2013年09月08日(日)05時17分

【コラム】IGNが選ぶPS3ゲーム・トップ25

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次世代機の到来で遂に終わりを迎えようとしている現行世代機。

PS3のライフ・サイクルの中から、IGNがトップ25を選出している。

25『God of War III』

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『God of War II』はPS2で最も驚異的な体験の一つで、PS2の辞世の句であり、最重要ゲームの一つであった。『God of War』の次世代機デビューにあたり、Sony Santa Monicaは大きな期待に応えなければならなかったが、彼らは文句なくその期待に応えてみせた。『God of War III』のビジュアルは正にスペクタクルそのものであり、『God of War II』の壮大な戦闘の後でさえ、この続編はフランチャイズ史上最も巨大かつ壮大な瞬間をもたらしてくれた。Gaiaの背中のMount Olympusをよじ登る場面は凄まじく、それも始まりに過ぎないのである。

『God of War III』はフランチャイズの良い部分を全て含んでいる。Kratosのアドベンチャーのスケール感には度肝を抜かれるし、新メカニックやパズルが新たなチャレンジを追加する一方で、シリーズの楽しさの源である同じゲームプレーは保たれている。『God of War III』はKratosの物語に新たな深みを加味しつつ、とんでもないクリフハンガーを見せてくれた。『God of War III』はPS3ゲームの最高傑作の一つであり、シリーズ最高の偉業である。

24『キャサリン』

『キャサリン』は真の意味で一風変わったゲームだ。滅多に扱われることのない、浮気というテーマを扱っているからだ。『キャサリン』の主人公はVincentという名の青年。彼は将来性のない仕事に就き、狭いアパートに住み、Katherineという名の口うるさい彼女がいる。そう、KのKatherineだ。だがある夜、地元の行きつけのバーで、Catherineというゴージャスなブロンド女性に出会う。そう、CのCatherineだ。それからVincentは、1週間ぶっ続けで毎晩見る悪夢を解き明かしていくことになる。浮気に悩みながら。

『キャサリン』はプレーヤーに多くの選択を迫り、正しいことではないと知りつつもそそられる状況への反応を強いる。VincentはCatherineのそばにいると我を忘れてしまうが、Katherineを傷つけることも望んでいない。日に日に崩壊していく彼を見つめる体験は、他のゲームでは滅多に味わえないものである。ゲームプレー自体は殆ど『Q*Bert』的で、パズルは手応えがあると同時に楽しいが、『キャサリン』を真に際立たせているのは、その大胆な題材と、非常に居心地の悪い――だがそそられる――状況に立ち向かうことを強いる、あけすけな強引さなのである。

23『Flower』

『風ノ旅ビト』の何年も前、thatgamecompanyは同様に感情を喚起することを目的とした非伝統的な体験『Flower』を送り出した。『Flower』は、花びらを導くために風を操作し、息を呑むような風景に目を奪われるという、ゲーム史に残る禅のようなリラックス体験に仕上がっている。各ステージには異なるゴールが用意されているが、周囲の世界を堪能しながら自分のペースで先に進むというテーマは共通している。

『Flower』は操作体系も非伝統的で、驚くべきことに、PS3のSixaxisモーション操作を見事に活用している。単なるギミックではなく、コントローラーを前後に傾けていると、まるで自分が指揮者になったような気分を堪能でき、美しい景色の中を漂っていると、ゲームの世界の一部になったような気持ちになれるのだ。『Flower』は目を見張る偉業であり、thatgamecompanyはソニーが行った最高の投資の一つであるということを示す初期の証拠である。

22『SoundShapes』

多くの面で、『SoundShapes』は小規模のインディ・デベロッパーを積極的に引き入れたソニーの熱意の表れだ。PSNにおけるインディの成功を示す初期の例ではないが、本作が好例として際立っているのは、消費者や批評家に受け入れられると同時に、発売後も末永くサポートされたからだ。カナダのデベロッパーQueasy Gamesが手掛けた『SoundShapes』はシンプルかつ知的、そのタイトルが示すように、プラットフォーミングと同じくらい音楽に重きを置いたゲームだ。いわゆる手応えのあるゲームではなく、取っ付き易くて文句なく楽しい。

『SoundShapes』でプレーヤーが操作するブロブは、アルバムによって巧みに分割された多種多様なステージを探索するコンジットを表しているに過ぎない。周辺環境を探索して干渉すればするほど、そのステージのサウンドトラックが充実していく。デザイン事態はシンプルだが、そのアクションはダイナミック。より伝統的なジャンルの合間にプレーするゲームを探しているなら、『SoundShapes』は間違いなくプレーする価値があるだろう。

21『LittleBigPlanet 2』

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ソニーは2008年に特別なゲーム『LittleBigPlanet』を世に送り出したが、フランチャイズが真の輝きを見せたのは、3年後の続編から。プラットフォーマーの作成は1作目でもチャーミングで楽しかったが、この続編では開発元のMedia Moleculeでさえ驚くようなレベルの違う奥深さを実現している。『LittleBigPlanet 2』は、その作成ツールが持つ膨大なポテンシャルをコミュニティに解き放つことで、無限の可能性をもたらす全く新しいエコシステムを生み出したのだ。

発売から数年が経過した今でも、『LittleBigPlanet 2』では毎日のように目を見張る新作ゲームが誕生しており、Lucky Dipと共に適当に何かを作るだけでも、「何故これを思い付かなかったんだ?」という予期せぬ楽しさを堪能できる。素晴らしいシングルプレー・モードから信じられないほど大量のDLCまで、『LittleBigPlanet 2』ほど奥が深く、リプレー性の高いゲームはPS3に存在しない。Media Moleculeはその後も他のデベロッパーによる素晴らしい新解釈を触発したが、どれも『LittleBigPlanet 2』の大成功があってこそだ。

20『Batman: Arkham City』

『Batman: Arkham Asylum』を越えるのは困難だったが、Rocksteadyは単なる続編以上の新たなゲームプレー体験を提供することで、1作目を見事に凌駕してみせた。『Arkham City』における発見や探索の感覚は前作とさほど変わらないが、スケール感が段違い。『Arkham City』は、孤立した島の代わりに『Arkham Asylum』の優れたメカニックに見事な変化を加える広大な遊び場を、バットマンにもたらしている。

特定のガジェットを入手するまで新エリアはロックされたままだが、進行は一本道とは程遠く、街全体を探索できるように感じられる。バットマンが相対するローグ・ギャラリーは相変わらず豊富だし、山ほどの新しいサイド・クエストのお陰で、どれだけの数のローグと遭遇するかは、全てプレーヤー次第なのだ。リドラーのチャンレンジも進化し、チャレンジ・ルームはフランチャイズで最も残酷なパズルを提供してくれる。『Arkham City』は文句なく史上最高のバットマンゲームであり、史上最高のオープンワールド・ゲーム候補でもある。

19『Guacamelee!』

小規模のカナダのデベロッパーDrinkBox Studiosは、作品をリリースするたびにその腕を上げている。PS3とVitaでリリースされた『Tales From Space』に続いて登場したのが、ソニーのコンソールと携帯機でのクロスプレーとクロスセーブに対応した『Guacamelee!』であり、メトロヴァニア(訳注:『メトロイド』や『悪魔城ドラキュラ』のような探索要素の強い2Dアクションを示す造語)風ゲームプレーを新鮮な現代解釈の素晴らしい例となっている。確かにボリュームは物足りないかも知れないが、これは逆に褒め言葉でもある。幾らプレーしてもプレーし足りないのだから。

『Guacamelee!』の主人公Juanは、死後の世界で見つけた特殊なマスクを手に入れたことで、生者と死者の世界を行き来できるようになったレスラー。ダイナミックなプラットフォーミングとパズルを可能にするこのメカニックが、『Guacamelee!』の中核を成している。『Guacamelee!』の戦闘システムも素晴らしく、パンチ、キック、グラップル、そして長ったらしいスペシャル・ムーブで構成されている。『Guacamelee!』は安価で楽しく、手応えがある。昔気質のゲームが好きなら、試してみるべきだ。

18『Resistance 3』

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2006年にPS3と共に発売された『Resistance: Fall of Man』は、初代PSで『Disruptor』を送り出して以来、Insomniac Gamesが初めてマスコット・プラットフォーマーを離れたゲームとなった。Insomniacの代表作といえば今でも『Spyro』や『Ratchet & Clank』かもしれないが、『Resistance』は彼らにとっての新機軸であり、『Resistance 3』は長い年月をかけて手塩にかけてきた架空歴史シューター・フランチャイズの最高傑作となった。

『Resistance』では、2度の世界大戦は起きていない。その代わり、現在ツングースカ事件として知られる隕石衝突が実は、Chimeraと呼ばれるエイリアンの襲来だったのだ。Chimeraは封鎖されたロシア内で時間を掛けて世界征服への力を蓄え、『Resistance 3』の頃には絶望的な状況に陥っている。人類は絶滅寸前であり、プレーヤーは主人公Joseph Capelliを操って、最後にもう一度Chimeraを阻止するための自殺任務へと赴くことになる。『Resistance 3』はPS3独占シューターの最高傑作であり、物語や舞台設定、ゲームプレーを、どのPS3シューターよりも巧みに融合している。

17『Super Stardust HD』

Housemarqueは業界で最も過小評価されているデベロッパーの一つで、彼らの傑作群に関しては。2007年にPSN独占でリリースされた『Super Stardust HD』が全ての始まりだ。『Stardust』は、色々な意味でPlayStation Storeと同義であり、最高の売り上げ、最高の人気、最高の評価を受けているPSNゲームの一つである。その理由は単純。『Super Stardust HD』は純粋なゲームプレーが全てのゲームだからだ。

『Super Stardust HD』でプレーヤーは、惑星上空をホバリングする宇宙船を操作する。その惑星には隕石が降り注ぎ、モンスターなどの敵が追いかけてくる。手元にある全ての武器を駆使して惑星を守り抜き、スコアを上げていくのである。『Super Stardust HD』はPS3における中毒性のあるゲームプレーを定義付ける存在であり、デジタル・ダウンロードに抵抗がある人間にとっても、その安さのお陰で必携となっている。

16『Grand Theft Auto IV』

『Grand Theft Auto IV』は、Rockstarが未だにオープンワールド・ゲームの王様である理由を見せ付けている。殆どの『GTA』と同じく、Liberty Cityのオープンワールドはメイン・ミッションからミニゲームに至る多様性を提供してくれるが、『GTA IV』はシリーズで最も充実したストーリーテリングをも備えていた。アメリカン・ドリーム実現のために奮闘するNiko Bellicの物語はRockstarの真骨頂であり、映画からの引用や悪趣味なジョークが大量に詰め込まれ、しつこいほど「従兄弟よ!」と呼ばれても、『GTA IV』は物語で強烈な一撃を食らわせることに成功している。

それ以外には、マルチプレーの導入もシリーズを再定義し、Liberty Cityのストリートで友人と暴れることができるというのは、フランチャイズ史上最高の新要素だろう。Rockstarは単なるマルチプレー・バトルを付け足したのではなく、『GTA』特有のオープンワールド・ゲームプレーの完璧な拡張版を作り上げ、リプレー性を大幅に向上させている。『Grand Theft Auto IV』は今世代を定義付ける体験の一つであり、文句なくPS3のハイライトの一つだ。

15『Heavy Rain』

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David Cage氏率いるパリを拠点とするスタジオQuantic Dreamは、インタラクティブ・ドラマという、彼とそのチームが映画とゲームをより密接にするまでは存在しなかったジャンルのパイオニアだ。『Heavy Rain』はCage氏の独創性の勝利を象徴するゲームであり、プレーヤーをゲームに没入させることに重きを置き、全ての選択には重みと真の結果が存在するのである。選択肢があるゲームは他にも存在するが、『Heavy Rain』ほど巧みに選択の結果を定義付けたゲームは、PS3には存在しない。

『Heavy Rain』の主人公は、Ethan Marsという名の男性。彼は父であり、悲劇的な事件を機に、喪失感に苛まれることになる。『Heavy Rain』では数日間の出来事が描かれ、息子を探し出そうとする苦悩の男の行動を追う。プレーヤーの選択の重みはゲームの隅々に染み渡っている――『Heavy Rain』にゲームオーバーは存在しない――し、6回プレーして全て異なる結末に辿り着くことすらあるのだ。『Heavy Rain』は真の偉業であり、銃撃戦と大爆発以外のゲームの可能性を証明している。

14『Bioshock』

『BioShock』は今世代で最も重要な体験の一つだ。Raptureの街は単なる背景ではなく、プレーヤーが探索する生きた世界なのである。Andrew Ryanの無残なユートピアは、ゲームという媒体でも史上最も完成された世界観であり、Irrationalの世界構築は唯一無二だ。オーディオ日記、支離滅裂なSplicerたち、Big Daddyの恐ろしいパワー。『BioShock』の全てのピースがRaptureに実存感をもたらすのに貢献している。

そうした世界感の構築が、ゲーム史に残るどんでん返しだけでなく、今世代最も印象的名悪役の一人を提供してくれた『BioShock』のストーリーテリングに、安定した土台をもたらしている。Irrationalが遂にRaptureを再訪するのは数年後であり、再訪に値する豊かさこそが、その世界観の素晴らしさを証明しているだろう。『Bioshock』は単なる傑作ゲームというだけでなく、ゲーマーなら素通りは許されない、驚異的なアートである。

13『Red Dead Redemption』

西部劇ゲームの決定版まで随分と待たされたが、2010年、Rockstarが見事成功させた。『Red Dead Redemption』は広大なオープンワールドに膨大な多様性を盛り込んだばかりか、今世代最高峰の物語も詰め込んでいる。John Marstonはゲーム史に残るアンチヒーローであり、彼の旅路はゲームにおけるストーリーテリングの進化の証明だ。紆余曲折が待ち受ける彼の物語は現代風でありながらも、西部劇というジャンルと時代の空気を見事に切り取っていた。それができるデベロッパーは殆ど存在しないはずだ。

『Red Dead Redemption』は本編の成功以外にも、今世代で最も優れた拡張パックの一つであり、全く異なるジャンルに変貌させた『Undead Nightmare』を送り出した。そこに豊富なマルチプレー・モードやサイド・ミッションが加わり、Rockstarのオープンワールドの凄さを見せ付ける、あらゆるPS3ユーザーが素通りすべきではないゲームに仕上がった。

12『The Walking Dead』

ゲームにおけるストーリーテリングは大分進歩したが、それでもTelltaleが『The Walking Dead』のシーズン1で提示したような、大きく心を揺さぶるような物語を実現したデベロッパーは殆どいない。LeeとClementineの物語には、殆どの大作ゲームにあるような派手なグラフィックや壮大な見せ場はないかもしれないが、2人の関係性が発展していく様子は、ゲームにおける物語の中で最も効果的なものの一つだし、今世代のハイライトであることは間違いないだろう。

Clementineが弱々しい少女から早熟で頼れるLeeの相棒へと成長してゆく様子は、プレーヤーの強烈な感情移入を喚起するし、様々な事件に遭遇するにつれ、守ってあげたいという気持ちが膨れ上がるのを抑えるのは極めて困難だ。Clementine以外に関しても、Kenny、Ben、Christaをはじめとする無数の登場人物たちとの関係性は、全てがプレーヤーの決断に委ねられており、 『The Walking Dead』ほど選択を重視したゲームは殆ど存在しない。全ての決断が重要であり、全てのプレーヤーの体験が自分だけの体験なのである。今後の続編に関してはまだ情報があまりないが、仮にTelltaleがこのクオリティを維持できるなら、彼らはゲーム史に残る偉大な作品を作り上げたと言えるだろう。

11『Infamous 2』

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1作目の発売後に、ワシントンを拠点に活動するデベロッパーSucker Punchを買収したソニーは賢明だった。お陰でこのスタジオが抱える優秀な人材が他のプラットフォームに流れるのを防ぐことができただけでなく、PS3独占スーパーヒーロー(もしくはヴィラン)ゲームの傑作『Infamous』の続編に集中させることが可能となった。2011年に発売された『Infamous 2』は、PS3における箱庭ゲームの最良の形の一つであり、選択ベースの物語――そして選択がもたらす結果――が『Infamous 2』を真のスペシャルなゲームに昇華している。

『Infamous 2』には、1作目のヒーロー(もしくはヴィラン)であるCole MacGrathが再登場。1作目で彼はEmpire Cityが抱える問題に対処したが、今回は、ルイジアナのニュー・オリンズをモデルとした架空の大都市New Maraisへと南下する。『Infamous 2』はColeに降りかかる困難のハードルも上がっており、自らのスーパーパワーのせいで彼は常に危機に晒されている。1作目のセーブ・ファイルと連動しているところも非常にクールだ。『Infamous 2』は面白い物語を備えた優れたアクションゲームであり、現時点でのSucker Punchの最高傑作である。

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