2013年04月14日(日)14時18分

【インタビュー】『Outlast』開発者が語るリメイク版『死霊のはらわた』

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アメリカではこの4月に公開され、日本では5月3日に公開予定のリメイク版『死霊のはらわた』。

ホラー映画の古典と名高いサム・ライミ監督の出世作『死霊のはらわた』のリメイク版を、ホラー・ゲーム『Outlast』を開発中のRed Barrels共同設立者David Chateauneuf氏はどう見たのか。Game Informerが話を聞いています。

【ネタバレ注意!!!】この記事にはリメイク版『死霊のはらわた』に関する若干のネタバレが含まれています。ご注意下さい。

全てのホラー映画ファンは、初めてこのジャンルにハマった映画のことをはっきり覚えているもの。恐ろしいインディ・ホラー・ゲーム『Outlast』の開発元Red Barrelsの共同設立者David Chateauneuf氏にとって、それはサム・ライミの『死霊のはらわた』だった。1981年のカルト映画がこのたびリメイクされたので、我々はホラー好きでホラーの作り手でもあるChateauneuf氏に、リメイク版の感想を伺った。

2013年のリメイク版『死霊のはらわた』に関するネタバレがあるので注意。

Chateauneuf氏は、悪魔に憑依されたキャラクターの予測不能で不気味かつ不自然な行動が大好きだと語り、『死霊のはらわた』のユニークな悪魔描写を、『28日後』やザック・スナイダーのリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』といったホラー映画が革命を起こしたゾンビ描写と比較する。

David Chateauneuf: かつては、ゾンビというと鈍くてバカなのが基本だった。それが今では、敏捷で獰猛になっている。鈍くて馬鹿なゾンビではもう誰も怖がらなくなってしまったからね。だが、アクションが全て狭い場所で起きる『死霊のはらわた』では、敏捷で獰猛な悪魔に変貌させることなく、怖くて危険な感じを出す新たな方法を編み出さなければならなかったんだ。

リメイク版『死霊のはらわた』におけるシュールで突発的な悪魔のバイオレンスは大いに気に入ったと語るChateauneuf氏だが、サム・ライミのぶっ飛んだカメラワークへのオマージュがなかったことには失望を隠していない。

David Chateauneuf: 私が『死霊のはらわた』1作目の大ファンなのは、あの撮影テクニックが大好きだからだよ。カメラをショットガンに括り付けたり、クリーチャーの視点とリンクさせている。サム・ライミが編み出した手法は当時としては斬新で、それがあの傑作を生み出したんだ。同じ効果をリメイクにも望んでいたが、あの手法を再現したり、新たな手法を編み出すことはしなかったようだ。

Chateauneuf氏から見て、オリジナルとリメイクのもう一つの違いは、過剰に説明しがちなところだと語る。オリジナルでは何の説明もなく騒ぎが起きたりすることがあり、解釈は観客に委ねられていた。Chateauneuf氏は、そうしたミステリアスなホラー要素の欠如を寂しく感じたという。

David Chateauneuf: 全てを正当化して、綻びの全くないパーフェクトな物語を作ろうとしたように感じた。実際、リメイクは女性が焼き殺される過去の出来事からスタートする。オリジナルはというと、映画の冒頭からすぐに車中の若者たちの物語をスタートさせるんだ。しばらくすると、何かが森の中から車を見張っていることに気付く。更に映画が進むと、山小屋の作業台が理由もなくガンガン揺れだして止まったりする場面もある。理由は分からないし、説明する必要もない。だから不気味なんだよ。

注意: 予告編は超グロい。

David Chateauneuf: 私が思うに、観客自身に答えや説明を委ねるのが良い場合もあるんだ。今ではそういう映画はなくなってしまった。映画を見る時に脳みそを使いたくないという人が増えているんだろうね。頭を使わずに見れるような、容易な解決を望んでいるんだ。それは過ちだと思うよ。

最後に、Chateauneuf氏のお気に入りシーンを。

David Chateauneuf: 凄く気に入った場面が沢山あった。血の雨は素晴らしかったし、女の子が腕を切り落とす場面も良かったね。針で頬を攻撃される場面は胸糞が悪くなったよ。でも、ああいう場面がもっと欲しかったかな。オリジナルのサム・ライミは、地面に倒れた悪魔を切り刻んだりといった不愉快な描写を平気でやっていた。

リメイクやオリジナルについてもっと喋ることもできるけど、本を書かなきゃいけなくなってしまう。とても楽しんだし、また見に行くつもりだよ。

[ソース: Game Informer]

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