2015年02月18日(水)07時20分

『Sniper Elite』開発元がMetacriticを「取るに足らない存在」と一蹴

se3.jpg『Sniper Elite III』

先日はEurogamerが採点制を廃止したことが話題となったが、人気シューター・フランチャイズ『Sniper Elite』を抱えるRebellionにとっては、そもそもプロの批評家による採点は取るに足らない存在であると最高経営責任者Jason Kingsley氏が語っている。

Jason Kingsley
Metacriticのことを気にしている人間は、ここには1人もいないよ。率直に言って、取るに足らない存在だと考えている。我々はユーザーの感想だけに集中しているし、ユーザー・スコアの統計はどれも、プロによるスコアの統計よりもはるかに高いんだ。我々にとっては、お金を出してくれる人や、自分たちが作品の出来に満足しているかどうかが重要だ。厳しいテストというのは、誰かが付けた抽象的な数字ではないんだよ。

プロの批評家はお金を出してゲームを購入した人の視点で見ることができないから、困難な仕事だと言えるだろう。彼らにとってはそれが仕事だからね。ゲームを購入する一般的なプレーヤーというのは、まるで義務であるかのように楽しもうとする。自分がお金を払ったゲームが面白いことを願いつつ、つまらなかったらとてもとても失望するし、その会社のゲームは二度と買ってくれなくなるだろう。プロの批評家がゲームを楽しもうとしていないと言いたい訳ではないが、プレッシャーや締め切りに追われる彼らが仕事として行なっているのは、正にそういうことなんだ。

ゲームのストリーミング配信や実況動画の存在が、プロの批評家に取って代わっているとKingsley氏。

Jason Kingsley
デジタル・パブリッシャーで居ることの最大の価値というのは、YouTubeやTwitchを受け入れること、我々のゲームをプレーしている一般人の姿が人目に触れることにある。ゲームプレーがどんな感じか掴めるし、自分がプレーしたいと思えるかどうか、判断材料になる。誰かが独創性がないと感じているとか、物語が酷いと感じているといったことは、全く気にならないかもしれない。

新しいアプローチが取って代わったんだ。

昨年末には、大きな不具合を抱えたまま発売された大作ゲームが不本意な注目を集める事態となった。Kingsley氏は、このような事態がゲームの開発過程に何らかの影響を及ぼすだろうと考えている。

Jason Kingsley
製品を世に送り出すプレッシャーはある。だが問題は、スケジュール通りに出来の悪い製品を送り出すことは、優れた製品を延期することと同じくらい会社の評判を傷つけるという点にある。どちらに転んでも勝ち目はないんだ。

短期的な影響は確実にある。人々が「X社が欠陥品を出して俺たちを騙した」と感じるまでに時間がかかるとは思えない。「欠陥」というのは細かなバグとかではなく、表面的に完全に破綻しているゲームのことだ。発売されるべきでなかったゲームというのは、一目で分かるものだよ。短期的な影響があるし、その結果としてゲーム作りの過程に変化が訪れるだろうと思う。

それに、ゲーム全般へのダメージもある。どのゲームもバグ満載で壊れていると思われてしまうし、一緒くたにされてしまう。そうしてゲーム離れが起きてしまうんだ。

ゲーム市場全体への悪影響を懸念するKingsley氏だが、Rebellion自体は、『Sniper Elite v2』をSteamだけで50万本以上売り上げるなど、好調を維持している。

Jason Kingsley
我々がリリースした『Sniper Elite』は全て初週は1位でデビューしている。すると、必ず予想外のヒットだと言われるが、10倍の開発費と20倍の宣伝費を投じたゲームと同じくらい売れているのだから、もはや予想外のヒットではないんだ。ビジネス的には確実にスラム・ダンクだよ。そこが興味深い。

Rebellionは、3月に『Sniper Elite: Nazi Zombie Army』を発売する。

ソース: Games Industry

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