2014年10月15日(水)22時33分

リスポーン禁止に踏み切った『Rainbow Six: Siege』、Ubisoftがその意図を説明

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シリーズの原点回帰を目指した『Rainbow Six: Siege』には、リスポーンが存在しないことをUbisoftが公式ブログで明かしている。

近年のFPSではほぼ見られなくなったリスポーンの全面禁止だが、あえて導入を決めた理由をUbisoftは次のように説明する。

ワン・ライフとは正にその名の通り。『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』では、ラウンド中のライフが一つしかなく、それを失うと次のラウンドまで復帰することはできない。『Rainbow Six: Siege』をデザインする際、我々は何よりもまず、リスポーン禁止ルールこそが本作で目指す3本の柱、つまり連携、戦術、そして緊張感の全てに関連していることに気付いた。この3本の柱は、『Tom Clancy’s』ビデオゲーム・シリーズの心臓部というだけでなく、現在のFPS市場に欠けているものだ。チームとしてプレーするゲームであっても、走り回って撃ちまくるゲームは反射神経に重きを置く一方で他のスキルはないがしろにされており、戦闘との乖離や孤独感を感じるかもしれない。『Siege』では、そのようなことにはならない。

開発初期段階でUbisoftはリスポーンを許可したルールを試したものの、優れたプレーヤー1人でチーム全体を牽引することができてしまったために、見直しを迫られた。リスポーンを禁止するとこれが一変し、結果的によりバランスの取れたラウンドを実現することができたという。

『Tom Clancy’s Rainbow Six Siege』のゲームプレー体験を磨き上げる過程において、我々はスタッフ同士が面子を掛けて争うトーナメントを実施した。FPSの大ファンばかりが集まっているので、これは楽しみながらフィードバックを得る方法だった。開発初期段階において、我々はリスポーンを禁止しなかったため、リーダーボードのトップにはいつも同じ面子が名を連ねていた。レベル・アーティストのChris Hendryとゲームプレー・プログラマーのAdam Crawleyは素晴らしいソロ・プレーヤーで、彼らのチームが常にほぼ全てのラウンドを支配する結果になった。リスポーンを禁止にするとどうなるか、クリエイティブ・ディレクターXavier Marquisが試したところ、HendryとCrawleyは即座に苦戦し始め、それまであまり活躍してこなかった開発者がリーダーボードを駆け上り、チームを勝利に導く結果になった。HendryとCrawleyがリーダーボードのトップを奪還するまでにそれほど長くはかからなかったものの、彼らは適応を迫られた。

マッチの最中にリスポーンが禁止されているということは、反射神経だけでは生き残れないということを意味している。連携し、マップを知り尽くし、計画を立て、適応し、連絡を取り合い、チームを率いる能力も勝利には欠かせない。率直に言って、よりストレスが溜まるゲームにはなるだろう・・・椅子に寄りかかって無駄口を叩きながらプレーするのではなく、慎重に戦術を練る必要があるということだ。

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かつて『SOCOM』に携わり、本作ではゲーム・デザイナーを務めるChris Lee氏は、リスポーン禁止がもたらしたインパクトについて次のように語っている。

Chris Lee
驚くほど良い変化だったし、上手く機能するとは思っていなかった。超ハードコアなプレーヤーだけが気にいると考えていたんだ。しかし、実際は様々な種類のプレーヤーに開かれる結果になった。昔からFPSをプレーしてきた開発者たちは、反射神経だけが優れていたため、最初は非常に難易度が高いと感じていた。コミュニケーションや戦術をないがしろにし、結果を考えずに行動していたためだ。彼らのK/D率もそれまでは高かったが、ワン・ライフを導入以降はK/D率のことを考えなくなり、プレーヤー同士の連携を重視するようになっていった。一方、それまではあまり上手ではなかった開発者たちは、スローなアプローチを取り、状況を慎重に分析し、最終的にはリーダーボードでより良い成績を収めることができた。ワン・ライフはそのような行動に報いてくれるし、バランスを考えるプレーヤーは純粋なラン&ガン・プレーヤーよりも有利になる。それこそ、『Tom Clancy’s』フランチャイズの真髄だ。彼らはあらゆるスキルを駆使して戦い、開発チームはそこが気に入っていた。原点回帰が我々の狙いだったし、それでこのルールがそのまま残ったというわけだ。最初から予想していたことではなかったが、その結果には非常に満足している。

リスポーンの排除には、マッチ早々に死んでしまうと終了まで待たされるという弊害があるが、Ubisoftによると『Siege』のマッチはおよそ3分程度と短時間で終了するために待ち時間は最小限で済むという。加えて、死亡後はドローンや監視カメラ、ヘリコプターを操って仲間に敵の位置を伝えることができるサポート・モードに移行するため、死亡後も退屈しないよう配慮されている。

『Rainbow Six: Siege』はPS4、Xbox One、PCにて2015年以降に発売予定。

ソース: GameSpot

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  • カテゴリ: ニュース タグ: Rainbow Six: Siege