2013年05月01日(水)04時45分

『Far Cry 3: Blood Dragon』海外レビュー

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『Far Cry 3: Blood Dragon』の海外レビューです。

  • 機種: PSN/XBLA/PC
  • 開発: Ubisoft Montreal
  • 販売: Ubisoft

ZTGD 9.0/10

良い点:
・狂った物語
・『Far Cry 3』がもっと楽しめる
・爆笑
・最後のミッション
悪い点:
・ストーリー・ミッションが7つしかない
・最後から2番目のミッション
・決められた順番でアンロックされるスキル

僅か1200ポイントのわりに、『Far Cry 3: Blood Dragon』はなかなかボリュームのあるゲームだ。メイン・ストーリーのクリアには数時間かかるし、サイド・ミッションにも数時間を要する。島中に散りばめられた収集要素は入れずに、それだけのボリュームなのである。レベル・アップやサイド・ミッションで手に入るアップグレードはどれも良く、後からでも全てを手に入れたくなる。『Far Cry 3』の楽しさが詰まった単体で独立したゲームで、その狂いっぷりを見るためだけにでもチェックする価値があるだろう。

IncGamers 9.0/10

馬鹿っぽい「80年代を覚えているかい?どうだ、80年代っぽいだろう!!」というユーモア満載の自己完結したゴミにも容易になりえたゲームではあるが、結果として優れたトリビュートに仕上がっている。確かにゴミではある。VHSアクション映画の薄っぺらい馬鹿馬鹿しさを詰め込んだ楽しいゴミを拾い上げ、『Far Cry 3』のオープン・ワールドと開かれた戦闘のミニチュア版にぶちまけている。『Blood Dragon』は本編よりも優れた脚本、本編よりも(あらゆる意味で)安く、そして本編よりも笑える出来だ。己を省みて、『Far Cry 3: Blood Dragon』を購入し、堕ちた兄弟たちの敵を討てる勇気を見つけ出せる男はただ1人だけ。

その男とは君のことだ。

君が女なら話は別だ。その場合は「その女は君だ」ということになる。

私が言おうとしているのは、多分本作はプレーすべきゲームだということだろう。

Eurogamer 9.0/10

『Blood Dragon』は馬鹿っぽさを前面に押し出したゲーム。本物の大作ゲームから借用したメカニックに、あらゆる批判が無意味と化す野暮ったいレトロなタフガイ風味など、楽しむことが全てのゲームであり、それは存分に堪能できる。『Blood Dragon』は『Far Cry 3』の素晴らしさを全て凝縮し、そこに安っぽい馬鹿馬鹿しさを塗すことで最後まで突っ走り、プレーヤーを笑顔にしてくれる。

私は未だにブラッド・ドラゴンが一体何なのか、『Far Cry 3』とどう繋がるのかが理解できていないが、そんなことはどうでも良いのだ。このくらい楽しい大作ゲームが増えてくれたらと思う。

Joystiq 4.5/5.0

概ねそういうゲームであるとはいえ、『Blood Dragon』は単なるバカゲーではない。パロディというのは難しいものだし、客層を限定してしまうことも多い。『Far Cry 3』の素晴らしいメカニックで笑える分かり易いノスタルジアを包み込むことで、元ネタを幅広い層向けに仕上げて見せたUbisoft Montrealの手腕は賞賛に値する。これは容易に大惨事になりえたプロジェクトだ。上手く行ってくれて非常に嬉しい。

GamingTrend 87/100

良い点:
・クレージーな80年代風味と打率の高いジョーク
・冒頭からタフガイ気分が味わえる
・素晴らしいPower Gloveによるサウンドトラック
・『Far Cry 3』のゲームプレーは変わらず素晴らしい
悪い点:
・ミッション構造が驚くほど平凡
・サイド・クエストの存在意義である作成や経験値が存在しない
・尻つぼみな終わり方

『Far Cry 3: Blood Dragon』は己の狂気を見事に利用している。そのやり過ぎ感が全体――グラフィック、ボイスアクト、サウンドトラック、武器、風景などなど――に蔓延しているにもかかわらず、根底にあるのは『Far Cry 3』なのだ。それ自体は悪いことでもなんでもない――『Far Cry 3』は良いゲームだ――が、彼らが作り上げた世界観と、馴染み深いゲームプレーの間には乖離が存在するのも確か。こんな狂った世界を作り上げたUbisoftは賞賛に値する。ゲームプレーが追いついていないのが残念だ。

GameSpot 8.5/10

良い点:
・笑える台詞と収集要素
・巧みな80年代ポップ・カルチャー・ネタが豊富
・ブラッド・ドラゴンとのバトルは素晴らしい
・巧みなマップとミッションのお陰でやりがいのあるステルス
・開かれた最高のアクションが安価で楽しめる
悪い点:
・敵の挙動に奇妙なところがある
・つまらない一部の低俗ジョーク

気合を入れれば『Far Cry 3: Blood Dragon』は4時間程度でクリアできてしまうが、それでは実に勿体無い。発見にこそ喜びがあるのだ。点在するビデオテープの収集はただの収集要素ではなく、とにかく笑える内容になっているし、武器のアップグレードもできる。収集アイテム全てを見つけ、全てのサイドミッションをこなし、途中でドラゴンを何匹か退治しようとすれば、プレー時間は軽く倍以上にはなるだろう。ルービックキューブや『パックマン』フィーバーの時代を愛していなくても、『Far Cry 3: Blood Dragon』は存分に楽しめるはずだ。だがもし愛しているなら尚更良い。このアクション満載のシューターは直球ストライクど真ん中だろう。

Game Informer 8.5/10

コンセプト: 『Far Cry 3』の土台を借り、80年代アクション映画をテーマにした単体のアドベンチャー
グラフィック: レーザーからネオン、サイバー・ヒーロー、『スターウォーズ』風ジャケットまで、80年代色濃厚なビジュアル
サウンド: Gloveのシンセ・サウンドが世界観に完璧にマッチ
プレー性: 『Far Cry 3』の素晴らしい操作性
エンターテイメント性: 単調なサイド・ミッションと拠点制圧がテンポを乱しているものの、『ロボコップ』『銀河伝説クルール』時代の笑えるパロディになっている
リプレー性: 控えめ

本作が模倣する80年代アクション映画と同じく、『Far Cry 3: Blood Dragon』も酷いユーモア・センスと単調な決め台詞でターゲット層が限定されていしまうかも知れない。しかし、口の減らないタフガイが視聴者の社会的感受性に迎合するのではなく、ひたすら爆破しまくることだけを考えていた時代のことが好きなら、Rex Power Coltこそ君向けのヒーローであり、『Blood Dragon』は君のためのゲームだ。

NowGamer 8.5/10

『Blood Dragon』は多少の独創性とイマジネーションの可能性を証明しており、『Far Cry 3』の土台にヒネリを加えて80年代アクション映画への見事なラブレターに仕立て上げている。

Canadian Online Gamers 85/100

Ubisoft Montrealの面々は、ほとんど足を踏み外さずに本作を完成させた。昔の夏のポップコーン・ムービーの良い部分を全て抽出し、インタラクティブな感覚の保養に作り替えている。最初から最後まで口の悪い最高のゲームである本作を、楽しめない人間がいるなど信じられない。とにかくダウンロードして欲しい。必ず買って良かったと思うはずだ。

IGN 8.0/10

良い点:
・笑える台詞と
・ブラッド・ドラゴンの飼いならし
・最高の武器やアップグレード
悪い点:
・ステルスが殆ど通用しない
・デフォルト難易度だと簡単すぎる

『Blood Dragon』の陽気なユーモア、ノスタルジア、分かってやってる馬鹿っぽさは、アフリカの軍拡競争や南国の精神異常者よりもはるかに重要な題材、すなわちビデオゲームというのはとにかく楽しいものなのだということを掘り下げている。このコミカルでド派手なシューターは、『Duke Nukem Forever』には決定的に欠けていたウィットや馬鹿っぽい楽しさで、『Far Cry 3』の銃撃戦の素晴らしさを包み込んでいる。『Blood Dragon』は一風変わったゲームであり、だからこそ逃すべきではないのである。

Polygon 8.0/10

『Far Cry 3: Blood Dragon』は、多くのパッケージ・ゲームと肩を並べることができるダウンロード配信ゲームだ。それらほどの深みやボリュームはないし、洗練されてもいないが、僅か15ドルなのだからその必要もないのである。(現代ゲームのデザインとビジュアルというフィルターを通過した)80年代ビデオゲームのフィルターを通過した80年代愛とノスタルジアが詰まった実験作として、『Blood Dragon』は見事にアイデアを借用/盗用した楽しいゲームに仕上がっている。

Games Radar 4.0/5.0

良い点:
・素晴らしいレトロなアート・スタイルと音楽
・なかなかのボリューム
・笑える台詞
悪い点:
・新フィーチャーの欠如

細かな不満点はあるものの、『Far Cry 3: Blood Dragon』は懐古趣味に見事に応えてくれているが、その中身は極めて現代的で良く出来たシューターだ。楽しいレトロ・ゲームのような見た目でありながら、中身はちゃんとした現代ゲームという、いいとこ取りのゲームである。新フィーチャーの欠如はそのスタイルが補っていて、その操作性は『Far Cry 3』と全く同じであるにもかかわらず、舞台設定のお陰で新鮮に感じられる。とにかく馬鹿なゲームかも知れないが、是非とも『Blood Dragon』を試してみて欲しい。

Gaming Age B/A+

『Far Cry 3: Blood Dragon』を買うべきか知るための方法は2種類ある。『Far Cry 3』は気に入ったか?80年代のレトロ・リバイバルが好きか?どちらもイエスなら、『Blood Dragon』を気に入るだろう。RPG要素をよりアクション重視にしたこと以外は、『Far Cry 3』から大きく変化しているわけではない。浅薄で過剰にスタイリッシュな80年代風味をここまで再現したゲームは、最近では『Hotline Miami』くらいのものだろう。80年代ネタが少々やり過ぎなこともあるが、確実にチェックすべきゲームである。

Video Gamer 7.0/10

良い点:
・出来の良いサウンドトラック
・『Far Cry 3』と同じくらい中毒性がある
悪い点:
・ぶっ飛び具合が足りない
・ミッションにバラエティが足りない

少々失望させられる出来ではあるものの、クリア後にはすぐ2周目を始めていた。本編の中毒性は『Blood Dragon』にも引き継がれており、いわゆる「壮大な」物語を語ろうとしないSFシューターがプレーできるのも嬉しい。ここではひたすら敵を撃ちまくるだけであり、短いプレー時間の間はそれが最高に楽しいのである。

Destructoid 7.0/10

丁寧に構築された世界観とは裏腹に、ゲーム自体は底が浅い。『Blood Dragon』は良く出来たゲームで、80年代好きには堪らないものがあるが、色々な意味で、自らの成功の犠牲になっている――核となる発想は極めて楽しく豪華で、ゲームのクオリティも同じレベルであれば嬉しかった。『Blood Dragon』は優れた小品で、是非ともチェックして欲しいが、突出した部分があるだけにその欠点も浮き彫りとなっているタイプのゲームだ。

そうした不満点はあるものの、存在しないよりは現在の形の『Blood Dragon』が存在してくれた方が嬉しい。ここまであっけらかんとしたバカゲーは世界のためになるし、Rex Coltの帰還を切に望む。

Edge Magazine 7.0/10

ゲーム全体に染み入る弾けんばかりのノスタルジックな楽しさが、『Far Cry 3: Blood Dragon』の欠点を補っている。メカニック的には『Far Cry 3』の強みを活かしきれているとは言えないが、間違いなくカリスマ性は抜群だ。Ubisoft Montrealにある山ほどの擦り切れたVHSテープが証明するように、80年代は個性的というものを心得ていたのである。

Metro GameCentral 6.0/10

良い点:
・凝りに凝った安っぽい80年代風演出
・笑える一部の決め台詞
・ありきたりだがすばらしいサウンドトラック
・お得
悪い点:
・『Far Cry 3』のオープン・ワールド性を活かしていない一本道なストーリー・ミッション
・かなり自己陶酔気味なムラのある脚本
・デフォルト難易度では簡単すぎる

『Far Cry 3: Blood Dragon』という発想は実際の製品よりも素晴らしく、Ubisoftのチャレンジ精神は買うものの、『Far Cry 3』ファンと80年代信者にとってのちょっとした気晴らしに過ぎない。