2013年02月23日(土)21時15分

Cliff Bleszinski氏はPS4発表会をこう見た「真の次々世代戦争がようやく始まった」

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Cliff Bleszinski氏が自身のブログにてPlayStation 4の発表に触れ、PS4の第1印象や次世代全般への見識を述べています。

Cliff Bleszinski: さて、昨夜の発表会でソニーが自らの手の内を明らかにした。序盤はエンジンが掛からなかったが、徐々に面白くなっていった。生中継をするつもりはないが(最初の一時間かそこらはTwitterで色々ぼやいたからね)、俺の感想をここにまとめたいと思う。

Epicの旧友たちは、再びスウィートなテックデモを見せてくれた。凄まじい破壊環境を見ることができたのは嬉しかった。デモをこしらえる人間とは同僚だったから、ああいったデモを作る作るのがどれだけ大変かは想像が付く。今世代の環境の静的な性質には、いつも憤りを感じていた。最近では『Devil May Cry』の新作や『Dead Space 3』のエンディングが変化をもたらしてくれたが、結局のところ、統合ライティング・モデルやパワフルな処理能力がない限り、出来合いの偽破壊環境だらけになってしまうんだ。次々世代(なんて呼べばいいんだ?)で変わってくれることを願っている。

Mark Cernyは素晴らしい人物。業界人なら誰もがそう言うだろう。今でも全力疾走しているこの業界のベテランだ。彼には純真なセンス・オブ・ワンダーがあって、壇上に最適の人間だ。俺は彼の言葉に耳を傾けた。真摯な言葉の一つ一つに聴衆を釘付けにするという意味で、彼はアメリカ版Molyneuxのような感じだった。とはいえ、彼の新作『Knack』は面白そうではあるものの、コンソールの初期段階でああいった子供向けのタイトルを作る理由が今一つ理解できない。新しいコンソールを一番先に購入するのは、大抵の場合お金を一番持っている大人だからね。(今では30代後半になっている早期購入者の子供狙いなのかな?)

どうやら、ソニーが遂にコントローラーをまともにしてくれたようだ。今度のコントローラーは、スティックが指にしっかりとフィットするようになっているし、『God of War』のQTEでイライラして放り投げた瞬間に壊れてしまうような安物じゃなく、かなり強固な作りになっているように見える。小さなタッチ画面も嬉しい新要素だが、その場所については疑問が残る。スティックの位置を考えると、指が届きにくいんじゃないかな。

正直に言おう。俺は一度も『Killzone』を好きになったことはない。ビジュアル的には素晴らしいし、環境やレベル・デザインも良く出来ている。銃の見た目も射撃感も悪くないが、何故かあのユニバースを好きになれないんだ。『Metal Gear』や『Halo』、『マリオ』ほどの実存感がない。「フワフワ」した操作性の美しいシューター、というだけに感じてしまう。Twitterで述べたように、Guerrillaは優れたデベロッパーだと思っているので、彼らには新規タイトルを作ってもらいたい。

新作『Infamous Second Son』の予告編にはワクワクさせられた。スーパーヒーロー版の『Watch Dogs』みたいだったよ。最初の方は(イギリスのコミック・ライター)Warren Ellisっぽい雰囲気だったが、結局『Infamous』ブランドに落ち着いてしまうのかってガッカリさせられたよ。『Infamous』シリーズは最高だけど、その内容に相応しいセールスを上げることができていないし、宣伝部の誰かが新規タイトルに怖気づいて『Infamous』ブランドをくっ付けたように感じてしまう。『Watch Dogs』が昨年のE3で話題をさらったのは、あれが『Assassin’s Creed: 2024』ではなく、全く新しいゲームだったからだ。

新規タイトルを世に送り出す最高のタイミングは、コンソールの移行期なんだ。『Gears』と『Halo』はそこが分かっている。

Jon Blowの『The Witness』を契約できたのは、ソニーが銃や車、爆発以外にも目配せしているという点を見せる意味で見事だった。Jonのレベル・デザインは唯一無二だし、彼の新プロジェクトが今から楽しみだ。新鮮かつ斬新でエキサイティングだよ。

俺はDave Cageを開発者としても一個人としても気に入っているが、色々なイベントで叩いている大口を裏付けるようなゲームを見せてくれるだけで良いのに、と願っている(セミ・リタイア状態の開発者が現役の開発者に対してこんなことを言うアイロニーは理解している)。Daveと彼のチームが作るゲームは大好きだし、多くのプレーヤーが恐らく目にしないであろう沢山の分岐を作り上げるのは重労働みたいだから、俺が彼の立場じゃなくてホッとしているよ。

Moveは相変わらずどうでもいい。

「次々世代」における最大の勝者に必要な条件は、次のようなものになるだろう。

  • ゲーム。ゲームが全てだ。
  • エコシステム。iTunesとAppストアが成功の大きな要因になったことはAppleも承知している
  • 変化の早い世界に適応できる能力。迅速にアップデートを配信できる『Minecraft』のようなモデルだ。優れたハードウェアと強固なシステムがあれば、あとはハードウェア・メーカーがどれだけコミュニティに門戸を開くかが決め手となる。シェア機能は素晴らしい第一歩のように思える。次のステップは、インディ・ゲーム、MOD、ユーザー作成ステージ・・・つまり、PCが得意とする分野だ。

最近は飲食店業界の人間と数多く知り合いになったが、彼らから学んだこともある。お客を呼ぶためにギミックに頼らざるをえない時点で、もう半分終わっているという点だ。とはいえ、ソニーには「Vitaを無理強いするのは止めてくれ」と言いたい。任天堂でさえ、Wii Uに専用の画面を同梱した。誰もが2画面体験を求めているのは確かだが、問題はAppleやAndroid製品という第2画面を既に誰もが所有しているという点だよ。

とにかく、俺は真の「次々世代」戦争がようやく始まってくれたのが嬉しい。

[ソース: Clifford Unchained]