2013年03月26日(火)02時45分

『BioShock Infinite』海外レビュー

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『BioShock Infinite』の海外レビューです。

  • 機種: PS3/Xbox 360/PC
  • 開発: Irrational Games
  • 販売: 2K Games

Game Informer 10/10

コンセプト: 本家が手掛ける『BioShock』新作。類似点と相違点が適材適所
グラフィック: 堂々としたColumbiaは遠くから見ると美しいが、テクスチャの一部は近くで見ると雑
サウンド: 時代錯誤な楽曲も幾つか収録されているが、素晴らしいサウンドトラックがムードを完璧に盛り上げている
プレー性: 機械仕掛けの巨人を撃ちまくるのも、Skylineを飛び回るのも、操作性は素晴らしい
エンターテイメント性: Columbiaの探索(そして住人との戦闘)、様々な出来事の中核を成す物語は印象的
リプレー性: 高め

『BioShock』の偉業を再現するのは実に困難な目標(2Kマリンによる続編がその好例)だが、シリーズの産みの親であるIrrational Gamesは新鮮なアイデアと共に帰還を果たし、『BioShock』という名前の意味を再定義している。『BioShock Infinite』はただ舞台設定や物語、キャラクターを刷新しただけのゲームではない。そうした要素が、複雑な主題や謎めいたプロット、楽しい戦闘とシームレスに融合し、隅々まで驚異的な体験を作り上げているのである。灯台、奇妙な都市、カリスマ的な悪役といった馴染み深い要素もあるが、それは使い回しというよりも過去へのオマージュに近い。『BioShock Infinite』の芯となる部分は、陸海空のどこを見渡しても似たものが存在しない。

AusGamers 10/10

良い点:
・強固に構築されたゲーム世界へのシームレスな導入と干渉
・特にシューターでは信じられないほどのキャラクター描写
・シングルプレー分野では恐らく最高の戦闘
・インタラクティブ・シーンを飾る史上最高レベルのAIキャラクターElizabeth
・他に類を見ない物語とエンディング

とうとう私のレビューのまとめに来たが、この傑作を締めくくるにあたり、私は言葉を失ってしまった。『BioShock Infinite』こそがビデオゲームの存在理由であるということを、他にどうやって伝えれば良いのか分からないのだ。他のあらゆるデザイナーが嫉妬するゲームであり、ゲーム業界の転機になる瞬間であり、過去に『BioShock Infinite』よりも優れたゲームがあったとはどうしても思えないのである。だが何よりも、私の人生で『BioShock Infinite』を超えるゲームに出会えるとは思えないのだ。大胆すぎる声明であることは私も承知しているが、これはあくまで私のレビューだ。『BioShock Infinite』は我々がレビューを夢見るようなゲームであり、今世代の『時のオカリナ』であり(ただ、本作の方が遥かに優れている)、何年にもわたって話題になり、分析されるだろう。だが、それもBookerを結末に導いてこそ。彼の任務を完了させてこそなのだ。彼の負債を帳消しにしてこそなのである。クレジットが流れ出した時、その負債は決してプレーヤーの脳裏を離れないだろう。

Eurogamer 10/10

何よりも凄いのは、Elizabethが機能していることだろう。最初は、Columbiaを探索するプレーヤーの後ろを付いて歩くだけの存在と思ってしまうが、彼女のAIはまるでプレーヤーが行きたい場所に先回りするかのように、プレーヤーの前を走ることも少なくないのである。これは最高のトリックであると同時に象徴的でもある。というのも、ゲームが終わりを迎える頃には、真の意味での主役は自分ではないことにプレーヤーが気付くからだ。主役は彼女である。これまでも、そしてこれからも。本作は彼女の物語であって、プレーヤーはそのお供に過ぎないのである。それにしても、何というアドベンチャーだろうか。

EGM 10/10

上っ面だけを見ると、『BioShock Infinite』は無愛想なマッチョが迫り来る敵の集団にショットガンを撃ちまくる、ありきたりのゲームに見えるかもしれない。だが、2007年にIrrationalが送り出した水面下の客観主義パラダイスの崩壊と同じように、単なる1人称シューターをはるかに超えたゲームであり、プレーヤーを考えさせ、探索を促し、最後には感情的に疲弊させてしまうゲームなのである。『BioShock Infinite』によって、Ken Levineはゲーム業界屈指のエリート・クリエーターとしての立場を確立した。

Machinima 10/10

『BioShock Infinite』のリリースによって、デベロッパーのIrrationalはより壮大な物語、より洗練された体験、そして共存が可能で同レベルのクオリティを誇る、似つつも異なる2本のゲームを作り上げたことになる。ビデオゲームの歴史が執筆される時、ゲームプレーや物語、題材を新たなレベルに押し上げたゲームとして、1本のみならず2本の『BioShock』が記憶されることになるはずだ。『BioShock Infinite』は、末永く語り継がれるゲームになるだろう。

Polygon 10/10

クリアして数日が経っているにもかかわらず、私はまだ『BioShock Infinite』のことを考えている。は、アメリカの闇の歴史に根ざした、現実味のある素晴らしい世界を作り上げている。だが、ゲームの主張や問題提起――その多くには容易な答えが存在しない――にもかかわらず、『BioShock Infinite』の野心や入り組んだストーリーテリングは、決してそのメッセージを伝える素晴らしいアクション・ゲームを覆い隠したりしない。『BioShock』がそうだったように、『Infinite』が再びゲームという媒体の芸術的価値や進化に関する議論の転機となるかどうかは分からない。だがあらゆる面で、『BioShock Infinite』は前作の偉業に恥じないゲームに仕上がっており、新たな指標を打ち立てるだろう。

games(TM) 10/10

オープニングの30分ほどは、主人公が銃も持たない状態で展開する。巧みに隠されたチュートリアルが、不自然なくシステムを教えてくれる間、プレーヤーはその世界観に息を呑むだろう。それだけに、不可避の戦闘が勃発するのが残念ですらある。壮麗な祝福が数秒の間にゾッとするようなバイオレンスへと変貌するという、極めてわざとらしいやり方なら尚更だ。

Destructoid 10/10

ゲームとして、『BioShock Infinite』は適度の複雑なインタラクティブ・エンターテイメントとしての長所と短所を持ち合わせている。物語として、そしてプレーヤーを現実味溢れる世界へと誘う好例として、そしてビデオゲームが1人の人間に意味しうる証明としては・・・

そう、前述したように、『BioShock Infinite』はほぼ完璧だ。

Games Radar 5.0/5.0

良い点:
・まるで現実の人間のようなElizabeth
・史上最も魅力的なビジュアル
・プレーヤーの期待に応えつつ期待を裏切る
悪い点:
・Elizabethと比べるとNPCは薄っぺらに感じる
・終わってしまう
・1912年の人種差別主義者たち

驚異的なことに、『BioShock Infinite』は長年にわたって膨らんだ我々の期待に応えつつ、凌駕してみせている。FPSというジャンルが好きかどうかに関係なく、『BioShock Infinite』は注目に値するゲームであり、一つの世代で数回しか訪れない画期的な体験に仕上がっている。ゲームが終わった後も、Elizabeth――そしてColumbia――はプレーヤーの元を離れないだろう。

The Escapist 5.0/5.0

ゲーム・オブ・ザ・イヤーの最有力候補――そして現時点での今年一番のお気に入り――として、『BioShock Infinite』は非常に希有で特別な時にしか姿を見せないゲームのカテゴリーにランクインした。素晴らしいアクションとあらゆる感情を喚起する物語を組み合わせたゲームで、満腹になることがない。ビデオゲームとして、最も完璧に近い作品だ。

Digital Spy 5.0/5.0

Raptureの深海から雲の上のColumbiaに引っ越すのはリスキーな賭けだったが、Irrational Gamesはまたしても息を呑むような新世界を作り上げた。本作でこのフランチャイズは目を見張るほど高いレベルへと上り詰めることに成功している。

Joystiq 5.0/5.0

2013年末は次世代機の話題で持ちきりになるだろうが、『BioShock Infinite』のストーリーテリングは類稀な偉業として年末になっても輝きを失わないだろうし、業界全体にストーリーテリングの進化を促した世代の頂点として君臨するはずだ。文句なくIrrational Gamesの最高傑作である『BioShock Infinite』は、今世代最高峰の物語を展開している。とにかく見過ごすことは許されない。

Telegraph 5.0/5.0

戦闘の残虐性と、計算された発見や物語の推進力が織り交ざる時こそ、『BioShock Infinite』の本領が発揮される。1人で敵の飛行船を撃退するといった仰々しくド派手なアクション演出や、面倒な場所で一緒に歌を口ずさむ親密な場面だどがそれだ。アクション部分にどんな不満があろうとも、ストーリーテリングが腕を振るうたびに、そうした不満も洗い流されてしまう。ショッキングなエンディングへの暗示に満ちた、驚異的なストーリーテリングだ。何よりも重要なのは、『BioShock』と同じように本作もビデオゲームとしてしか機能しないという点で、プレーヤーの関与と相互作用のアートを磨き上げている。適切な才能と推進力があれば、ビデオゲームも独自のストーリーテリング手法を確立し、秀でることができるという明確な証拠である。

IGN 9.4/10

良い点:
・豊かで充実した物語
・甘美なアート・スタイル
・豊富な戦闘オプション
・物語とゲームプレーの両方で重要な役割を果たすElizabeth
悪い点:
・少々中弛みがする

プレーする前は、Big DaddyとLittle Sister、そして敵対する哲学を内包するあのRaptureを捨てて一から全てを構築し直した『Infinite』が、『BioShock』の名に相応しいゲームになれるのかどうか疑問だった。ゲームをクリアした今、私はどちらがより優れたゲームなのかを自問している。全体的に見て、『BioShock Infinite』は素晴らしいシューターであり、ストーリーテリングとゲームプレーの両面でジャンル全体を進化させている。つまずいている箇所も幾つかあるが、最大限の熱狂をもって愛でる妨げにはならないはずだ。

GameTrailers 9.4/10

『BioShock Infinite』はアート系であると同時にグラインドハウス系でもあり、つまりは誰もが満足できるということだ。ドラマがあり、哲学があり、ショッキングなバイオレンスがあり、そして戦闘やスーパーパワー、装備――スタッツ狂が喜びそうな数値化されたダメージまで存在する。それらが練られた筋書きと最高のキャラクターによって拡張され、美しい世界と恐ろしい物理に包まれている。向こう見ずで血生臭い。取り組む価値のある四次元立方体であり、継ぎ目が見えてしまうこともあるとはいえ、その野心は否定できないだろう。虚構を受け入れることができれば、空高く舞い上がれるはずだ。

CVG 9.1/10

良い点:
・驚異的なまでに巧みに構築された世界観と実存感のある前兆
・シリーズで最高のシャープなシューティング
・大胆で知的な物語
悪い点:
・『BioShock』の持つマジックが少し欠けている

高レベルのキャラクター、陰謀、論争、そして混乱。期待ほどの革新性はないにしても、全面的に優れたシューターだ。

GameSpot 9.0/10

良い点:
・探索が楽しいColumbiaという素晴らしい場所
・居心地が悪い普遍的なテーマを効果的に描き出している
・滑らかでエキサイティングなアクションを盛り立てるVigorとSkyline
・全能感を堪能できるアップグレード
・しばらく脳裏から離れない凄まじいエンディング
悪い点:
・没入感を削ぐ稀なバグや仕掛け

『BioShock Infinite』はプレーヤーを不快にさせるかも知れない。宗教的信仰心に固執していたり、アメリカ流理想主義を祝福しているような人たちは、自己反省を促されたり、怒りすら感じる可能性もある。『BioShock Infinite』は、宗教や過激な人種差別がいかにして我々の文化を蝕み、人生を変えてきたか、恐れることなく誇張して描き出している。『BioShock Infinite』は、聖未満の三位一体が権力、欺瞞、そして誤魔化しに侵された様を描くことを恐れていない。物語が幕引きを迎えると、プレーヤーは贖罪が我々の残虐行為を洗い流してくれるのか、それとも更なる残虐性を引き出すものなのか、考えさせられてしまうはずだ。一旦フィナーレが訪れると、プレーヤーは既に知ってしまった情報のレンズを通して様々な出来事や風景を見るために、再びプレーしたいという欲望に駆られるはずだ。『BioShock Infinite』は単なる高品質なゲームというだけでなく、極めて重要なゲームである。

Metro GameCentral 9.0/10

良い点:
・無数のユニークなアイデアが盛り込まれた極上のシューター・アクション
・シリアスな題材を丁寧に扱った素晴らしいストーリーテリング
・一流のアート・デザインとキャラクター描写
悪い点:
・題材の扱いにムラがある
・デフォルト難易度が簡単すぎて試行錯誤する気がなくなる
・物足りないフェイシャル・アニメーション

題材と構造の両方で向こう見ずなほど野心的な『BioShock Infinite』は、今世代のゲームで最も見事にストーリーテリングとアクションを融合させている。

Edge Magazine 9.0/10

『BioShock Infinite』は、端的に言って『BioShock 2』以上に続編だ。Irrationalは、同じ関心事を異なる趣向でテーマ的に前作と呼応するゲームを作り上げており、メカニック、そして技術的にも前作を凌駕している。そして、波間の下に位置する都市を省みる空中都市を与えてくれる。

GamesBeat 89/100

『BioShock Infinite』は最高のゲームだ。

戦闘は楽しく、ペース配分は素晴らしい。練りこまれた世界は興味深い発見でいっぱいだ。エンディングのある部分には失望させられたものの、そこまでの旅路が余りに楽しかったため、騙されたような気はしない。

『BioShock Infinite』最大の問題は、ぎこちないNPCの存在が社会的主題を削いでいる点だ。Irrationalは恐ろしく人種差別的な風景に満ちた世界の構築に多大な労力を注いでいるが、機械的なマネキンのようなColumbiaの住人たちに感情移入できない状況では、その効果を肌で感じることは難しい。

些細な不満ではあるが、それ以外が極めて精巧に作られた製品の中では、一際目立ってしまう。

それに、Nvidia GT 650Mの最高設定では非常に美しい。

『BioShock Infinite』は誰もがプレーすべきゲームだ。莫大の予算と5年間の開発期間を与えられた一流デベロッパーの可能性を証明するゲームである。そういった手法は消えつつあるので、大作ゲームが持つポテンシャルを思い出させてくれたことに感謝したい。

Video Gamer 8.0/10

良い点:
・美しい
・充実した物語
悪い点:
・活用されていないTearメカニック
・飽きてくる戦闘

様々な不満があるとはいえ、『BioShock Infinite』は今世代で最も充実したゲームの一つとなっている。欠点も少なくないが、奇妙なパワーや物語の結末をプレーヤーに解明さようという執拗な要求、そしてマップ上に点在するオーディオ・ログは舞い戻って回収する価値がある(Prestonのものは特に)。恐怖感や不安が最後までプレーヤーに付きまとう。Lutece家の変人たちが関わってくると尚更だ。Elizabethの強さが物語を推進、真実を執拗に追い求める彼女は、怪しい過去を持つBookerと良い対比になっている。確かに彼女は戦闘時に恐怖で縮こまってしまうかもしれないし、服装は馬鹿みたいだが、重要なエリアにおいて彼女はBookerよりも遥かに力強く、彼女のパワーがどんどん強くなっていき、思考が進化していく様子を眺めていると、私はほろ苦いエンディングまで釘付けになってしまった。このフィナーレは、今後何年にもわたって――ポジティブな意味でもネガティブな意味でも――議論されるだろうが、ゲームの終わりは新たなサイクルの始まりに過ぎないのである――私自身、欠点を無視してすぐにでも再びプレーしたいという気持ちにさせられた。つまりはお勧めということだ。

NowGamer 8.0/10

『Bioshock Infinite』は、間違いなく1作目のファンなら楽しめるゲームだ。1作目ほどの独創性はないし、ある意味ポップになった感じも受ける。なんにせよ、魅力的な物語遠くの深いキャラクターだけでも、時間を投資する価値があるだろう。