2014年06月15日(日)03時01分

『Battlefield Hardline』E3プレビュー総括

  • ジャンル: FPS
  • 機種: PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC
  • 開発: Visceral Games
  • 販売: EA

『Battlefield』フランチャイズの最新作は、『Dead Space』のVisceral Gamesが開発を手掛ける警察対犯罪者を題材にした一人称シューター。『Battlefield』らしいゲームプレーが展開されるベータのプレビューから、シングルプレーの情報までをまとめた。

マルチプレー

Destructoid
『Hardline』の警察はかなり軍事化されており、武装ヘリや武装車両は当たり前。犯罪者側はというと、プロの犯罪者なのでグラップリング・フックやジップ・ラインといった便利な技術や装備品を身に付けている。一方、啓作側には防弾シールドやガス・マスク、催涙弾などが用意されている。

車両に関してだが、私がプレーした限りでは『Hardline』では何でもありという感じ。警察にはインターセプターがあるので、相棒が助手席から身を乗り出して撃ちまくりながら、街中を疾走することができる。犯罪者側にはマッスルカーが用意されているが、武装車両も同時に控えている。街中の拠点を巡る両陣営の激しい争いでは、考えうる限りのあらゆる車両を交えた状況を一つのマッチ中に体験することができた。徒歩から車両のタレット、そしてヘリからの機銃掃射まで、なんでもありだ。

私は大人数のマルチプレー・セッションでHeistモードを試してみた。このモードでは、犯罪者が防御されたエリアに乱入して金を盗み、無事脱出するというモード。金庫まで辿り着き、爆薬をセットし、爆発するまでの間守り抜かねばならない。その後、お宝を抱えて合流地点まで逃げることになる。一方、警察側は彼らの企みを阻止し、脱出を防がなければならない。このモードで私は警察を楽しんだ。車で犯罪者を追い詰め、必死で金庫を破ったあとで一人ずつ始末していくのは楽しい。

次のモードBlood Moneyは、警察と犯罪者が盗品を巡って争うことになる。輸送車が途中で停められたため、警察は輸送車を確保しなければならない一方で、犯罪者はその奪還を目指す。犯罪者は、盗まれた金が詰まったバッグを一つずつ奪還し、金庫に保管して守り抜く必要がある。だが、警官側は金庫を襲って金を盗み返すことはできる。安全などなく、お金という名の線は常に動き続けるのである。

このモードはHeistよりもはるかに楽しい。破壊された建物や車道が豊富な大きな都市を舞台にしたマップには、犯罪者が隠れたりこっそり逃げることができる道筋がそこかしこに存在する。警官が大量に走り回っているにもかかわらず、地下を通ることで見つからずに大量のお金を盗むことができた。地上では、銃撃戦や旋回するヘリコプター、そして崩れるビルといったド派手な演出が緊張感を維持している。

GameSpot
『Hardline』のマルチプレー・モードは非常に楽しい出来だが、それは分かりきった理由からだけではない。車両や破壊要素が過去の『Battlefield』を彷彿とさせるのは確かだが、それだけではないのだ。本作には移動に制限が一切なく、グラップリング・フックを使って隠された狙撃ポイントによじ登ったり、屋上から8車線の高速道路を挟んだところにあるビルまでジップ・ラインで伝っていくこともできるのだ。LA市街地のマップは『Battlefield』基準からすると決して広大ではないが、高架道路や地下道、5階建ての駐車場といった都市部の密集した層が織り成す縦方向の広がりが豊富なのである。このようなマップ・デザインとグラップル/ジップ・ラインのコンボは、非常に上手く機能している。

『Hardline』は泥棒ごっこという設定で面白い試みに挑戦している。Blood Moneyというゲーム・モードでは、警察と犯罪者がマップの真ん中にある大金500万ドルを巡ってバトルを繰り広げ、相手よりも先にそれぞれの金庫(武装したトラック)に持ち帰ることになる。武装したトラックは敵の目にも晒された状態なため、金は無視して相手チームのトラックに突撃することも可能なのだ。これが、安全地帯の存在しない興味深いシーソー・ゲームを生んでいる。

大金の詰まった大きなバッグを抱えて、金庫に戻るべきか、それとも啓作の銃撃で車の背後に足止めされている仲間を助けに戻るべきか悩みながらLAのダウンタウンを走り回っていると、『ヒート』の印象的な銃撃戦シーンに紛れ込んだかのような感覚に襲われることがある。勿論、銃撃戦のスケールも雑さも段違いだし、ロバート・デ・ニーロが銃撃戦の真っ只中にパラシュートで降下して、自分が乗り捨てたヘリに潰される場面なんてなかったのだが、いいたいことは分かってもらえるはずだ。

評判システム

IGN
Visceral Gamesのリード・マルチプレー・デザイナーThad Sasser氏によると、Reputation(評判)システムはそのセッション内でのみ持続し、プレーヤーはマッチの間に装備一式を改善することができる。

「一定まで達するとPerkをどれか解除できるんだ」とSasser氏。「評判には数段階あり、セッションの最中に最大まで上げる」ことができれば、より性能の良いアーマーといったボーナスを獲得できる。

ただ、プレーヤーは同じくらい魅力的な2つの選択肢からどちらかを選ばなければならない。マッチが終了すると、評判はリセットされる。「引継ぎは一切ないよ」とSasser氏。

全てが持続する『Battlefield Hardline』の通常のエコノミーとは異なる存在だ。ランドの最中や終了後に獲得したお金やレベルはその後にも引き継がれ、ラウンドの合間に新たな銃やアタッチメントといったアイテムを解除することができる。だが評判システムは独立した成長システムになっているため、上級者に興味深い選択肢を提供してくれるだろう。

シングルプレー

GameSpot
マルチプレーは数時間ほどプレーできたものの、シングルプレー・キャンペーンに関しては僅かに目にした程度。Visceralは間違いなくスタイリッシュでテンポの速い刑事物の感覚を狙っており、キャンペーンの続きをプレーしようとすると「これまでのHardlineは」というおさらいまで挿入されている。だが、開発陣は単なるド派手な銃撃戦以上の内容を目指しているといい、警察と犯罪者の道徳的にグレイな不安定な関係性を掘り下げることを望んでおり、事件現場の捜査や監視任務まであるという。

私が目にしたゲームプレーにはそうしたアイデアが僅かながら収められていたが、より普通のシューター・アクションが大半を占めていたのは確かだ。ここ数作の『Battlefield』ほど映画的な演出に凝っているわけではないが、王道アクションがてんこ盛り。軍事物とは違う警察の物語に焦点を当てたいというVisceralの言葉を信じたいが、そうした約束を鵜呑みにする前に、キャンペーンをもっと見てみる必要があるだろう。

それでも、『Battlefield』が今までとは違う方向に進みだしたのは良いことだろう。現時点でも、Visceralには充実したマルチプレー体験を作る能力があるように見える。最高の『Battlefield』ストーリー・キャンペーンを生み出すという、DICEがここ数年苦労してきた難題をクリアできるのかどうか、様子を見るしかないようだ。

ソース: OXM GameSpot Destructoid IGN

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  • カテゴリ: プレビュー タグ: Battlefield Hardline