2014年11月05日(水)03時19分

1人称モードの導入で一変する『GTA V』の世界「世界を体験する全く異なる方法だ」

今月発売される次世代版『Grand Theft Auto V』は、技術面で大幅にアップグレードされているだけでなく、新たな動物やサイド・ミッションが追加される他、マルチプレー人数も30人へと増加している。しかし、一番の目玉とも言えるのは1人称モードの追加だ。

アニメーション・ディレクターのRob Nelson氏によると、1人称モード自体は昔から考えていたものの、次世代機のパワーで初めて実現したという。

Rob Nelson
迫ってくるような体験になっているよ。文字通りね。既に体験済みのゲームに新鮮味を取り戻す最も効果的な方法の一つが、1人称モードを新たに追加することだと感じたんだ。

これまでも興味はあったが、選択肢に挙がることはなかった。ゲームを完成させるのに精一杯で、(旧世代版に)収録することはできなかっただろう。3人称の操作やミッションで手一杯だったからね。

それに、旧世代機ではアニメーション用のメモリを使い果たしていたんだ。どれを入れてどれを削るかという取捨選択に苦労したし、オーディオやアート、マップなど他の場所からメモリを盗めないかと頑張っていたよ。だから、満足のいく出来の1人称モードに必要なアニメーションを全て盛り込むことは可能ではあったが、それ以外の部分が心配だったんだ。

通行人と同じ目線になることで、3人称視点では気が付かなかったディテールが見えてくるという。

Rob Nelson
世界を体験する全く異なる方法だと思う。異なる視点だ。目の高さも通りを歩く通行人と同じ高さになるので、すれ違う時に目の端でこちらを見る動きなどが確認できるんだ。そうした細部へのこだわりは、以前から既に存在していなものなんだよ。

1人称視点への移行は単にカメラの位置を変えるだけで済むわけではなく、かなりの部分を新たに構築しなおす必要があったとNelson氏。

Rob Nelson
ほぼ全てを作り変える必要があるんだ。ちゃんとしたものを作りたければね。3人称のアニメーション・システムはかなりしっかりした出来だが、カメラを下げればシューティングできるようになるというわけじゃない。プレーヤーの期待に沿うような1人称体験に感じるよう、カメラに向かってアニメーションをしなければならないので、1人称時のアニメーションは全て新しく作ったものなんだ。タイミングも全て計り直す必要があった。

武器の反動であったり、リロードや切り替えなど、3人称には存在しないものがあるんだ。武器は全て解像度を上げてアニメーションも作り直したので、薬きょうやマズル・フラッシュの表現も正確になっている。武器だけで3000のアニメーションを作ったと思う。

当然ながら、乗り物の運転席も今回新しく用意する必要があった。車やボート、飛行機は全て種類ごとに独自の運転席が用意され、スピードメーターやタコメーターはちゃんと機能し、デジタル画面にはラジオ局と現在流れている曲名が表示される他、バイクやヘリコプターに乗った場合は、ヘルメットやゴーグルを装着するために視野は狭まり、環境音も篭ったような音になるなど、細部にもこだわっている。

操作体系にも手が加えられており、通常の『GTA V』の操作法も当然用意されているが、より一般的なシューターのような操作法にカスタマイズすることも可能になっており、避け動作をオフにしたり、カバー時には3人称視点に切り替わるかどうかを選ぶこともできる。

『GTA V』最大の魅力は、3人の主人公を自由に切り替えることで、異なる主人公のキャラクター性を楽しめる点にあった。当然ながら、1人称視点になるとキャラクターを俯瞰で眺めることができなくなるため、このキャラクター性が失われてしまう。しかし、Nelson氏はできる限りキャラクター性を残すよう努力したと語る。

Rob Nelson
我々にとっても全く新しい領域だよ。どのキャラクターでプレーしていようと、我々はできる限りキャラクター性を残したかった。ちょっとした仕草であったり、台詞であったりね。

そして、『GTA V』の4人目の主人公とも言えるSan Andreasは、1人称モードの導入で全く違って見えるようになるという。

Rob Nelson
異なる視点からは見えないものがある。色々試してみて、今まで見えなかったものが目に入るようになったんだ。違う角度から物を見るということだね。

ソース: IGN