2012年11月01日(木)03時43分

『Hotline Miami』海外レビュー

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『Hotline Miami』の海外レビューです。

  • 機種: PC
  • 開発: Dennation Games
  • 販売: Devolver Digital

Eurogamer 10/10

一つか二つの要素を巧みにこなすゲームは数多いし、個別に見て尊重すべき優れたアイデアがたくさん含まれたゲームもある。そうした質の高い要素は、まるで田舎町の大通りを闊歩するパレードのようにプレーヤーの頭に訪れるが、『Hotline Miami』はそういうゲームとは全く違い、全体としてしか機能しないし、派手な自己主張もなく、まるで静脈注射のように徐々にプレーヤーの体内に蓄積されていく。マスクや眩い色彩、ドアで悪人をなぎ倒す行為、留守番電話の伝言、デロリアン、画面の揺れ、超高速の動き、自らの行為の回想といった要素一つを削除してしまうと、理由は分からなくても、必ずゲーム全体が機能しなくなってしまう。幸運なことに、『Hotline Miami』はすべてが機能しているゲームで、だからこそダイヤルすべき番号は一つしか存在しないのだ。

Machinima 9.5/10

『Hotline Miami』は、ゲームプレー・メカニックとクオリティが完璧に調和した、稀なゲームだ。良く出来たゲーム体験を提供するだけでなく、暴力を体感させてくれる。決して気持ちの良い経験ではないが、それこそが優れた芸術の証だ。そこが『Hotline Miami』の真髄であり、ビデオゲームの進化を追い続ける人間なら確実にプレーすべきゲームである。

Metro GameCentral 9.0/10

良い点:
・グラフィックと演出の両面で様々なネタを巧みに織り交ぜている
・見かけによらず野心的なストーリーテリング
・絶妙の難易度バランス
悪い点:
・ムラのある操作性
・安定してガッカリなボス戦
・マスクとセーブ・システムのバランスが悪い

素晴らしく奇妙で、馬鹿馬鹿しいほどに暴力的、そして予想以上に知的な『Hotline Miami』は、インディーズの最高峰だ。

Video Gamer 9.0/10

良い点:
・タイトで愉快なメカニック
・スタイリッシュ
悪い点:
・操作性のバグ
・主張が伝わらない

何時間もバトルを繰り広げた後に訪れる『Hotline Miami』のフィナーレで、プレーヤーは何故こんなにも多くの人間がこれほど残虐に殺されたのか、その理由を理解する機会を与えられる。その説明はプレーヤーを反映したものであり、プレーヤーが何故人殺しを楽しんだのか問いかける。

その答え?私には分からないが、分からないという事実だけで不快感を覚えてしまう。

IGN 8.8/10

良い点:
・テンポが速く充実したゲームプレー
・知的な物語
・最高のビジュアル
・卓越したサウンドトラック
悪い点:
・少しバグが多い

『Hotline Miami』は、けばけばしいネオン、脈打つベース、眩い血飛沫、傷付いたアイデンティティといった設定の正当化として、強烈なシニシズムが提示される最後の瞬間まで、謎が深まっていく。だが、その正当化は無邪気なまでにシンプルで、開発元のDennaton Gamesが愛情を隠さない、80年代のアーケード・ゲームに我々が小銭を注ぎ込み突けたのと同じ理由なのだ。『Hotline Miami』をプレーすべき理由?何故ならそこに存在し、楽しく、プレーに相応しいからである。

GameSpot 8.5/10

良い点:
・大暴れできるレスポンスの良い操作性
・素晴らしいサウンドトラック
・魅惑的なビジュアル・デザイン
・タフだが公平なステージ
・凄まじく暴力的
悪い点:
・ストレスが溜まるボス戦
・パッド未対応

稀なクラッシュに悩まされるのは残念だが、『Hotline Miami』はクラッシュや曖昧でカタルシスのないエンディングをものともしないほど、センス満点で楽しめるゲームだ。『Hotline Miami』は居心地の良い死のディスコといった趣で、堂々としたアクション・シューターだ。多くのゲームが物語を使って馬鹿げた数の犠牲者の言い訳を付け足そうとする中、『Hotline Miami』は殺人のスリルに身を浸し、己の行動を正当化しようなどとは一切考えていない。

Polygon 8.5/10

ゲームがクライマックスに近づくにつれ、私は「一体何故この世界はこれほど暴力と怒りに満ちているのか?」と自問した。

『Hotline Miami』は、この疑問の答えを見事に提示している。その答えは、比喩的な意味でも文字通りの意味でも、ゲームの表面の奥深くに隠されている。他のどんなゲームよりも、我々がビデオゲームにおける暴力に魅了される件についての深い考察がなされている。殺しを楽しむほど自己嫌悪を感じ、それこそが本作のポイントなのだ。『Hotline Miami』が突出しているのは暴力的だからではなく、暴力に理由が存在するからだろう。

AtomicGamer 8.0/10

『Hotline Miami』は難易度が高く暴力的だが、ストレスが溜まるようなことはなく、とてもやりがいがある。アート・スタイルとクレージーなテーマは唯一無二で、シンプルだが素晴らしいアクションは何度プレーしても飽きが来ないものだ。確かに、開発元のDennaton Gamesはこのコンセプトを更に広げることもできただろうが、これが処女作であり、現状のままでもボリューム満点なので、Steamで10ドルという価格は適切だろう。ただ、多少技術的に問題があるので、修正が配信されてから購入するのが良いかもしれない。趣味の悪さを追及し、「正気」の意味に挑戦したレトロ・ゲームが好きなら、『Hotline Miami』は必携だろう。そういったものがどれも好きじゃないなら、それはそれで問題ない。少人数で作り上げた宇宙船ゲームの傑作が1ヶ月ほど前にリリースされた聞いているので、そちらをチェックすると良いだろう。

Hardcore Gamer Magazine 4.0/5.0

レトロ風見下ろし型シューターという混み合うジャンルにもかかわらず、『Hotline Miami』は頭一つ抜きん出た驚異的な作品足りえている。コントローラーに対応していてくれたら嬉しかったのだが、慣れてしまえばデフォルトの操作性も悪くない。見下ろし型シューターや不気味なレトロ風味、ダブステップやシンセ音楽のファンには、諸手を挙げてお勧めだ。サウンドトラックは本作最大の強みの一つで、ゲームに興味がなくとも単体で買う価値がある出来だ。WASD操作に慣れている人間は今すぐプレーすべきゲームだが、それ以外の人間はセールを待つのが賢明かもしれない。

Destructoid 7.0/10

人間の命を奪うという行為が殆ど何の意味も持たないメディアにおいて、『Hotline Miami』は一つ一つの死に大きな意味を持たせることに成功している。ハイスコアに近づくほど、主人公は狂気へと近づいていくのである。銃が自然と手に馴染む理由を、『Hotline Miami』は掘り下げる。『Hotline Miami』はプレーヤーを焦らし、疲弊させ、ボス戦や強引なステルス・ステージで完膚なきまでに叩きのめすが、全てはビデオゲームでは唯一無二と言える一つのダークなビジョンへの伏線なのだ。