2012年11月21日(水)06時42分

『ZombiU』海外レビュー

969.jpg

『ZombiU』の海外レビューです。

  • 機種: Wii U
  • 開発: Ubisoft Montpellier
  • 販売: Ubisoft

Eurogamer 9.0/10

私は『ZombiU』の同梱版が出るのを常々不思議に感じていたのだが、ようやく理解することができた。『ZombiU』はお約束のFPSロンチ・タイトルではなく、ジャンルに独創的なヒネリを加えた今までにないゲームなのだ。革命的とまではいかず、『Half-Life 2』のような一流ゲームと比較すると、メカニックがシンプル過ぎるきらいがある。しかし、Ubisoftの偉業は減じられるべきではなく、Wii Uを定義付けるゲームになるポテンシャルを秘めている。

巧みなどんでん返し、どこからともなく聞こえるゾンビの声、恐怖に怯える生存者の叫び声。ゲーマーを引き付ける任天堂の新戦略は、どうやら筋力ではなく脳みそが物を言うようだ。

Joystiq 4.5/5.0

『ZombiU』の空気感は、プレーヤーの脳裏に長く残り続ける。いつ死ぬか分からない状況で、プレーヤーは常に神経を張り詰めていなければならないのだ。ゾンビの頭をカチ割る時の声の震えや、危険から全速力で逃げる時の喘ぎ声を肌で感じるだろう。誰も助けてくれはしないし、リスポーンも存在しない。プレーヤー自身と少量の物資、そしてゾンビだけ。プレーヤーは、生き残るための独自のルールを作り上げていかなければならない。先に撃つな。状況を見極めろ。常に出口を把握しろ。生きるのだ。

もちろん欠点もある。インベントリー管理は扱いにくいし、一部のタッチ画面ミニゲームは必要性が感じられない。物理演算はフワフワしていて奇妙だし、階段でゾンビと戦う時は特に目に付く。だが、これらは些細な問題であり、ゾンビの大群の中に飛び込んで生きて帰還する、心臓バクバクのスリルを削ぐようなものではない。決して万人向けのゲームではないが、イライラさせられることもある容赦ない難易度を我慢強く耐え抜けば、爽快な体験を堪能できるはずだ。

私は7人の生存者を犠牲にして、ようやく最後まで生き残るパートナーを見つけることができた。Eliza Barker、29歳、弁護士。どうやら、ゾンビ・アポカリプスの真っ只中でも優れた弁護士は必要のようだ。

GamesBeat 88/100

そのジャンル、そして難易度の高さが本作のターゲット層をホラー好きやサバイバリストに狭めてしまうかもしれないが、『ZombiU』はWii Uロンチ・タイトルの中でも、必携のゲームとして際立っている。GamePad機能とムード満点のゲームプレーのシームレスな融合は偉業以外の何物でもなく、そのポテンシャルを見出すだけでなく活用してみせた点において、Ubisoftは賞賛に値するだろう。頻繁に死ぬこと、そして同じ長い道のりを再び歩かされることがテンポを悪くしているし、マルチプレーは底が浅い。加えて、真に真実味のあるゾンビ・アポカリプスを作り上げて欲しかったという思いもあるが、それでもしっかりと世界の終わりを描き出している。非常に感心させられた。

CVG 8.4/10

良い点:
・古典的サバイバル・ホラー・ゲームプレー
・美しいライティングと世界デザイン
・ミッションの合間に自由に探索できる
悪い点:
・狭い空間で動きにくい
・一部のGamePadフィーチャーは無理やり付けたように感じられる
・極端に難易度が高い箇所がある

『ZombiU』には、他のゲームから借用したものから、オリジナリティを感じさせるものまで、素晴らしいアイデアが沢山詰まっている。ジワジワと怖くなるようなサバイバル・ホラーの黄金時代に立ち返ったゲームだが、GamePadが現代性を加味しているのだ。1人称視点での動作は少しぎこちないし、極端に難易度が高い箇所も幾つかあるが、ホラー・ジャンルに想像性溢れるヒネリを加えたゲームである。それで、『ZombiU』は怖いのか?答えはイエスだが、それは5分おきに飛び上がるような類の恐怖ではなく、緊張感の積み重ねや恐ろしい世界観から来る恐怖であり、常に口を開け待ち構えている死への恐怖、いつ貴重な物資を失ってもおかしくない恐怖なのだ。

Cheat Code Central 4.2/5.0

グラフィック 4.0: 革命的というわけではないが、Wiiから大幅に進化しているし、驚異的とも言えるライティング・エフェクトも
操作性 4.5: 1人称視点の操作性はお馴染みのもので、タッチ画面操作のレスポンスも上々
音楽/効果音/ボイスアクト 4.2: ゾンビだらけのロンドンらしいサウンド
バリュー 4.0: キャンペーンはそれほど長くないが、死んだらそれっきりという革新的なメカニックのお陰で最後まで楽しめる

『ZombiU』はその役目をきっちりと果たしていて、ギミックらしさを感じさせずに、多くのWii Uギミックを提示することに成功している。ここ数年衰退傾向にあるサバイバル・ホラーのスタイルを復活させているのも素晴らしい。Wii U所有者は、今すぐにチェックすべきタイトルだろう。

AusGamers 8.1/10

良い点:
・素晴らしいライティングとビジュアルの空気感
・真のサバイバル体験
・没入感のあるGamePad利用法
悪い点:
・ゾンビ好き以外には向かない
・状況依存型の環境干渉が自由度を損ねている

ファンが待ち望んでいる任天堂キャラの登場するゲームではないとはいえ、『ZombiU』は生々しいリアリズムと緊張感に満ちた環境、そしてGamePadを活用した没入感のある操作体系でファンを満足させるだろう。『ZombiU』はゾンビ化した友人の脳天をカチ割るただの鈍器ではなく、ゾンビ・サバイバル・シミュレーターなのだ。

Destructoid 8.0/10

『ZombiU』は奇妙で醜く、テンポは鈍くて物語は往々にして馬鹿馬鹿しい。昔のホラー・ゲームは、そうした要素を全く恥じず、むしろ積極的に利用することで、一歩も先に進みたくなくなるような、不気味な雰囲気を作り出していたもの。『ZombiU』は正にそんなゲームで、部屋に入るのすら嫌になったり、2人のゾンビを同時に相手にするのをためらったり、自分の貧弱さを思い知らせてくれるのだ。

欠点は色々とあるが、『ZombiU』は何とかサバイバルに成功している。

Polygon 8.0/10

『ZombiU』は万人向けではない。難易度が高く、ダークでジャンルのお約束に囚われていない。新コンソールのロンチにゲーマーが期待するのは正にこのようなゲームであり、こうしたゲームが新コンソールのロンチを盛り上げてくれるのである。『ZombiU』は大作ゲームのお約束を無視して作られたように感じるゲームだが、決して安っぽさを感じさせることはない。より重要なのは、任天堂の新ハードウェアでサード・パーティーが優れたユニークなゲームを作れるということを証明していることだ。

1UP C+/A+

『ZombiU』のような不完全なゲームがロンチとして発売されるのは驚きではない。新たなハードウェアでの新たなシリーズの1作目なのだから、細かな不具合が出るのはしょうがないだろう。だが、『ZombiU』には魅力的なメカニックが数多く収録されている一方で、全体的に完成品というよりも試作品のように感じられるのだ。荒削りな部分を修正し、ゲーム・メカニックが意図したサバイバル体験をちゃんと提供してくれる続編を是非見てみたいものだ。『ZombiU』にはユニークなアイデアが満載だが、傑作と呼ぶにはまとまりが足りないロンチ・タイトルである。

Edge 7.0/10

ロンドンを飲み込むゾンビの群れには欠点もあるが、『ZombiU』はWii Uのアーリー・アダプターや衝動的に購入した層、そして熱狂的な任天堂ファンたちに、目新しいゲームプレーに対する安心と期待を植え付けるはずだ。自信に溢れたスタートであり、Ubisoftがこのアイデアを今後どのように進化させていくのか、楽しみである。

IGN 6.3/10

良い点:
・怖い舞台設定
・優れたアイデア
悪い点:
・アイデアを活かせていない
・退屈な戦闘
・平凡なグラフィック

GamePadを利用したアイテム収集や一度きりの命、不気味な舞台設定など、『ZombiU』には素晴らしいアイデアが沢山詰め込まれているが、そのどれもが素晴らしいゲームには結び付いていない。操作性はぎこちなく、打撃戦闘はストレスが溜まり、グラフィックも今一つ。いつまで生き残れるか挑戦するのは楽しいが、より優れたゾンビ・ゲームが大量に存在する現状を考慮すると、『ZombiU』は注目に値しない。

Games Radar 3.0/5.0

良い点:
・陳腐なビックリ演出なしで恐怖感を演出できている
・GamePadの素晴らしい利用法
・興味深い非対称マルチプレー
悪い点:
・死ぬと長い道のりを戻らなければならない
・ロード時間が長く、ステージ途中に挟まれることも
・不必要に複雑だが今一つな物語

手に汗握る現実的なゾンビ・サバイバル・ゲームを作ろうという『ZombiU』の献身的な姿勢が問題となることもあり、それが往々にしてゲームの足枷となっている。にもかかわらず、『ZombiU』はGamePadでホラー・ゲームが進化できるということを証明したゲームでもあり、新コントローラーが極めて没入感の高いゲーム体験を作り出せるということを示している。

Game Informer 5.0/10

コンセプト: 陳腐なゾンビ・ゲームにWii U機能を詰め込んでいる
グラフィック: のっぺりしたテクスチャと醜いキャラクター・モデルは、任天堂初のHD機のお手本ではない
サウンド: 絶え間ないレーダー音で気が狂いそうに
プレー性: ぎこちない戦闘、飽き飽きするインベントリー管理、無理やりなGamePadフィーチャーが楽しさを吸い取る
エンターテイメント性: サバイバル・ホラーにおける最大の脅威は、ゲームプレーそのものではなく敵であるべき
リプレー性: 低い

Wii U専用の新たな体験を求める層は、『ZombiU』に注目しているだろう。任天堂の新コンソールの機能をほぼ全て使用しているが、その一部は恐ろしいフランケンシュタインの怪物のようだ。優れたゾンビ・ゲームが珍しくない現在、Wii Uで唯一のゾンビ・シューターとはいえ、『ZombiU』をお勧めするのは難しい。

The Globe and Mail 5.0/10

『ZombiU』がWii Uにおけるコア・ゲームのショーケースになるべきゲームなら、ギミックではなく基本部分にもっとリソースを割くべきだった。怖くもなく、当然楽しくもない奇妙なサバイバル・ホラーである。

GameSpot 4.5/10

良い点:
・ゲームの強みを活かした楽しいマルチプレー・モード
悪い点:
・退屈な打撃戦闘がメイン
・面白味のないパズルとミッション構造
・GamePadは没入感を削ぐだけ

『ZombiU』は、場違いなジャンルに囚われたゲームだ。シューティングがメインとなるマルチプレーが良く出来たシューティング・メカニックと面白い戦闘を浮き彫りにする一方で、シングルプレーで生き残るにはこの2つの要素はむしろ邪魔なのである。シングルプレーに物語はほぼ存在せず、単純なパズルが幾つかあるだけ。それと、クリケット・バットは山ほど出てくる。『ZombiU』は楽しいアクション・ゲームになりえたが、最終的には出来の悪いサバイバル・ホラーに落ち着いてしまった。