2013年06月09日(日)08時56分

『Call of Duty: Ghosts』プレビュー - キャンペーン

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『Call of Duty: Ghosts』のキャンペーンに関するプレビュー記事がIGNに掲載されています。

  • 機種: PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U/PC
  • 開発: Infinity Ward
  • 販売: Activision

先月、Activisionは『Call of Duty: Ghosts』の片鱗を公開。改善された新エンジンや新キャラクター、物語に関する謎めいた詳細を紹介し、フランチャイズの次世代のお膳立てをした。そしてE3を間近に控えた今、Infinity Wardは新たなシングルプレー・キャンペーン、『Ghosts』のユニバース、そして恐らく最も旬であろう、新たなコンパニオンとなる軍用犬の役割を初公開した。

過剰で分かりにくくなることもあった、過去作の複数主人公構成と違い、『Call of Duty: Ghosts』は、詳細は明かされていない「大惨事」によって破壊されたアメリカで成長した、1人のプレーアブル・キャラクターとその兄弟に焦点を絞っている。Infinity Wardはその大惨事の状況については口をつぐんでいるものの、目にしたステージや開発者の言葉の端々から、幾つかの詳細をかき集めることができた。

ファンの推測と違い、この大惨事は『Modern Warfare 3』に登場する第3次世界大戦が引き起こした放射性降下物が基になっているわけではない。本作は全く新しい紛争を描くものというだけでなく、『Modern Warfare』ユニバースとの繋がりは完全に断ち切られている。『Modern Warfare』シリーズでの出来事は、そしてSimon “Ghost” Rileyを含むキャラクターは全て存在しないのだ。彼の象徴的なマスクを登場させたのは、純粋なるファン・サービスだとInfinity Wardは語っている。

とはいえ、彼らはこの機会を利用して、より現代的な地政学に則った新たな敵対勢力を模索。『Call of Duty: Ghosts』では、使い古されたロシアの脅威は投げ捨てられ、プレーヤーは「資源が豊富な」国々、とりわけ石油が豊富な南米の国々と対決することになる。

複数のセグメントに分割されたゲームプレー・デモの最初のステージであるNo Man’s Landは、アメリカと南米との戦いが中心となっている。主人公とその兄弟は、すっかり荒れ果てたサンディエゴの北10マイルに位置している。ステージの名称からも明らかだが、移動中はステルスが重要となるこのステージの舞台は、アメリカと正体不明の敵対勢力がしのぎを削る係争地であることは明らか。先へと進んでいくと、何マイルもあろうかというほど巨大なクレーターに遭遇。プレーヤーは、防護服を身に付け周囲を調査する人物を引き連れた、ガスマスクを着用した偵察部隊の小隊を片付けることになる。

謎めいた放射能もしくは細菌の脅威に加え、荒廃した環境、潜入戦闘などは、『Call of Duty 4: Modern Warfare』で最も人気のあったミッションAll Ghillied Upを思い起こさせるものだ。

だが、今回はギリー・スーツではなく新たなツール――すっかり有名になった軍用犬が用意されている。Infinity Wardは発表時に随分と犬を強調していたが、ファンはこの犬がどのような役割を果たすのか興味深々だ。当然のことながら、犬は単なるコンパニオンAIではない――タブレットのようなファインダーでプレーヤーによって遠隔操作される斥候であり、強力な武器なのである。机上の上では馬鹿げたアイデアに聞こえるかも知れないが、Infinity Wardによると、これは実際のネイビー・シールズの軍用犬利用法に基いているのだそうだ。

戦場では、シールズは訓練された軍用犬に潜望鏡のようなカメラと特殊なイヤーピースを装備させており、これによって犬の視点をモニターしたり、遠隔から高等で命令を下すことが可能となっている。ステルスが不可欠な状況下では、犬の首輪に振動するモーターを付けることで、音を立てずに方向を指示することができる。

現実をベースにしているとはいえ、ゲームでは実際よりも直接の操作が可能となっており、プレーヤーは兵士と同じように犬を操作することができる。だが、照準で狙いを定めて引き金を引く代わりに、敵に狙いを定めたらショルダー・ボタンを押すことで、敵の喉に向かって飛び掛ることができるのだ。何人かの敵兵を倒した後、Infinity Wardは偵察と敵の注意を引くという犬の役目を紹介してくれた。犬を操作中、プレーヤーは吠えることで敵を誘き寄せ、AIの味方兵士に消音銃で倒してもらうことができるのである。

つまり、『Ghosts』における軍用犬は、『Black Ops』におけるドローンの役割を果たすのである――少なくともキャンペーンの範囲では。

デモは後半に入り、次は水中のステージが紹介された。水中のミッションはなにもシリーズ初というわけではないが、『Ghosts』の水中は潜入や派手な演出の単なる背景ではなく、銃弾や自然の脅威に満ちた、完全な戦場なのである。美しい礁を縫うように進んでいくと、水面のボートから敵のダイバーが現れる。プレーヤーが近づくと、AIコンパニオンが彼の水中アサルト・ライフル――実在するロシア製のAPS――は威力不足で、敵を鎮圧するには何発か命中させる必要があることを教えてくれる。予想通り、主人公たちは敵兵に発見され、銃撃戦が勃発する。

最も興味深いのは、狭い空間での地上戦を水中で再現するため、Infinity Wardが環境を巧みに利用している点だ。敵とプレーヤーは礁や岩を遮蔽物として利用することになるが、攻撃や回避に上下の空間を利用することが可能なのである。シリーズの銃撃戦のマンネリを回避するため、『Ghosts』はソナーという新たな脅威を導入している。大規模な敵兵の集団はプレーヤーの存在に気付いているため、付近の潜水艦がソナーの強力な音波を発信し始め、それがプレーヤーのダメージを与えるだけでなく、周辺環境にも振動をもたらすのである。

生き残るためには、あたかも攻撃ヘリから身を隠すように、カバーからカバーへと移動して音波から身を守らなければならない。携帯魚雷のような爆発物を使って敵船を破壊すると、ヘリコプターや破片が水中に降り注ぎ、プレーヤーは残骸の中に埋もれてしまい、レギュレーターが口から外れ、視界がぼやけてくる。当然ながら、プレーヤーはパートナーによって間一髪救助され、さあ脱出だという時になって、新たな敵の大群が水中へと降下してくるのである。画面が点滅し、暗転。

『Call of Duty: Ghosts』は、見た目も感覚も『Call of Duty』そのもの。そこが頻繁に批判されるフランチャイズではあるものの、その安定感こそが人気の秘訣なのだ。この最新作で、Infinity Wardはフォーミュラを壊すことには興味がないように見えるが、大幅な進化を実現するために、新たな物語とキャラクターで心機一転再スタートを切るチャンスと、次世代機の性能を最大限活用している。

新たなマルチプレー・モードとなど、まだまだ判明していない情報は多いものの、11月5日の発売までまだ何ヶ月もある現在、『Call of Duty: Ghosts』は期待できそうな仕上がりだ。

[ソース: IGN]