2014年04月24日(木)11時59分

『Watch Dogs』プレビュー - 冒頭5時間の印象

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『Watch Dogs』の最新プレビューがIGNに掲載されている。

  • ジャンル: オープンワールド・アクション
  • 機種: PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U/PC
  • 開発: Ubisoft
  • 販売: Ubisoft

随分と待たされた『Watch Dogs』が、とうとう発売されようとしている。2012年のE3以降、我々はUbisoft版のシカゴがその素晴らしいデビュー予告の評判に違わぬ出来に仕上がっているのかどうか、期待を膨らませてきた。私は幸運にも、5月27日の発売前に、このサイバーパンク・スリラーを5時間ほどプレーする機会に恵まれた。私の感想は次の通りだ。

素晴らしいオープニング

『Watch Dogs』のオープニング・ミッションは、Aiden Pearce、シカゴのコネクト世界、そしてプレーヤーが有するパワーの素晴らしいイントロになっている。家族の死に関する情報を持つ可能性のある男を誘拐した後、Aidenは警官だらけの野球場を脱出しなければならない。大規模な停電を引き起こし、混乱したガードの一団をすり抜け、何食わぬ顔で隣接したバーを通り抜けて夜のシカゴへと消えて行く様は、知的かつ手に汗握るもので、Ubisoftが作り出した世界へ我々を誘ってくれる。

しょっぱなから、『Watch Dogs』のトーンは私が予想したよりも『Max Payne』『ザ・パニッシャー』『狼よさらば』に近いようだ。これまでのところ、Aidenの暴力的な復讐物語は、充分に先が気になるほど魅力的な瞬間を提供してくれた。

混乱と気晴らし

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『Watch Dogs』の主なミッションは、殆どが同様のシリアスなテクノ・スリラーといった趣だが、サイド・クエストの多くがかなり軽いトーンなのは嬉しかった。そうした気晴らしの一つには、奇妙なデジタル・ドラッグ・トリップがある。プレーヤーは街中を駆け回って8ビットのコインを収集したり、『Carmageddon』っぽい死の車を運転したり、悪魔だらけの燃え盛る都市を疾走したり、フル武装の巨大なクモ・ロボットを使って大暴れの限りを尽くすのである。

豊富に用意されたとても楽しめる気晴らしは、『Watch Dogs』最大の強みの一つである、中身の濃い世界を示している。次のメイン・ミッションへと車を走らせるたびに、様々なサイド・クエストに気を取られてしまった。コンテンツ不足だとオープンワールドはすぐ退屈になってしまうもの。ラッキーなことに、『Watch Dogs』はこの問題を回避できているように見える。

コンパニオン・アプリ

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今回のプレビュー・イベントは私の『Watch Dogs』に対する先入観の多くを確認するためのものだったが、ctoSコンパニオン・アプリは大きな新事実だった。ちょっとした第二画面テクノロジーとしてだけ紹介されて以来、我々のレーダーから完全に消えていたアプリだが、驚いたことに、iPadで対戦相手に嫌がらせをしたり、今後は逆に嫌がらせを必死に避けたりするのは最高に楽しかったのだ。

まず、このアプリは単体のゲームという表現の方が適している。ほぼあらゆるモバイル・デバイスやタブレットで無料ダウンロード可能で、独自の目標やスキル・ツリーが用意されており、『Watch Dogs』本編を所有、もしくは全く触ったことがなくともプレーすることができるのだ。『Zombi U』のマルチプレーでダンジョン・マスターになった時の感覚を思い起こさせる。全てを見張る君の警察ヘリを、必死で逃げようとしている対戦相手の真上に維持しながら、ポイントを消費してバリケードを設置したり、橋を上げたり、より強力な警察車輌を大量に集結させたりするのは、ユニークかつ爽快な非対称マルチプレーだ。Ubisoftが今後も第二画面体験の将来の売りとしてこのようなものを用意してくれるなら、実に心強い。

ステルス・ドライビング

これは既に公開されているものだが、毎回必ずヤラれてしまう。『Watch Dogs』の複数のミッションで、Aidenは警官がウヨウヨしているシカゴの街を横断することを求められる。全面的な市街戦を勃発させることなくこれに対抗するため、本作にはステルス・ドライビングのメカニックが導入されている。プレーヤーはいつでも、路地に入ってエンジンとライトを切り、フロント・シートに身を屈めることができるのだ。プレーヤーを探すパトカーがゆっくりと通り過ぎて行く様子を眺めるのは緊迫感に満ちており、今後更に掘り下げてもらいたい実に巧みなアイデアに仕上がっている。

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では懸念は?

私があまり興奮しなかった要素も当然ながら含まれていた。Aiden Pearceの復讐物語にはある程度興味があるものの、『Grand Theft Auto III』以来、大して進化していない平凡なミッション構造にはそろそろ飽き飽きしている。私はこれまでにも、『Watch Dogs』が光るのは、Rockstarの功績から離れた時であると述べてきたが、その意見は変わらない。

マップ上のマーカーまで車を走らせ、カットシーンを眺め、ミッションをクリアし、マップ上の次のマーカーへと繋がるカットシーンを眺めるというゲームプレーの流れは、この10年間ですっかりインパクトを失ってしまった。プレーできたコア・ミッションの多くを楽しみはしたものの、この古臭いフォーミュラには辟易し始めている。

私が新世代のコンソールやゲームに期待するのは、より自然なストーリーテリング方法だ。オープニング・ミッションで操作できたり、プレーヤーとして物語を先に進める手助けをするというのは最高だった。操作を奪われ、情報を押し付けるカットシーンを強要されるのは、最高とは言いがたい。Aidenの物語には引き込まれたものの、この流れに辟易し、豊富なサイド・ミッションばかりに集中してしまうのではないかと心配である。

そうした但し書きはあるものの、『Watch Dogs』と過ごした時間は、私がこのゲームに興奮していた理由を改めて強化してくれた。本作のシカゴは、私の中西部心に訴えかけてくるものがあるのだ。ステルス・サイバー・ニンジャとして、機関銃を背負った狂人として、そしてその中間としてミッションに取り組める自由は、プレーヤーの選択肢を大幅に広げてくれる。それに、NPCのプロファイリングから、彼らのちょっとしたバックストーリーを知ることができるというのは、多くのオープンワールド・ゲームに欠けている濃密さの表現に一役かっている。5時間をプレーした今でも、私はワクワクしている。その次の30時間が待ち切れない。

[ソース: IGN]