2013年12月12日(木)23時51分

Ubisoftが語る次世代機のポテンシャル「没入感とストーリーテリングを進化させるチャンス」

『The Division』を開発中のUbisoft Massiveでマネージング・ディレクターを務めるDavid Polfeldt氏がVenture Beatの取材に応じ、次世代機におけるストーリーテリングの方向性について語っている。

Xbox OneとPS4は前世代から大幅に性能が向上しているが、Polfeldt氏はテクノロジーの向上でアイデアを形にし易くなった点を最大の利点に挙げている。

David Polfeldt: 難しい質問だ。次世代機それ自体というよりも、エンジンの成熟度と次世代機におけるゲーム開発の容易さだろう。それによって、ストーリーテリングについてより深く考えることができるようになった。これまでは、我々の望みを形にすることは難しかったんだ。最高のアイデアを思いついても、「それはクールだけど、現実的にならないと。実際には何ができるんだ?」という感じだった。妥協が不可欠だったんだ。

それが今世代では、朝に思いついたクレージーなアイデアを、次の日には動かすことができるようになっている。それが考え方を一変させたよ。今では、「ゲーム内でどのように物語を語ろうか?ゲームプレーとカットシーンの繰り返しか、それとも全く異なるやり方があるだろうか?」と考えるようになったんだ。テクノロジーそれ自体ではなく、テクノロジーが与える自由のお陰で、様々な問題に対する柔軟な解決法を編み出すことができるようになった。

同じことがオーディオについても言える。より進化させることが容易になったよ。チャンスを生かすことができる、とてもクリエイティブなオーディオ・ディレクターさえいればいいんだ。

次世代機の成否に関しては楽観的であり続けているPolfeldt氏だが、そのポテンシャルを生かしたゲームはまだ存在していないと語っている。

David Polfeldt: 次世代コンソールについては、私は最初から何の心配もしていなかった。必ず成功すると信じていたよ。次世代や大作ゲームの将来に関して不安に感じていた人も多いが、私はずっと「心配は無用だ」と言い続けてきた。どちらも最高のマシンだよ。ゲーマーたちの間にも、新鮮さを求める願望が鬱積していた。

これまでにリリースされたゲームに関して一番の驚きだったのは、ストーリーテリングや没入感に力を入れたゲームが殆どなかった点だ。次世代機で更に進化させることができるエリアだからね。まず最初に考えるのはグラフィックだろう。ポリゴン数を増やし、エフェクトを向上させることができるのは最高だよ。しかし、私にとっては、没入感とストーリーテリングを進化させるチャンスなんだ。E3で発表されたゲームを見た時、私は多くのライバル会社がテック・デモ的な方向性を取っていたのに驚いた。次世代機や開発期間、柔軟性を生かしきれているとは言いがたい。より優れたストーリーテリングや、より没入感のある体験を生み出すチャンスなんだ。

あまり回りくどい言い方をするつもりはないが、例えば我々が『The Division』で挑戦している試みの一つに、ゲーマーとゲームの間の2D空間を排除するというものがある。可能なんだ。2Dのユーザー・インターフェースを採用せず、透明の層を取り払って全てをゲーム内、もしくはゲーマーの手に委ねるということだ。

これは大変なことだし、容易なことではない。そのせいでインターフェースに関しては色々苦労したよ。しかし、マシンとエンジンにはそこを乗り越える能力があるし、デザイナーたちにもその能力がある。考え方を変えれば、よりパワフルな没入感を作り出せるんだ。他のエリアに関しても、沢山の興味深い革新を目にすることになるだろうね。

[ソース: Venture Beat]

カテゴリ: 業界 タグ: Division