2012年11月07日(水)16時39分

『Brothers: A Tale of Two Sons』プレビュー

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Starbreeze Studiosが手掛けるダウンロード配信タイトル『Brothers: A Tale of Two Sons』のプレビューがJoystiqに掲載されています。

  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: Starbreeze Studios
  • 販売: 505 Games

「ゲームの作り方をまだ誰も知らない」と語る映画監督のJosef Fares氏は、即座にこれがゲーム業界への非難ではなく、ゲーム製作は決められた過程を経るべきではないとする提案であるとし、「まだ様々な実験が許される時期なんだ」と付け加える。

レバノン生まれのFares氏は、生まれ育ったスウェーデンで映画監督となるが、彼の次のプロジェクトは、Starbreeze Gamesと手を組んだゲーム『Brothers: A Tale of Two Sons』だ。本作の開発は数年前から進められてきたが、現在の方向性が定まるまでに、幾つもの試作品が製作されたという。

『Brothers: A Tale of Two Sons』の核となるのは、題名通り兄弟だ。だがFares氏は、2人の兄弟を別々のプレーヤーが操作すべきだというStarbreezeの提案を全て退けたという。『Brothers: A Tale of Two Sons』は、1人のプレーヤーが兄弟両方を操作するようデザインされている。

私が見ることができたデモで、Fares氏は名無しのキャラクターを「兄」と「弟」と呼んでいた。青いシャツを着た兄は8歳か9歳くらいで、オレンジのシャツを着た弟は6歳前後だろうか。見下ろし型の3D環境下で、2人の兄弟はそれぞれ2本のアナログ・スティックを用いて操作する。兄が左スティック、弟が右スティック。オブジェクトやNPCへの干渉は、左右のトリガーを使って行うこととなる。

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例えば、ゲームの序盤で兄弟はほうきで掃除中の女性に遭遇する。弟で女性に近づいてトリガーを押すと、弟はほうきを掴んで天秤のようなパフォーマンスを見せ、女性は笑いながら拍手をしてくれる。だが兄の方はというと、ほうきを掴むと普通に掃除をし、女性の手伝いをする。

このようにして、2人の異なる性格をプレーヤーが見ることにより、兄弟の関係性が形成されていく。庭造りに精を出す男性に遭遇する場面では、兄が男性に近づいて言葉をかけると、不機嫌そうに追い返されてしまう。だが弟の場合は全く違う展開になる。弟は男性のお尻を蹴り飛ばして笑うのだ。操作性をシンプルにすることが重要だとFares氏が語るとおり、本作では2本のスティックとトリガーだけで様々なアクションが可能となっている。多くのアート・ゲームでは物語がボイスやテキストで説明されることが多いが、本作ではインタラクティブな体験になっている。

『Brothers: A Tale of Two Sons』は、ファンタジー世界を舞台にしている。壮大な山の景色や木漏れ日が眩しい森などがあるだけでなく、ゲームにはトロールのようなモンスターも登場する。兄弟の物語は、病床の父親を司祭に診せに行くところからスタートする。父親を治療する薬がある場所を記した、一枚の地図を渡された兄弟が旅に出る物語だ。Fares氏によると、物語は兄弟の関係性や世界観全体にも及ぶといい、先に進むにつれて奇妙さが増していくファンタジーになっているという。

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キャラクターとのやり取りの間にはパズルも挿入されており、Fares氏はStarbreezeと協力してバランス調整に力を入れているという。でもで公開されたパズルは、怒った犬を避けながら連続した足場を移動していくというもの。兄弟のどちらかが犬の気を引いている間に、もう1人が次の足場に移動していく。他には、兄弟が異なる道筋を進んで行くという、一つのコントローラーを使った協力プレーのようなパズルも存在するという。

2つの手が協力して同じ動きをするというメカニックを、Fares氏は靴紐を結ぶ動作に例え、「1人でも問題なく結べるだろう?」と語る。と同時にFares氏は、本作ではゲームプレーを使い回さないことを目標の一つにあげている。兄弟のやり取りは全て異なり、登場するパズルには全て異なるメカニックとルールが存在するのだ。今のゲームは使い回しだらけだが、『Brothers: A Tale of Two Sons』は全てがユニークなんだ、とFares氏。

当然、その代償も存在する。極めてユニークでありつつ質の高さも保つというのは非常に大変で、Fares氏によると、作業の大変さにも関わらず、ゲームのボリュームは3、4時間程度だという。実験を避け、現代のゲームから学び、いわゆる普通のゲームを作るべきなんじゃないか、という懸念はないのだろうか?

「あまり心配しすぎたら、何も生み出せないよ」とFares氏は答える。この発言通りにいけば、『Brothers: A Tale of Two Sons』はとても興味深い旅になるかもしれない。

[ソース: Joystiq]

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