2013年04月28日(日)15時48分

【コラム】『BioShock Infinite』におけるElizabethの魅力とは

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『BioShock Infinite』に登場するコンパニオン・キャラクターElizabethの魅力を語るコラムがGame Informerに掲載されています。

【ネタバレ注意!!!】この記事には『BioShock Infinite』に関する若干のネタバレが含まれています。ご注意下さい。

『BioShock Infinite』で主人公Bookerの横にエネルギッシュで愛らしいElizabethがずっと付いて来ると聞いた時、私は心配になった。Elizabethに魅力がないからではなく(魅力的だ)、他のキャラクターをエスコートする場合は、重荷にしかならないことがあるからだ。

通常、Elizabethのようなキャラクターはただの傍観者で、戦闘においてはプレーヤーのパワーとスキルが頼みの綱となる。そういったキャラクターに向かって「少しは助けてくれよ」と叫びたくなったことは数知れない。Irrational Gamesの開発者たちは私の心を読んでくれたようで、Elizabethは隅で怯えながら縮こまるだけのキャラクターではなく、戦闘で役に立ってくれるのだ。

Elizabethは私の命を何度となく助けてくれた。銃弾やヘルス、Saltが少なくなると、彼女がアイテムを渡してくれた。彼女にはTearと呼ばれるユニークなパワーもあり、シューティングのスキルと同じくらい戦闘の行方を左右することもある。例えば、シールドをリチャージするための遮蔽物を登場させてくれるのだ。彼女は戦闘以外でも重要なコンパニオンであり、お金を見つけては渡してくれたりする。Columbiaでのサバイバルにはお金がかかるのだ。Elizabethで一番素晴らしいと感じる部分は、危機に陥っても不平不満を言ったり動けなくなったりしないところだ。彼女は危険に立ち向かい、私に必要な助けを提供してくれる。

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それに、Elizabethはプレーヤーにまとわり付いたりせず、自分の意思で行動することも厭わない。生まれてからずっと観察/実験の対象として塔に幽閉されてきたためか、世界を探索したくてしょうがないのである。Columbiaを歩き回っていると、彼女は住人と会話をしたり、Battleship Bay付近のDimwitとDukeの出し物(プロパガンダの人形劇)のような新しい発見を探し求め続ける。Comstockのプロパガンダについて直接知り、Prophetの役割に与えたインパクトを見せることで、彼女の物語に更なる深みが加わるのである。そもそもElizabethは完全な世間知らずではなかったが、Comstockを打倒しなければならないという目標に向かって、彼女の無垢さは徐々に消えていくのだ。

更に、私がElizabethを助けたのは、それがゲーム上の義務だからではない。自分の意思で彼女を助けたいという気持ちにさせられたという事実が、『BioShock Infinite』における彼女のキャラクター描写の巧みさを物語っている。Elizabethが素晴らしいコンパニオンなのは、彼女がプレーヤーを手助けしてくれるからというだけではなく、アドベンチャーを通じて彼女との絆を深めていくからだ。先へと進むにつれ、徐々にElizabethが秘密を打ち明けてくれるところがこの体験におけるハイライト。彼女が遂に小指について話してくれた時、彼女とそこまでの信頼関係を築き上げたのだという、親密さを感じることができるのだ。嘘偽りのない絆を作り上げるというのは近年のゲームでは極めて稀なこと。ペース配分が重要で、告白のタイミングも適切でなければならない。

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Elizabethはありがちな助けが必要なキャラクターにもなりえたのだが、Irrationalは彼女を単なる物語上の機能を果たす道具ではなく、実在する人物のように感じさせている。だからこそ彼女は優れたコンパニオンなのであり、しばらく私の脳裏から離れることはないだろう。

[ソース: Game Informer]