2013年09月22日(日)05時48分

【コラム】IGNが選ぶXbox 360ゲーム・トップ25

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次世代機の到来で遂に終わりを迎えようとしている現行世代機。

Xbox 360のライフ・サイクルの中から、IGNがトップ25を選出している。

25『Splinter Cell: Blacklist』

Xbox 360の最後を飾るSam Fisherには驚かされた。素晴らしいゲームではあるが、『Splinter Cell』としては疑問符を付けざるを得なかった『Conviction』の長所と、『Chaos Theory』を定義付けた素晴らしいステルスを融合させている。しかも、その物語はアメリカ本土でのテロリズムを題材にした、恐ろしくも真実味あるものとなっている。プレーヤーに多種多様な致死/非致死両方のガジェットやスーツ、武器を与え、平和主義を報いると同時に攻撃性を推奨。『Blacklist』は柔軟性に富み、知的で開かれたアクション・ゲーム。異なるルートを模索し、敵を無視するか、改善されたマーク&エクセキュートを用いて恐ろしい致死性を解き放つ思慮深いプレーこそが真骨頂だ。加えて、Spies vs. Mercsマルチプレーは劇的に異なる戦術性が求められる、新鮮なチーム戦となっている。Xbox 360ではこれが初めての真の傑作『Splinter Cell』であり、コンソール・サイクルの末期であってもチェックする価値がある。

24『Alan Wake』

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RemedyのXbox 360独占タイトルは、様々な理由から魅力的だ。ムード満点で包み込むようなBright Fallsのトーンが強固な舞台設定を構成し、住人の説得力ある奇妙さが、不気味な雰囲気を更に盛り上げている。懐中電灯を装備したただの作家であるという無防備さがもたらすストレスが、古き良き時代のサバイバル・ホラー体験を生み出している。物語が進み、謎が謎を呼ぶ中、『Alan Wake』はプレーヤーを更なる深みへと引き込み、必要な点を線で結びつつも、多様な解釈の余地を残している。物語は面白いと同時に狂っているが、バランス感覚は絶妙だ。本作に大きな影響を与えたテレビ・ドラマ『ツインピークス』同様、『Alan Wake』はダークな個性と風変わりなユーモアが滲み出る、一風変わったゲームだ。連続ドラマや優れた恐怖演出、闇の文字軍団を相手にしたスタイリッシュな戦闘に目がないなら、この素晴らしいアドベンチャーがオススメだ。

23『Rayman Legends』

感情を物質化することができるなら、『Rayman Legends』は瓶一杯の喜びだろう。『Rayman Origins』で完成された伝統的なアプローチを改善した新ゲームプレー・システムが、2D空間をより真剣に捉えるよう求めるイマジネーション溢れるレベル・デザインを引き立てる。ボタン一つで操作可能になるオフライン協力プレー用キャラクターMurfyの追加は、正確なプラットフォーミングをより複雑でタイミングとスキルが必須の体験に変貌させている。

22『Minecraft』

どこからともなく現れたMojangの傑作PCゲームは、恐らく誰もが予想したよりも大きな成功をXbox 360で収めた。空間的制限に加え、開発を4J Studiosが手掛けていることもあり、同じMojangのゲームですらないのだ。にもかかわらず、コンソール版『Minecraft』はだからこそ機能するのだ。4JはPC版と同等のフィーチャーを実現するために尽力しただけでなく、コンソール・ゲーマーが共感できる独自のコンテンツも提供。キャラクター・スキンと定期的な無料アップデートが、MODの不在でできた穴を完璧に埋めている。クリエイティビティを即座に発揮できるローカル協力プレーは、収穫済みの素材とチームワークによって独自の世界を一から作ることが可能だ。『Minecraft』最大の成功は、中途半端な模倣品では満足しないという決意だ。本作こそ正に本物であり、拡大し続けるXbox 360ユーザーを驚異的なコンテンツ・アップデートで満足させ続けるだろう。

21『State of Decay』

『State of Decay』のようなゾンビ・ゲームを待ち望んでいた者は多い。傑作『Left 4 Dead』のようなテンポの速いアクション・シューターと違い、『State of Decay』は本質的にはオープンワールドのゾンビ・サバイバルRPGなのだ。プレーヤーはゾンビに蹂躙された架空の郡に放り込まれ、生き延びることを課せられる。物資の管理、生存者との関係の構築、そして成長によって生き延びるのだ。魅惑的であると同時に恐ろしく、圧倒される。史上最高のゾンビ・ゲームの一つだ。

20『Gears of War 3』

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新しいフランチャイズを成功させるだけでも困難なことだが、コンソール全体の柱となるフランチャイズを生み出すとなると、様々な要因が不可欠になってくる。ライフサイクルの中で適切な時期に発売し、しっかり宣伝し、好感の持てるキャラクターを創造する必要がある――驚異的なゲームをデザインするのも役立つだろう。『Gears of War』はその奇跡を見事に起こしたゲームであり、『Gears of War 3』はシリーズ最高傑作だ。感動的な場面を盛り込んだ壮大なストーリーライン?チェック。派手な戦闘場面と見せ場?勿論。専用サーバーを導入した洗練されたマルチプレー?当然だ。地球最高のHordeモード?当たり前。Hordeを巧みに裏返した新たなモードBeast?そりゃあもう。それに、4人同時プレーが可能なキャンペーンもある。『The Orange Box』を除けば、『Gears of War 3』はXbox 360の歴史上、恐らく最も優れたパッケージだろう。

20『Forza Motorsport 4』

車ポルノ。Turn 10 Studiosは厚かましくも『Forza Motorsport 4』をそう宣伝したが、見事なまでにその言葉通りのゲームに仕上がっている。Xboxからの『Gran Turismo』への回答は、ソニーの看板レース・ゲームほど美しくはないかもしれない(とはいえ息を呑む美しさではある)が、ゲームプレーは上回っているし、よりユーザー・フレンドリーなフィーチャーでも勝っている。

まず、車そのものだ。一部の車種はAutovistaモードで隅々まで眺めることが可能で、残りの車種も完全にモデリングされているため、運転席視点でも、一般的な車外カメラでもプレーできる。乗り心地自体も車種によって大きく異なっており、電気自動車(Tesla Roadster)からポップ・カルチャーのスーパースター(DeLorean DMC-12)、そしてその中間の様々なスーパーカーまで、多種多様。実際のレース以外にも、他のプレーヤーとやり取りできるチャレンジ、充実したマルチプレー、テールパイプに至る深いカスタマイズ(ユーザー作成コンテンツが売買できるAuction Houseも復活)まである。Xboxの車好きにとっての究極のゲームである。

18『Fez』

『Fez』の奥深さに気付くまで、一目で分かる魅力はそのシンプルだが力強いゲームプレーだった。3Dだが2Dで表示されているその世界は、トリガーを引くことで90度回転させることができる。世界を変化させることで機会を作り、プレーヤーの視点理解を混乱させる。目で見たままの世界なので、空間の物理的ロジックがどうあれ、どこにどうすれば行くことができるのか、ビジュアルで容易に理解させている。ビデオゲームに対する深い愛情、愛らしいサウンドトラック、爆笑物の内輪ネタ。他の作品からの影響も数多いが、それでも『Fez』はXbox 360で唯一無二の異彩を放っている。

17『Red Dead Redemption』

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ビデオゲームというのは往々にしてプレーヤーを偏狭な目標に向かって導く傾向があり、その大半が大量の敵をなぎ倒し、最後にはラスボスを退治するというものだ。そうしたゲームは、理に適う動機ではなく、自らの行動の言い訳をプレーヤーに提供するに過ぎない。『Red Dead Redemption』は繊細な気配りによって、他のゲームでは滅多にお目にかかれない形で、暴力と物語のバランスを巧みに取っている。アンチ・ヒーローJohn Marstonの物語が暴力的なのは、彼が怒りに燃え、無頓着で復讐の鬼だからではない。彼は、無法な過去からの脱却を目指す世紀の変わり目にある西部が生んだ副産物なのだ。彼は再び家族と一緒になることだけを求めており、そのためには過去のやり方に屈することも厭わないのである。

それでも、『Red Dead Redemption』はプロットだけのゲームではない。かつての仲間を見つけ出して殺すというのは言い訳であり、家族を見つけて過去と決別することが動機なのだ。そうした目的を果たすためにプレーヤーに用意されたデバイスは、正にRockstarの真骨頂。ミッション・デザインは真実味があり、戦闘の内外でマカロニ西部劇風味を最大限に演出。練られたペース配分はゴージャスな舞台設定によって驚きと興奮に満ちている一方、広大な西部には隠し要素や風景、サイドクエストが満載で、その探索には中毒性がある。『Red Dead Redemption』にはRockstar特有のブラック・ユーモアも残されており、印象的な悲惨な世界に場違いな陽気さをもたらしている。Xbox 360の中でも最も充実したマルチプレーを備えたタイトルでもある。

16『Dishonored』

『Thief』『BioShock』、同種のアクションRPGの最高の偉業を全て取り込んだ『Dishonored』は、他に類を見ない1人称スーパーパワー・ステルス・ゲームに仕上がっている。贖罪と復讐の旅路の道中、荒廃しているが美しいDunwallの街を飛び回り、最悪の住民を暗殺し、衝撃的な道徳的決断を下していく。驚異的な体験だ。

ユニバースはディテールに富んでおり、利他的であると同時に卑劣さも盛り込まれた独特の個性を持つ印象的なキャラクターたちは、一風変わった素晴らしいアート・スタイルにマッチしている。重要なのはバラエティの豊富さで、主人公Corvoの能力をマスターした2周目は、最初全く気付かなかった――もしくは見過ごした――新ルートを発見することになるはずだ。ミッションを再プレーするたびに、行方不明の子供を助け出す情け深いクエストに、面白さと新鮮さをもたらしてくれる。加えて、本編の悪役の1人であるDaudを主人公にしたDLCも、本編の異なる側面に人間味を加味する平行世界のミッションを堪能できる。

15『Mark of the Ninja』

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Kleiのステルス・ゲームは、『Splinter Cell』風のハードコア・ステルスがもたらす達成感や複雑さが、2Dでも同じくらい効果的であることを証明した。入り組んだ空間行き来し、敵の誘導や身を隠すための様々な道具を駆使する機敏なヒーローの能力こそ、『Mark of the Ninja』最大の魅力である。シャープな操作性、ゴージャスなアート、高い難易度も嬉しい。小規模なインディの形を取った、超一流のクオリティだ。
卓越したレベル・デザインんいおける致死/非致死/回避戦術の多様さによって、『Mark of the Ninja』は最も印象的なダウンロード・ゲームの一つとなった。

14『Fallout 3』

Bethesda Game Studiosの箱庭RPGシリーズ『The Elder Scrolls』と同じ雛形を継承しつつも、終末後を舞台にした『Fallout 3』は独自の道を切り開くことに成功している。ブラックなユーモア・センス、、豊かで驚くべきNPCのサイドクエスト、敵の部位を正確に狙うことができる魅力的なV.A.T.S.ターゲット・システムなど、中世ファンタジーの従兄弟フランチャイズとの差別化はしっかり成されている。『The Elder Scrolls』ほど莫大なボリュームというわけではないが、核戦争後のCapital Wastelandでは優に40時間から80時間は過ごせるはずだ。バブルヘッドを全て見つけるように!

13『Limbo』

Playdead開発による卓越したモノクロ・パズル・ゲーム『Limbo』は、過去存在した無数のゲーム、そして本作に影響を与えたゲームが確立した、ほぼ全ての規範を無視している。残酷なトーン、ムード満点の物語、そして驚くほど過激な子供への暴力描写は、居心地の悪さを感じると同時に魅惑的であり、謎めいた秘密が満載の世界観を構築している。物理演算、タイミング、そしてプレーヤーの予想を完全に裏切る複雑で練られたパズルは、極めて印象的だった。漠然としたエンディングは、催眠的で忘れがたい、プレー必須のアドベンチャー『Limbo』にとって正にパーフェクトな句読点だ。

12『BioShock Infinite』

この続編は、1作目のような驚きやビジュアルのインパクトには敵わないが、方向性が大きく異なっているため、そんなことはどうでも良いのだ。海底から雲の上へと舞台を移した『Infinite』は、PlasmidをVigorに変え、清廉潔白ではない善人Booker DeWittと、謎めいた若き友人Elizabethの魅力的な物語を綴っている。Skyhook、Sungbird、そしてプロパガンダが空中都市Columbiaに命を与えており、Bookerの旅路は最後まで目が離せないものとなっている。

11『BioShock』

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Ken Levine氏とIrrational Gamesによるホラー風1人称シューターは、Xboxにおける現実逃避の好例だ。運命が狂った水中のユートピアRaptureは、SFではなくまるで実在の場所のように感じられた。大晦日のバナーから点在するレコードまで、そこには生活感があり、何か酷いことが起きたのだろうと一目で察しが付くのだ。『BioShock』はLevine氏自身が手掛けた『System Shock 2』の精神的後継作であり、PCゲームの古典とされる同作の最高のフィーチャーの多くを進化させている。Plasmidによる超自然的能力を駆使する一方で、神のような悪役が主人公を煽る。恐縮だが、このゲームを最初から最後までプレーしてくれないか?

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