2013年02月14日(木)00時01分

Cliff Bleszinski氏が語る『Dead Space 3』のアクション路線「抵抗するか受け入れるか」

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Cliff Bleszinski氏が自身のブログにて『Dead Space 3』について触れ、ゲーム自体の感想やホラー対アクション論争への意見を述べています。

Cliff Bleszinski: 『Dead Space 1』はクリアした。

『Dead Space 2』はクリア寸前まで行ったが、不死身のNecromorphと部屋に閉じ込められる終盤のセクションでイライラして、そこでプレーするのを止めた(素晴らしい目に針の場面の後だ)。

俺は昔からSF、特にホラーっぽいざらついたSFが大好きだ。『スターウォーズ』よりも『エイリアン2』が好きだったし、『イベント・ホライゾン』は欠点だらけの映画だけど、『Unreal 1』に似たような恐怖演出を入れたくらい20過ぎの俺に影響を与えた。『サンシャイン 2057』もそうだし、善意で宇宙を探索している人間に最悪の事態が降りかかるああいう映画が大好きなんだ。

『Dead Space 3』にまつわる「ホラー対アクション」論争のことは良く知っている。一般論として、ゲームは恐怖感が増すほどプレーヤーは弱くなる。操作性を意図的にぎこちなくしたり、ペース配分もアクション・ゲームとは大きく違う。Visceralはフランチャイズを「サスペンス/ホラー」から徐々に「アクション」寄りにシフトさせていった感じだが、俺はそれでも何の問題もない。コンソール・ゲームの平均的なターゲット層を見ると、怖い体験なんてしたくない小生意気な若い男性であることが多い。残念ながらね。とにかく何でも「ぶっ壊したい」タイプの層だよ。

ホラーとアクションを融合させることは出来るのか?答えはイエス、俺はできると思うし、以前インタビューで『Biohazard』を例に挙げて考えを説明したこともある(ストーリーラインを第一応答者と怯える子供に分割するというものだ)。ホラーというのは難しいもので、サスペンスは更に難しい。真のディレクターの手腕が求められる。一歩間違えばコメディになってしまうし、全く怖くなくなってしまったりもする。恐怖演出というのは自分をくすぐるようなもので、自分で怖いと思っても、その場面を初体験する人間で実際にテストしてみるまで、確証を得ることはできないんだ。

(ジェームズ・ワンが偉大な映画監督に進化しつつあるのはそれが理由だ。ちょっとやりすぎな第3幕を除けば、『インシディアス』には驚くほど怖い場面がある)

http://www.youtube.com/watch?v=f7UUtLZ1Sgw

ともかく、今ちょうど妻と協力プレーでキャンペーンをプレー中だが、非常に楽しんでいる。協力プレーでステイシスを使って手足を撃ちまくるのは、驚くほど上手く機能している。ガンガン特攻するようなタイプのプレーヤーなら、驚いたり怖がったりできるだろうね。足を掴んで敵を串刺しにするのはやる価値があるし、爽快だよ。

正直言って、武器作成とアップグレードのシステムはまだイマイチ良くわからない。回路を生成してそれを作って・・・もう少し親切だと嬉しかったかな(起動させた直後のユーザー・インターフェースはもはや笑えるレベル。回転する金属パネルがそこら中を飛び回っているんだ!)

ゲームのペース配分というのは上手くやるのが難しい。これはリード・キャンペーン・デザイナーやリード・デザイナーの仕事だが、『Dead Space 3』は成功していると思う。盛り上がる場面が上手く配置されていて(大抵は宇宙船の墜落だ)、戦闘に戻るまでに時間を掛けている。風景は息を呑む出来で、武器も全体的にいい感じだ(SFの武器を作る時に難しいのは、銃が銃に見えないことだ。このシリーズが「採掘工具」という雰囲気を出そうとしているのは知っているけど、アイコンを見てもどの銃がどれなのか分からないことが多い)。

確かに『Lost Planet』かと思うような箇所もあるが、暗い宇宙通路の連続からの歓迎すべき気分転換になっていると思う。個人的な不満点の一つは、印象に残るロケーションがないことだ。とにかく通路ばかりで、「アレがある部屋」という感じで印象に残る場所があまりない。

それと余談だが、宇宙空間を飛行する場面は、サスペンスフルだけど何故か安らかな気持ちになれるんだ。分かってもらえるかな。

つまるところ、このフランチャイズは最初、孤独で閉塞感のあるホラー・ソロ体験として始まって、今ではそれ以上の存在に大きく進化している。俺たちにできるのは、抵抗するか受け入れること。俺は後者を選んだ。なんだかんだで楽しいゲームだからね(今50%ほど過ぎたところだ・・・巨大なドリルのセクションがハイライトだ)。

60ドルのパッケージ・ゲームを主体とした市場で、ホラーが飛ぶように売れることはない。2日間プレーして売りに行く究極の「キャンペーン・レンタル」ゲームであって、EAも承知の上だ。フル・デジタルの時代になれば、真のホラー・ゲームが復活を遂げるだろう(PCの『Amnesia』や『Slenderman』が良い例だ)。

[ソース: Dude Huge Speaks]