2015年10月21日(水)22時25分

『Sniper Elite』のRebellionが『Woolfe』の知的所有権を買収

『Sniper Elite』シリーズのヒットで知られるイギリスの独立系スタジオRebellionが、『Woolfe』の知的所有権を買収した。

ベルギーのスタジオGrinがKickstarterで資金を調達して完成させた『Woolfe』は、復讐に燃える赤ずきんちゃんを主人公にしたプラットフォーマー・アクションだが、売り上げが伸び悩み、今年8月にはGrinが倒産。『Woolfe』IPも売りに出されていた。

Jason Kingsley(Rebellion、最高経営責任者)
素晴らしい部分も含まれていたし、あまり出来の良くない部分もあったゲームだ。全てを批判することはできない。アートは良かったし、空気感も気に入ったよ。ゲームプレーの特定の要素は、かなりストレスが溜まるか、出来が良くなかったと感じている。正直に話すと、かなり酷かったね。

とはいえ、全てのゲームが完璧でなければならないわけではない。それがゲーム業界の物作りであり、アートだ。長所と短所を見出すことは可能だ。あのゲームは野心的だと思ったし、全体を見直すべきかもしれない。

買収前にGrinの創設者であるWim Wouters氏に連絡したというKingsley氏。

Jason Kingsley
彼はとても良い人間だ。非常な情熱家で、彼も認めるように、ゲーム開発の困難さに関して少々世間知らずなところがあった。彼は今も情熱を失っていないし、我々がIPを買収して継続させるというアイデアをサポートしてくれた。

入札するにあたり、彼の態度は重要だった。彼がノーと言えば、俺の子供に触るなと言えば、私は恐らく手を引いていただろう。

買収金額は明らかにできないという。

Jason Kingsley
それほどの大金ではないが、それなりの額ではある。莫大というわけではないが、それなりの競争相手が存在したからね。予想よりも少し高額を支払うことになったよ。

買収成立後、Rebellionは複数のスタッフをベルギーへと派遣し、『Woolfe』のソース・コードを記録したハード・ディスクや、資金不足が原因で発送されなかった、Kickstarter支援者向けの実物報酬を受け取った。Rebellionは、Kickstarter支援者への報酬の発送を可能な限り行なうつもりだという。

Rebellionは、『Woolfe』のソース・コードを解析してゲームの改善に取り組む意向を示しているが、実行に移すかどうかはまだ未定だ。

Jason Kingsley
『Woolfe』が採用したUnreal 3は我々も馴染みのあるエンジンだが、実際にそれでゲームをリリースしたことは一度もないんだ。
我々は独自のエンジンAsuraを使用している。現在進行中のプロジェクトで非常に忙しい状況だが、何が可能か、何が現実的か、数人に分析させているところだ。それには数週間を要するだろう。他社のソース・コードを扱うのは、完全な悪夢かとんでもない悪夢かのどちらかなんだ。それほど複雑ということだね。

『Woolfe』関連アセットを全て入手したRebellionだが、続編を手掛けるかどうかを決めるにはまだ時期尚早だとKingsley氏。

Jason Kingsley
個人的には、この種のゲームがもっと増えてくれたら嬉しい。ダークなお伽話、アドベンチャー・プラットフォーマーのようなゲームだ。

私の好みでもある。『Woolfe 2』をやるか、似たような世界を舞台にした同種のゲームを作るかどうか、それはまだ分からない。時期尚早だよ。しかし、雰囲気やフィーリングが気に入っているんだ。まだ腐らせるべきじゃない。

ソース: Eurogamer

カテゴリ: 業界 タグ: Woolfe