2014年06月16日(月)02時28分

『Dragon Age: Inquisition』E3プレビュー総括

  • ジャンル: RPG
  • 機種: PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC
  • 開発: BioWare
  • 販売: EA

『Dragon Age: Inquisition』は、前2作の長所を融合させた人気RPGのシリーズ第3弾。E3ではメディア向けのプレゼンテーションが行なわれた。そのプレビューを総括する。

戦闘

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『Dragon Age II』では戦闘を簡素化するために戦術要素を薄めた開発チームは、本作ではより複雑なパーティー・ベースの戦闘システムを復活させている。ボタンを一度押すだけで戦闘をポーズし、プレーアブルなメンバーそれぞれに個別の命令を下すことができるのだ。メイジに敵の集団の動きを止めさせ、戦士を突入させて敵を切りつけ、ローグには遠くから弓矢で攻撃させる、といった具合だ。

このモードではカメラを自由に動かすことができるので、一般的な見下ろし視点は勿論、目線までカメラを下げてアクションを間近で眺めることも可能である。『Knights of the Old Republic』のように複数の能力を順番に実行させることはできなかったが、今後追加される可能性はある。

アクション・ゲームのようにプレーしたければ、それも可能だ。シンプルな自動攻撃ボタンのお陰で、効果的なだけでなく極めて生き生きとしたアニメーションが施された強力な特殊攻撃を繰り出すための位置取りに集中しつつ、攻撃を続けることができる。今回のデモでは、膝までしか届かないほど巨大な大人のドラゴンに、4人のメンバーで挑んでみた。全ての打撃、射撃、魔法の攻撃が期待通りの派手なビジュアルを見せてくれていた。

GameSpot
大暴れするのが好きなら、強気で攻めるのが雑魚的には有効な戦略になるだろう。厄介な状況になったら、見下ろしカメラを使って正確な攻撃を練る必要がある。魔法使いの立ち位置やローグの戦術を直接命令できるだけでなく、戦闘中に各メンバーに乗り移ることも可能だ。至近距離でドラゴンの足を殴り倒した後、アーチャーに切り替えて弓矢でトドメを刺す、といった戦い方もできるというわけだ。ボタン連打の戦闘は望んでいないが、私が見た限りでは、考えなしにボタンを連打してなんとかなるわけではないようだ。

探索

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探索も過去作から大幅に拡張されているように見える。『Dragon Age』はこれまでにも広大な世界を備えていたが、今回は探索の機会が大幅に増えている。広大さとは裏腹に、過去作はプレーヤーをレールに乗せて進ませる傾向が強かった。本作は全く違う。導入部の直後、Hinterlandsから冒険を始めるヒーローたちがマップを広げると、移動可能な地域が過去作よりもはるかに増えているのが目に入る。

様々な発見だけが探索の目的ではない。物語や世界自体に大きな影響を及ぼすこともできるのだ。敵から奪った要塞を自分のものにすることで、そのエリアにはプレーヤーたちの目的に共感するNPCが住みつくのである。野生動物を手懐ければ、一帯の生態系が徐々に変化する。湖沿いで熊を駆逐すれば、そこには鹿がやって来るだろう。

GameSpot
『Dragon Age: Inquisition』の魅惑的な世界を旅していると、野生動物がプレーヤーたちの前に立ちはだかる。現実世界なら熊は恐ろしい敵になるが、メイジやアーチャー、戦士を従えたローグにとっては、可哀想な熊は天国行きとなる。勿論、この可愛らしい野獣を見事仕留めれば、最高の毛皮が手に入るだろう。死臭さえ気にならなければではあるが。『Inquisition』では、プレーヤーの足跡が感じられる。狩りをやり過ぎてしまうと動物は数が減少してしまうし、
この神秘的な世界に環境保全という概念を導入したことが、プレーヤーの行動に永続性をもたらしている。どんな審問官になるのか?夜はちゃんと眠れるだろうか?

永続性は『Inquisition』の大きなテーマだ。プレーヤーの選択が世界に命を吹き込み、プレーヤーが関与しなくても世界は進行していくのである。プレーヤーが所属する審問官は、制圧した領土へと移動して旗を掲げ、その存在を知らしめる。コンパニオンたちはプレーヤーの言葉だけでなく行動にも影響される。他人をゴミ扱いすれば、最低の人間になってしまう。ビデオゲームからの教訓だ。勿論、今回のプレゼンテーションでその永続性を目にすることはできなかったが、真実味のある人間関係を生み出してきたBioWareの実績を考えれば、『Inquisition』でも同様であろうことは疑いの余地はない。少々慎重にならざるを得ないのはそれ以外の要素だ。

例えば、その世界の美しさだ。ベタなシーンといえばその通りなのだが、女性が作物に手を当てながら麦畑を歩く場面などは、息を呑む美しさだ。開発陣が誘う場所全てが同様の魅惑的。とあるエリアでは、ごろつきメイジたちが村に火を放つのだが、村人たちの生活のことを考えているべきにもかかわらず、燃え上がる炎や崩れ落ちる壁に見入ってしまったほどだ。終盤、拷問部屋の内部には、まるで誰かが収監されていたか、少なくとも恐ろしい何かが行なわれていたであろうと思わせるようなディテールを壁の表面などに見て取ることができる。『Inquisition』は、景色を眺めているだけでコンピューターをアップグレードして良かったと思わせてくれるタイプのゲームである。それでも、変わり映えしない風景をバックに延々と戦い続けることになった『Dragon Age 2』の記憶は拭い去りがたい。『Inquisition』はその問題を解決しているように見えるが、その答えが出るのは数ヵ月後になるだろう。

ソース: IGN GameSpot

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  • カテゴリ: プレビュー タグ: Dragon Age: Inquisition