2015年07月03日(金)16時25分

Xbox 360のレッドリング問題を振り返るPeter Moore氏

2003年から2007年まで、Microsoftのインタラクティブ・エンターテイメント部門副社長としてXbox事業を率い、現在はEAの最高執行責任者に就任しているPeter Moore氏が、Xbox 360のレッドリング問題を振り返っている。

2005年にXbox 360が発売されてすぐ、本体が故障して赤いライトが点滅するという問題が大量に発生した。事態を重く見たMicrosoftは、10億ドル以上を投じて事態の収拾に当たり、修理した本体を一刻も早くユーザーに送り返す手はずを整えると同時に、本体保証を3年間へと延長した。

Peter Moore
故障率とカスタマー・サービスからの報告が入り始めた。どうにも状況を解明できなかったんだ。

これは問題になるなと思ったよ。上司のRobbie Bachに、10億ドル規模の問題になる可能性があると報告したのを覚えている。状況の分析を始めた矢先に、故障品が届きだした。我々のエンジニアにとって手強い問題だったし、原因が把握できなかった。熱関連だとは分かっていた。自己流の対処法が大量に出回っていたよ。箱に濡れたタオルを巻いていた人もいたね。

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Xboxブランドにとって致命的になりかねないこの問題に対処するために算出されたコストは、11億5000万ドル。Moore氏は、そのような莫大な金額を前にしても躊躇せずゴー・サインを出した当時のMicrosoft最高経営責任者Steve Ballmer氏の決断が、Xboxブランドを救ったと語る。

Peter Moore
私は、Steveの前に震えながら座っていた。彼のことは敬愛しているが、威圧的なところもあるからね。Steveが「オーケー、説明してくれ」と言うので、私は「こうしないと、このブランドは死んでしまう」と言ったんだ。

Steveが私を見て「どうすればいい」と聞いた。私は「全て回収する必要がある。それもファースト・クラスなやり方で」と答えたよ。ゲーマーからコンソールを取り上げて、修理に3週間もかかったのでは・・・そこで、FedExに全て任せることにした。その日のうちに送り返せるようにね。「幾らかかる?」と聞かれたので、深呼吸をしてRobbieを見てから「11億5000万ドルになると考えている」と答えた。彼は、躊躇もせずに「やれ」と答えたんだ。

あの時にあの決断をせず、この問題を誤魔化していたら、XboxブランドとXbox Oneは今存在していなかっただろう。

ソース: Eurogamer

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