術的能力に直結するゲームも他にないだろう。テーマとメカニックの両方において、『XCOM: Enemy Unknown』はとにかくスケールの大きなゲームだ。

だからこそ、『XCOM: Enemy Unknown』は現代ゲーム・デザインにおいて比類無き存在なのだ。

IGN 8.2/10

良い点:
・手に汗握る雰囲気とペース配分
・豊かな兵士成長システム
悪い点:
・戦略ゲームにしては険しい学習曲線
・戦術ゲームにしてはスケールが小さい

『XCOM』はストラテジー・ジャンルに加わった新たな傑作で、手に汗握るチャレンジ満載の引き込まれるキャンペーンがプレーヤーを待ち受ける。キャラクターの成長には充実感があるが、戦術要素はアビリティを最大限活用する余裕を与えてくれていない。