2012年11月19日(月)06時54分

『Hitman: Absolution』海外レビュー

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『Hitman: Absolution』の海外レビューです。

  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: IO Interactive
  • 販売: スクエア・エニックス

IGN 9.0/10

良い点:
・我慢強さを報いてくれる
・リプレー性が高い
・他人の不幸は蜜の味
悪い点:
・不完全な変装システム

『Dishonored』がそうだったように、複数の攻略法が存在するゲームをプレーできるのは本当に喜ばしいことだ。ここ数年は予め決められた道筋をなぞるだけのゲームが幅を利かせてきたが、即興性を推奨するだけでなく、即興が必須のゲームというのは実に良いものである。

もっとお願いしたい。

CVG 9.0/10

良い点:
・詰め込まれた素晴らしいアイデアの数々
・IOのトレードマークであるユーモア・センスのある残虐な殺し
・今世代ステルスの最高峰の一つ
・Contractsモードのポテンシャル
悪い点:
・ポテンシャルを僅かに満たしていないContractsモード
・規模が縮小され、直線的になった箱庭
・セーブ・システム

正統派『Hitman』に感じられる最新作には、様々な新しいアイデアが詰め込まれている。何よりも最高に楽しいゲームであり、何度もプレーしたくなるはずだ。

Official Xbox Magazine UK 9.0/10

良い点:
・今まで以上に危険なAgent 47
・多様性に富んだ楽しいキャンペーン
・アクション要素は予想以上に素晴らしい
・Contractsモードはファンを喜ばせるだろう
悪い点:
・少し中弛みする

豊富な暗殺方法から素晴らしい台詞の数々まで、ゲーム世界全てがプレーヤーを楽しませるために存在する。どんな殺し屋になろうとも、『Hitman: Absolution』は百発百中だ。

Playstation Official Magazine UK 9.0/10

『Hitman: Absolution』が満点でない唯一の理由は、ゲームプレーが昔と変わらないからだ。これは批判ではなく、私は最初から最後まで最高に楽しんだが、満点に相応しい野心や革新性が欠けている。とはいえ、『Hitman: Absolution』は今年最高峰の物語とやりがいのある体験を提供してくれている。

Games Radar 4.5/5.0

良い点:
・攻略法が無限に思える多種多様なミッション
・滑らかでセクシーなスタイル
・大幅に改善された基本ゲームプレー
悪い点:
・時に分かりにくい物語
・少ない伝統的なステージ
・過剰なブルーム・ライティング

しばらく身を隠していたことが、『Hitman』フランチャイズにとっては良かったようだ。『Hitman: Absolution』はシリーズ最高傑作である。真の進化を見せており、正確な射撃で銃弾をクズの脳天に撃ち込むにしろ、警官で溢れる建物からこっそりと脱出するにしろ、Agent 47の拡張された能力を存分に活かしている。フォーミュラの変更は大失敗に終わる可能性もあったが、そんな心配は無用。Agent 47は決して失敗などしないのだ。

Game Informer 8.75/10

コンセプト: 強みを活かして改善し、新たなContractsモードでリプレー性を増強
グラフィック: 環境はゴージャスで、無数のNPCが登場する。時折カクつくことも
サウンド: 手堅いボイスアクトと一流のサウンドトラック
プレー性: 洗練と簡略化が施された操作性のお陰で、今まで以上に危険度が増したAgent 47
エンターテイメント性: ファンは大喜びだが、トリガー・ハッピーなゲーマーは眠くなるかも
リプレー性: 高め

様々な改善が施されているとはいえ、『Hitman』は相変わらず万人向けではない。テンポは遅く、アクションよりも理路整然とした思考が求められ、物理的な制約が原因で何度もチェックポイントをロードすることになるだろう。デベロッパーの想定と異なるアプローチを取った場合、完全に見逃してしまうことになるかもしれないのだ。Silent Assassinの称号を獲得するには、我慢とスキル、そして何よりもトライ&エラーが求められる。とはいえ、確かに他のゲームよりはテンポは遅いが、同時に他のゲームよりも知的なのだ。戦略を練り、環境や変装を駆使し、存在すら気付かれずに仕事を済ませて現場を去る。これこそが完璧な殺しの証であり、『Hitman: Absolution』はAgent 47が今でもゲーム界最高の殺し屋であることを証明している。

Cheat Code Central 4.3/5.0

グラフィック 4.5: 素晴らしいデザインとGlacier 2エンジンのお陰で、キャラクター・モデルと環境は最高に美しい。とくに群集は見事
操作性 4.0: 優れたステルス・ゲームに不可欠な繊細さを心得ている。しかし、シューティング部分はそこそこの出来
音楽/効果音/ボイスアクト 4.0: 壮大な映画的オーケストラ・スコアがハイライト。声優たちは与えられた範囲で最善を尽くしているが、あまり面白い台詞を与えられていない。細かなバグもある
バリュー 4.5: 最低でも2度か3度はプレーするようデザインされている。チャレンジや武器、衣装といったアンロック要素に加え、ハイスコアやContractsモードがプレーヤーを忙しくさせる

既に1500字以上書いているが、それでもまだ『Hitman: Absolution』について語り足りない気がしている。とはいえ、このようなゲームにはそれがピッタリかもしれない。シングルプレーのみのゲームにもかかわらず、『Hitman: Absolution』はリプレー性が極めて高く、通常のゲームの5つのモード以上の濃厚な内容が、僅か2つのモードに詰め込まれている。色々な不備もある。物語は馬鹿馬鹿しいし、シューティング部分はそこそこ。バグも散見されるが、『Hitman: Absolution』は繰り返し細かな違いを楽しむよう、プレーヤーに要求するゲームなのだ。その時は息を殺すことを忘れないように。

NowGamer 8.0/10

これまで『Hitman』をプレーしたことがない人は、IOが『Hitman: Absolution』に詰め込んだディテールを見過ごしてしまうかもしれないが、濃いキャラクター満載で、プレーヤーを導くことなく想像力に任せた作りのゲームを求めているなら、『Hitman: Absolution』がお勧めだ。

Joystiq 4.0/5.0

『Hitman: Absolution』は過去作が掲げた理想の一部を投げ捨てているかもしれないが、独自のフォーミュラを生み出すことに成功している。バグはあるし物語にもガッカリさせられるが、それでも何度も同じステージをプレーし、暗殺契約を作り続けてしまうのだから大したものである。『Hitman: Absolution』は決して完璧ではないとはいえ、適度のステルスと独創的な暗殺は、悪人になることの楽しさを再び思い出させてくれる。

Digital Spy 4.0/5.0

『Hitman: Absolution』は幾つか欠点もあるが、殺しをアートに昇華する洗練されたパッケージを貶めるものではない。シリーズのファンからは批判を受けるかもしれないが、ステルスとアクションのバランスは適切だと感じる。何よりも重要なのは、どんな殺し方も可能だという自由を常に感じることができるところ。世界は君次第、さあ殺しに精を出そう。

GameSpot 7.5/10

良い点:
・ステルスもアクションも可能な開かれたミッション
・緊張感があり手応えがあるステルス・ミッション
・高いクオリティで世界に命を吹き込んでいる
悪い点:
・アクションを台無しにする不安定なAI
・直線的で盛り上がらない幾つかのシークエンス

Contractsモードに興味がなくとも、『Hitman: Absolution』のキャンペーンは単体でも充実した出来だ。AIやミッション・デザインに細かな綻びはあるし、物語も終盤は穴が目立つようになるが、一つだけ確かなことがある。それは、世界はAgent 47のカムバックを必要としていたということだ。Agent 47の汚れきった世界は洗浄が求められている。人間のクズたちを綺麗に消す方法が沢山あることは至高の喜びである。

GamesBeat 7.5/10

47が仕事に復帰したのは嬉しいのだが、『Hitman: Absolution』はフランチャイズのスウィート・スポットからかけ離れてしまった。ボリュームたっぷりのキャンペーンは邪悪な楽しみを存分に提供してくれるが、ステルス・メカニックはまずい決断の連続に感じられるし、シリーズの本質であるはずの純粋な暗殺ミッションが少ないことも事態を悪化させている。何よりも今後末永くやりこむようなゲームではなく、私はこれからも『Blood Money』をプレーし続けるだろう。気に入った部分も多々あるし、意気込みは素晴らしいのだが、その欠点は許容できるようなものではない。

Machinima 7.0/10

良い点:
・ストーリーテリングへのダークで人間的なアプローチ
・技術的に素晴らしく、アート・スタイルはゴージャス
悪い点:
・野心的な選択と矛盾する直線的なゲームプレー

過去作よりも敷居を下げたいという狙いから、IO Interactiveが『Absolution』で新天地を開拓しようとしているのは明白だ。だが同時に、過去作の特徴を切り捨てることもできなかったようで、その結果万人受けを狙ったアイデンティティの危機に陥っている。その試みは概ね成功していると言えるが、全体的には矛盾する方向性に足を引っ張られている。

Eurogamer 7.0/10

『Hitman: Absolution』は、病んだユーモア・センスを持つサイレント・アサシン気分をあまりプレーヤーに味あわせてくれないが、奇妙なチェックポイント・システム、狭いステージ、間抜けな物語への異常な執着への避けがたい批判を耐え忍んだ者たちには、そうした瞬間が数多く訪れることを望んでいる。最高のステージをロードし直して、ヒントをすべて消し、NPCの動きをじっと観察する。これこそAgent 47の真骨頂だ。『Absolution』は決して最高傑作ではないが、そうした瞬間こそが、このシリーズの醍醐味なのだ。次回作まで再び6年も待たされるようなことだけはご勘弁を。

GameTrailers 6.9/10

『Hitman: Absolution』の世界観の構築に、只ならぬ労力が注がれたのは明白だ。だからこそ、欠点が実に残念だ。一貫したルールと責任が存在する実在する場所にプレーヤーを誘うのではなく、その欠点を飲み込んだ上で無常な賭けに出るようプレーヤーに求めるのだ。オープン・ワールド・ステルスのポテンシャルが形になっている瞬間もあり、それは特にContractsモードに顕著だ。だがそのような場合でも、欠点は覆い隠されているに過ぎない。この契約を引き受けると決めたなら、厄介な問題が多く持ち上がるであろうことを心しておくことだ。

Video Gamer 5.0/10

良い点:
・細部に凝った生き生きとした世界
悪い点:
・露骨な女性蔑視
・手厳しいゲーム・デザイン
・安定しないAI

『Hitman: Absolution』の問題は、新たに管理を任された『Kane & Lynch』チームの面々が、『Hitman』シリーズの本質を完全に勘違いしているように思えることだ。より敷居の低いゲームを目指したというなら、IOの試みは失敗している。過去作よりも限定された直線的デザインは奇妙で、その頑固なまでの高い難易度は喜ばしいものの、同時にイライラするほど理不尽である。『Hitman』ファンに向けたゲームを目指したというなら、それも失敗だ。分割された箱庭は過去作ほど広大ではなく、柔軟性もない。『Hitman』の素晴らしさは難易度の高さではなく、プレーヤーの好奇心や実験、創意工夫に報いてくれたところ。それこそが大人向けのゲームというものの本質であり、決して汚い言葉や乳房、醜悪な不快さではないのだ。

時折輝きが顔を覗かせることもあり、本作の残骸にも次回作に活かすことができる材料が眠っているのではと思わせる瞬間も存在する。病的なまでに太ったダニー・トレホ似の男の首を退屈なQTEでへし折ってゲームをクリアし、何故かSilent Assassinの称号を手にしたことを知ると、プレーヤーは悲しそうに首を振りながら、どこで道を間違えたのかと自問することになる。