2014年11月01日(土)09時35分

『Until Dawn』が目指すホラーの原点回帰「インタラクティブなホラー映画に限りなく近いゲーム」

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PS4のホラー・ゲーム『Until Dawn』は、プレーヤーの選択によって展開が二転三転し、登場人物の誰もが死ぬ可能性があるという、ホラー映画をそのままアドベンチャー・ゲームの枠組みに落とし込んだゲームとなっている。

開発を手掛けるSupermassiveのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターWill Byles氏が、『Until Dawn』で目指す恐怖表現について語っている。

Will Byles
恐怖には3つの種類が存在する。身の危険を感じる恐怖、身の毛のよだつような恐怖、そして嫌悪感を感じる恐怖があり、我々が最も利用したいと思っているのは、身の危険を感じる恐怖なんだ。

身の危険を感じる恐怖というのは、まだ見ぬ脅威に対して感じる恐怖感だ。それは常に存在する。増減こそすれ、常にそこにあるものなんだ。その脅威は当然、プレーヤーの脳裏にこびり付いて離れない。

次は、身の毛のよだつような恐怖だ。これは、身の危険を感じる恐怖の頂点に達し、身の危険を感じる恐怖が具現化したものだ。脅威との対面を果たす瞬間だね。そして3つ目の嫌悪感を感じる恐怖というのは、切り刻まれるという残虐な可能性の存在、自分の脆さを思い知らされる瞬間だ。ゴア表現というのは嫌悪を感じるだけでなく、自らの脆さを再確認させられるものなんだ。

『Until Dawn』は当初PS3のMove専用タイトルとして2012年に発表されていたが、2014年になってPS4の非Moveタイトルとして再出発を果たしている。

Will Byles
非Move版を望む声が非常に多かったんだ。そこでソニーと話をしてからメリットとデメリットを話し合った。丁度PS4が出来上がってきた頃だね。MoveでやっていたことはほぼDualShock 4でも可能だったし、3人称にすることでより恐怖を増すこともできた。それに、当たり前ではあるがグラフィックも劇的に向上した。

Move専用タイトルから、メインストリーム寄りに変えたということだね。物語の対象年齢も少し上げて、ティーン向けのホラーというよりもホラーらしいホラーという感じで、Moveではできなかった、よりダークなストーリーラインになっているよ。

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よりダークで大人向けに変更されたとはいえ、過激なスプラッター表現などは用いていない。

Will Byles
あくまでメインストリーム寄りだと思う。当時のホラーの要素をできるだけ詰め込もうとしているが、メインストリーム寄りになるのは間違いない。過激なゴア祭りには絶対にしたくないんだ。

人々がプレーする様子を録画した際には目を手で覆いながらプレーしている人もいたが、彼らはゴアではなく恐ろしさのあまり目を覆っていたんだ。怖すぎて見れなかったんだね。我々はゴア表現でプレーヤーを遠ざけてしまうようなことはしたくない。

本作では当然ながらゴア描写も盛り込んでいるが、そこにはちゃんと意味がある。いわば、プレーヤーの脆さを示すために用いているんだ。ゴア表現は重要な役目を果たす存在だが、やり過ぎに注意する必要がある。3種類の恐怖の中では、最も使用頻度の低い恐怖なんだ。

Supermassiveは、『Until Dawn』でホラー・ゲームへの原点回帰を目指している。

Will Byles
我々はなんとしてでもホラーを原点回帰させたいんだ。ホラー・ゲームの多くはアクションやシューターになってしまっていて、必ずしも手に汗握る怖いゲームではなくなってしまった。今はその方向性に戻りつつあると感じている。当然我々も挑戦しているよ。本作は探索だけのゲームではなく、アクションやシューティングの要素も含まれているが、そこがメインではないんだ。

そういった体験を望んでいる人は沢山いると思う。インタラクティブなホラー映画に限りなく近いゲームだと考えているし、そういうものへの渇望は間違いなく存在するはずだ。

『Until Dawn』は2015年中にPS4でリリースされる。

ソース: VG247