2013年09月08日(日)05時17分

【コラム】IGNが選ぶPS3ゲーム・トップ25

10『The Unfinished Swan』

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ゲームがアートにはなりえないという主張に対しては、『The Unfinished Swan』が素晴らしい反論となるだろう。Giant Sparrowのデビュー作である本作は、母親の絵から逃げ出した白鳥を見つけるため、絵本の中に旅に出る少年Monroeの物語。そのユニークなスタイルによって、特別なゲームになっている。『The Unfinished Swan』の序盤、プレーヤーは真っ白な世界で黒いペイントボールを投げて進んでいくが、徐々に水や光、そして足場の作成へとメカニックが進化していく。全ての新エリア、全ての展開が驚きと急展開に満ちている一方で、Monroeの感動的な物語と、一貫性のあるユニークなアート・スタイルを提示し続けている。

ソニーは数多くのユニークなスタジオや開発者を発掘してきた。その代表が『FlOw』『Flower』『風ノ旅ビト』のthatgamecompanyだが、Giant Sparrowがthatgamecompanyと同じ契約書にサインした今、これが彼らにとっての『FlOw』なら、彼らにとっての『風ノ旅ビト』はどんな作品になるのだろうか?と思わずにはいられない。『The Unfinished Swan』で示された驚異的なポテンシャルからも、エキサイティングな未来が待っていることは明らかだろう。

9『二ノ国 白き聖灰の女王』

JRPGのファンにとって、このジャンルが今世代中に大きく衰退した姿を見るのは悲しかった。しかし、暗闇に光をもたらしたのは、大手のRPGデベロッパー/パブリッシャーではなく、小規模の地味なスタジオであった。そんなゲームが、Level-5による王道JRPG『二ノ国 白き聖灰の女王』である。近年の数多くのJRPGと異なり、『二ノ国 白き聖灰の女王』はかつてJRPGを最強のジャンルたらしめたゲームプレー、物語、魅力の全てで期待に応えている。

『二ノ国 白き聖灰の女王』の主人公は、突如として別次元へと飛ばされた少年Oliver。鼻にランタンをぶら下げたミステリアスな旅仲間と共に、ご存知の通り、世界を救う旅に出るのである。だが、『二ノ国 白き聖灰の女王』が特別な理由は、そのキャラクターであり、『ポケモン』風のゲームプレー・システムであり、そして恐らく最も顕著であろう、他ならぬ著名な日本のアニメ会社スタジオ・ジブリが手掛ける、バカみたいにゴージャスなグラフィックである。PS3の傑作JRPGを探しているなら、『二ノ国 白き聖灰の女王』以上のJRPGは存在しない。

8『Portal 2』

『Portal 2』は美しいゲームだ。素晴らしいパズル、唯一無二のユーモア、しっかりしたメカニックなど、全ての部屋が新鮮に感じられる。1作目は完璧とも言える出来だったが、『Portal 2』は全てを改善することに成功している。新登場のジェルと輸送ファンネルがゲームを一変させている。突如としてポータル思考だけでは充分ではなくなり、ジェルを使って跳ね、走り、ポータル設置可能表面を作成するなど、新たな要素が生まれている。

何よりも重要なのは、『Portal 2』にはユーモアと同じだけハートが詰まっていることだ。脳を酷使するパズルの下には、素晴らしい新キャラクターと爆笑物の台詞があり、Valveには最高の物語がある。Aperture Scienceの歴史も、予期せぬ深みをゲームに加味している。協力プレーも最高の新要素で、4つのポータルを使うという全く新しいプレー感覚を生み出している。続編というのはハードルが高いものだが、Valveは『Portal 2』でいとも簡単に見せている。

7『Fallout 3』

何でも好きにさせてくれるゲームには、不思議な魅力がある。Bethesda Game Studiosの『Fallout 3』はそんなゲームで、決して唯一無二ゲームではないものの、オープンワールドの箱庭RPGとしては史上最高傑作かもしれない。核戦争の爪あとが残るワシントンD.C.、通称Capital Wastelandを舞台とする『Fallout 3』は、その名も無き主人公に、崩壊したアメリカの恐怖を自らの手で切り開いていくよう挑む。

だが、『Fallout 3』がこれほどまでに印象的なゲームなのは、自らの道を見つけるだけのゲームではないからだ。確かに、Capital Wastelandは自分のペースで探索できる広大な土地ではあるものの、その土地に住む住人こそが重要なのである。彼らが語る物語、彼らが提供するクエスト、彼らが強いる選択、それら全てが『Fallout 3』に命を吹き込んでいるのである。『Fallout 3』ほど没入感が高いゲームは殆どなく、あらゆるPS3ユーザーがその理由を自らの手で知るべきなのである。

6『Mass Effect 2』

PS3ユーザーは、『Mass Effect 2』がPS3で発売されるまでの経緯を知り尽くしている。1作目と同じように、『Mass Effect 2』もXbox 360とPCのみでリリースされるはずだった。しかしその1年後、何故かPS3でも発売されることが決まり、BioWareの壮大な選択だらけのスペースRPGをPSユーザーが初めて堪能できることになったのだが、1作目の展開は置き去りにされた。

ありがたいことに、そうした混乱は全て解消されている。『Mass Effect』トリロジー全てがPS3で発売済みだが、多くの面で『Mass Effect 2』は最高傑作であり続けている。お馴染みの面子から新顔に至る素晴らしいキャラクターの数々を備えた『Mass Effect 2』は、1作目、そして3作目と同じように、ほぼ全てがプレーヤーの選択に委ねられている。確かにアクションは凄まじく、物語自体も魅力的だが、プレーヤーに自らの運命を決定させるという面において、ここまで寸分の隙もないゲームは殆どないだろう。ただ、必ず1作目をプレーして、セーブ・データを引き継ぐように!

5『Shatter』

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『Shatter』には何かがある。PS3ユーザーにオススメせざるをえない、否定できない特別な何かが。Sidheが作り上げたゲームは容易に説明できる――『Breakout』や『Arkanoid』の路線を汲んだレンガ崩しゲーム――のだが、表面の皮を一枚剥くと、はるかに奥が深く、はるかにスペシャルな『Shatter』の真の姿が見えてくる。単なるレンガ崩しゲームではなく、史上最高のレンガ崩しゲームなのである。

『Shatter』は、バリアと破壊すべきブロックの間でオブジェクトを弾ませるだけのゲームではない。それらのオブジェクトを重力で操作し、戦略的に複数のボールを押したり引いたりしなければならないのだ。『Shatter』に登場するステージはどれもダイナミックで、更に、素晴らしいボス戦まで存在するのである。そう、レンガ崩しゲームにボス戦である!あっと、それにサウンドトラックも素晴らし過ぎる。PS3ユーザーにとって、『Shatter』は必携だ。

4『Uncharted 2: Among Thieves』

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『Uncharted: Drake’s Fortune』はPS3の初期には際立ったタイトルだったが、このフランチャイズが飛躍したのは『Among Thieves』から。Naughty Dogはこの2作目でストーリーテリング力を開花させ、Nathan Drakeとその仲間たちをPlayStation全体のベスト・キャラクターに昇華させた。『Uncharted 2』は『Drake’s Fortune』をあらゆる面で改善し、そのオープニング・シーンは機種を問わずどんなゲームのそれよりも印象的なものとなった。

それだけでは充分じゃないとばかりに、Naughty Dogは見事なマルチプレーも追加。フランチャイズにリプレー性をもたらしている。取って付けたモードにもなりえたものが、『Uncharted』のゲームプレーで最も魅力的なパーツになり、素晴らしい『Uncharted 3』への完璧な土台を築いてみせた。『Uncharted』がソニーの最も重要なフランチャイズなのは驚くべきことではないし、『Among Thieves』がその理由なのである。

3『Uncharted 3: Drake’s Deception』

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『Uncharted 2: Among Thieves』ほど優れたゲームをリリースしてしまうと、その次は間違いなく困難になるだろう。にもかかわらず、『Uncharted 3: Drake’s Deception』を作るにあたり、開発元のNaughty Dogはその挑戦に正面から挑み、前作を多くの面で凌駕する見事なアクション・ゲームを完成させた。『Uncharted 3』でプレーヤーは、またしても死と隣り合わせの愛すべき天才冒険家Nathan Drakeとなる。だが、3度目のアドベンチャー固有の性質こそ、『Drake’s Deception』と前2作との違いなのである。

『Drake’s Fortune』や『Among Thieves』と違い、Nathan Drakeは既に有名人となっている。師であるSullyと運命の相手Elenaだけでなく、様々な人々に囲まれている。ChloeとCutterが中心メンバーに加わり、Ubarと呼ばれる失われた街の場所を追い求めるという、これまでで最も危険なアドベンチャーに手を貸してくれる。『Uncharted』の最高の演出、美しいグラフィック、素晴らしいボイスアクト、そして手堅いゲームプレーは全てここにあり、クオリティも最高峰だ。

2『風ノ旅ビト』

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『風ノ旅ビト』は単なるゲームをはるかに超えている。唯一無二の体験である『風ノ旅ビト』は、生と死、そして人との繋がりを通じた意味深い旅路であり、分類分けすることすら困難だ。Thatgamecompanyが作り上げた作品は、美しく時代を超越しているだけでなく、PlayStation 3を特別な存在たらしめたクリエイティブ・エコシステムの完璧な象徴なのである。

『風ノ旅ビト』には特定の目標が少なく、時間制限やスコアも存在しない。生きること、探索することが全てなのだ。旅仲間を見つけて『風ノ旅ビト』の世界をさ迷い歩くのは、例え他のプレーヤーとの直接的なコミュニケーションが存在せずとも、殆どの伝統的な物語体験よりも感情を喚起するものとなっている。他のプレーヤーがゲームに参加しても、そのプレーヤーの正体も分からなければ、退出したことを知らせるメッセージも存在しない。現実の人生と同じように、人がやって来ては去ってゆき、インパクトを残す者もいれば、そうでない者もいるのである。これほど繊細だが心に訴えかけるメッセージを語るゲームは殆ど存在しないし、『風ノ旅ビト』ほど美しいゲームとなると更に限られてくるだろう。

1『The Last of Us』

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Naughty Dogの代表作といえば『Crash Bandicoot』『Jak & Daxter』そして『Uncharted』シリーズだが、文明崩壊後を描くPS3独占タイトル『The Last of Us』によって、ソニー所有のこのデベロッパーは最高傑作を生み出した。世界崩壊から20年に亘って惰性で生きてきたやさぐれサバイバーJoelを主人公にした『The Last of Us』は、恐ろしく、ダークで、難易度の高いゲームであり、死にゆく世界の恐ろしい現実を目撃し、そして参加することが求められる。

ゲームのメインとなるのは、Ellieという名の少女とJoelの関係性だ。当初、JoelとEllieは窮屈な友情をお互いに抱いているが、2人を絶えず取り囲む過酷な現実からサバイバルする過程で父娘の関係を築き上げていくことで、その窮屈な友情はすぐに信頼と愛情に姿を変える。『The Last of Us』はずば抜けたPS3最高の独占タイトルというだけでなく、機種を問わず今世代最高のゲームと言っても過言ではないだろう。

[ソース: IGN]

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