2013年06月18日(火)04時47分

『Infamous: Second Son』の問題提起「プレーヤーに考えさせることが最高のボーナス」

PS4独占タイトル『Infamous: Second Son』について、開発元Sucker Punchの面々がコメント。その背景やメッセージを語っている。

『Infamous: Second Son』は、若きグラフィティ・アーティストDelsin Roweを新たな主人公に据えている。

Jaime Griesemer (リード・デザイナー): 『スパイダーマン』フランチャイズがリブートされたのには理由がある。オリジン・ストーリーというのは一番面白い部分だし、特にゲームではプレーするのが一番面白いんだ。プレーヤーとキャラクターが一緒に成長していくからね。

Brian Fleming (創設メンバー): プレーヤーが操作に慣れるのと、キャラクターが経る体験は似ているんだ。その関係性の類似が、ストーリーの没入感を高めるんだよ。

スーパーパワーを使って楽しもうとする主人公の姿は、プレーヤーのそれと重なると彼らは見ている。

Nate Fox (ゲーム・ディレクター): Delsinは、私にとってプレーテストのプレーヤーを象徴している。小生意気で陽気なんだよ。

Brian Fleming: 多くのジャンルに登場するヒーローは、パワーがあることに興奮を覚えないことが多い。だが、Delsinは大いに気に入っているんだよ。

9.11以降、頻繁に語られることとなった安全と自由という現実に根ざした問題を扱う『Infamous: Second Son』では、7年前に起きた前作での出来事を口実に、スーパーパワーを持つ人間に政府が「バイオテロリスト」というレッテルを貼り、全面的な取締りに乗り出している。

Jaime Griesemer: サイエンス・フィクションというのは当然ながら作り話なわけだから、間接的に政治やイデオロギー、哲学的考えを掘り下げることが多い。スーパーパワーを持った男に関するビデオゲームも、現実社会の問題を扱うのに適していると感じたんだ。

Nate Fox: 一部の人間が突如としてスーパーヒューマン能力を身に付けたら、世界はどう変化し、反応するのか想像してみて欲しい。

深刻なテーマを扱っているとは、それらはあくまで背景であり、プレーヤーのパワー・ファンタジーを満たす楽しいゲームプレーが何よりも優先されているという。

Jaime Griesemer: 何を吹き飛ばすかという選択から多くの意味合いが生まれ、ゲーム世界に持続的な影響を残すプレーヤーの行動が、多くの結果を生み出すんだ。

スーパーパワーを用いて破壊行為の限りを尽くせる『Infamous: Second Son』は、ハードウェア上の制限から前作では不可能だった持続する世界を実現している。

Jaime Griesemer: PS3のタイムフレームでは極めて困難だった。ユニバース全体の全てのオブジェクトに関する情報を格納するだけのRAMが存在しなかったからね。そのエリアを立ち去ってから戻ってみると、全てがリセットされていた。それが今回は、より多くの情報を扱えるようになった。

しかし、ゲームプレー上必要となる遮蔽物などの一部のオブジェクトは復活する。

Jaime Griesemer: でも、印象に残るようなオブジェクトは、全て破壊されたまま消えてしまうよ。

監視社会を描いているとはいえ、Fox氏は監視カメラが犯人検挙に役立ったボストン・マラソン爆発事件を例に出し、決して一方的な主張を描くゲームではないと断言している。

Nate Fox: 一方的な主張を押し付けるものではないんだ。Delsinは自由を象徴している。自らの行動の自由を象徴していて、政府によって常に監視されているという束縛をかなぐり捨てる。だが、私にとって本作は問題提起なんだ。

あの事件では、監視カメラが大いに役に立った。我々は両方の面と率直に向き合うよう努力しているんだ。

Brian Fleming: どちらか一方の意見が正しいとか間違っていると主張したいわけじゃない。我々のやり方が上手くいけば、両方の意見に一理あると思ってもらえるはずだ。プレーヤーに考えさせることができれば、最高のボーナスになるよ。

Nate Fox: 楽しさは極めて重要だ。そこは忘れちゃいけない。しかし、本作の魂、プレーヤーの記憶に残るのは、全体の主張や目的を感じることなんだ。

[ソース: Polygon]