2015年05月16日(土)03時36分

『Silent Hills』開発中止を受け、デル・トロ氏が心中を明かす

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先月末に開発中止が正式に発表された『Silent Hills』プロジェクトについて、クリエーターの一人である映画監督のギレルモ・デル・トロ氏が心中を明かしている。

人気ホラー・シリーズ『Silent Hill』の最新作として始動した『Silent Hills』プロジェクトで、デル・トロ氏は『Metal Gear Solid』の小島秀夫氏、そしてテレビ・ドラマ『ウォーキング・デッド』で知られる俳優ノーマン・リーダス氏とコラボレーションする予定だった。

ギレルモ・デル・トロ
我々も残念に思っているよ。小島と私のコラボレーション、ミーティング、そして築き上げてきた友情は美しいものだった。方向性で意見が一致していたし、どのようにして新プラットフォームの限界に挑戦するかという点でも意見がまとまっていた。最高の時間を過ごすことができたんだ。

その方向性とはどのようなものだったのだろうか。

ギレルモ・デル・トロ
我々があのゲームで目指したのは――これに関しては意見がまとまっていたんだが――可能な限り最先端のテクノロジーを使って、家の中での恐怖を生み出すことだった。極めてムーディなものを考えていたんだ。

しかし、『Silent Hill』の素晴らしさはその雰囲気にあったが、とてもアクティブな、極めて緊迫感のある数々の山場も存在した。我々が目指していたのは・・・万が一復活した時のこと――正直、誰かが心変わりして実現できたら嬉しいよ――を考えてネタバレはしたくないんだが、とても斬新な要素が含まれていたんだよ。

ノーマンも超ハッピーだったし、小島も超ハッピーで、私も同じだった。インターネット上で署名活動が行なわれていて、署名が集まっているのは知っている。私も署名して、誰かの目に留まってくれることを願っているよ。

『Silent Hills』のプレーアブル・ティーザーとして配信された『P.T.』が大きな話題を集めただけに、デル・トロ氏は開発中止に憤慨しているという。

ギレルモ・デル・トロ
『P.T.』は物凄いダウンロード数を記録したし、それはシリーズへの情熱の証だ。

最初の2作品をプレーしたタイミングも完璧だったんだ。本当に素晴らしい神話だし、このまま死なせてしまうのが勿体無いほど優れたストーリーテリング分野なんだ。惜しすぎるよ。

デル・トロ氏は、『Silent Hills』の唐突な開発中止だけでなく、PS Storeから即座に削除し、再ダウンロードもさせないという『P.T.』の扱いにも納得がいっていないという。

ギレルモ・デル・トロ
正直、驚いたよ。焦土作戦のようなアプローチだね。紳士的ではないし、キャンセルの経緯も不透明だ。

デル・トロ氏が関わったゲームが開発中止の憂き目に遭うのは、THQの倒産で頓挫したゲーム・プロジェクト『Insane』に次いで二度目。今後ビデオゲーム開発に関わるかどうかは分からないとデル・トロ氏は語る。

ギレルモ・デル・トロ
まあ、私も二回挑戦したし、同じ形でもう一度トライするかどうかは分からない。一度目は会社が倒産してしまったし、二回目は、小島とコナミが袂を分かつという、全く予期せぬ事態に発展してしまった。どう考えていいか分からない感じだよ。

ビデオゲーム・プロジェクトでは運に恵まれていないものの、デル・トロ氏の小島氏に対する信頼は揺るぎないものがあるようだ。

ギレルモ・デル・トロ
秀夫とは連絡を取り合っている。なんであれ、私が地の果てまで追いかける人物は彼だけだということを、彼は知っているよ。何か救い上げることができるなら、これ以上ないほどハッピーだ。

ソース: IGN