2016年02月09日(火)20時14分

『Firewatch』海外レビュー

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『Firewatch』の海外レビューです。

  • ジャンル: アドベンチャー
  • 機種: PS4/PC
  • 開発: Campo Santo
  • 販売: Campo Santo
9.5/10 God is a Geek
良い点:
・物の見方を試される
・素晴らしい会話システム
・的を射た見た目、雰囲気、オーディオ
悪い点:
・コンソール版の不安定なパフォーマンス
・後戻りさせられる幾つかの場面

プレーヤーの思考を弄び、予測不可能な物語の一貫した線を語る、ゴージャスで魅惑的なゲーム。ゲームにおけるストーリーテリングのファン必携だ。

95/100 GamesBeat
『Firewatch』は特別で希有な存在だ。

成熟したテーマに取り組んでいるが、ただ物語を語るだけではない。ゲームという媒体を用い、プレーヤーにメッセージを伝えようとしているのだ。『Firewatch』の問い掛けを自問するのを避けてきただけに、私個人にとってはより効果的だったかもしれない。とはいえ、開発陣がそのようなパワーを身に付けることは大切なことだと感じるし、もっと増えてくれることを望んでいる。

9.3/10 IGN
良い点:
・最高の脚本
・声優の素晴らしい演技
・ゴージャスなアート
・没入感のある世界
悪い点:
・盛り上がりに欠けるエンディング

『Firewatch』の素晴らしさには幾つもの理由があるが、何よりもまず、現実的な大人の会話を持ち込んだ、深刻な問題を扱う大人向けのゲームだからだ。時にはユーモアで、時には怒りで、そして時には悲しみといった具合に、現実の大人と同じ対処をするのである。1人称ストーリーテリングというジャンルの最高峰であり、ビデオゲームにおけるストーリーテリングの真のポテンシャルを改めて思い出させてくれる。美しい景色や印象的なキャラクターの元を訪れるためだけに、1、2年に一度は必ずプレーするゲームになるだろう――優れた小説と同じように。

90/100 GamingTrend
良い点:
・美しいグラフィックと美的センスの良さ
・ミステリアスで充実した物語
・心に残る感動的な瞬間
・物体の物性
悪い点:
・技術的なバグが物語を阻害

『Firewatch』は、美しいワイオミングの自然を背景とする、逃避と喪失の美しい物語だ。干渉時の実存感、素晴らしい無線越しの会話、感情を揺さぶられる脚本と心象の足を引っ張るのは、演出面での些細な問題と技術的な不安定さだけだ。地に足の付いた、人間的な、クレジットが流れた後も末永く議論したくなるようなゲームである。

4.5/5.0 Games Radar+
良い点:
・一流のキャラクター描写と会話
・あらゆる状況がムード満点
・没入感が極めて高い、引き込まれる物語
・美しい僻地の景色
悪い点:
・PS4版の技術的な不安定さ
・短く、(必要に迫られてとはいえ)一本道

双方向型ストーリーテリングの驚異的な一例である『Firewatch』最大の功績は、自分の身に起きていることだとプレーヤーに信じ込ませることに成功している点にある。できるだけ白紙の状態で臨むほど、楽しみも増すはずだ。

4.5/5.0 Game Rant
短いキャンペーンをリプレーする動機が殆ど存在しないとしても、『Firewatch』には19.99ドル分の価値は有り余るほどある。美しい風景、引き込まれるミステリー、素晴らしいキャラクター描写。『Firewatch』は万人向けのゲームではないが、優れたミステリーが好きなら必携だ。
4.5/5.0 Hardcore Gamer
『Firewatch』は、クリアした後に一歩下がって考える必要があるタイプのゲームだ。手に汗握るこの4時間のアドベンチャーは、ある種の展開を予感させるかもしれないし、陰謀に満ちた壮大なスケールの物語を望む人もいるかもしれないが、実際の内容も素晴らしい。プレーヤーの干渉が散りばめられた感動的なヒューマン・ストーリーである『Firewatch』は、プレーヤーに孤独の真の意味を考えさせる。開かれた解釈とゴージャスなビジュアルが、無線越しに声が存在するにもかかわらず、迷子になりつつ彼らの孤独さを深く熟考させるのだ。『Firewatch』の人間らしさに失望する人がいるかもしれないというのは少々悲しいことだ。陰謀全開の西洋スリラーを期待していたのかもしれない。『Firewatch』自体は成功しているのだから、それでは正に文字通りの意味で、森を見て木を見ないことになるだろう。
おススメ Eurogamer
ゴージャスで巧妙なCampo Santoのデビュー作は、技巧の勝利だ――が、疎外感を感じるかもしれない。
良い点:
・驚異的な声優の演技
・パンチの効いた会話/選択
・引き込まれるミステリー
悪い点:
・ノレない人もいるであろうシンプルなゲームプレー
・収集要素がない
・野生動物はどこ?

『Firewatch』はプレーヤーを考えさせ、感情を弄び、クレジット後も末永く残るユニークな体験に仕上がっている。

8.5/10 Lazygamer
ゲーム史に残るであろう最高の会話を盛り込んだ素晴らしいアドベンチャー『Firewatch』は、相応しい短さの中でプレーヤーを掴んで離さない。目的地よりも道中の方がはるかに魅惑的とはいえ、『Firewatch』は価格分の価値は十二分にあるだろう。ワイオミングとミステリーが待っている。
8.5/10 Polygon
ビデオゲームに読み出すと止まらない小説があるとするなら、本作が正にそれだ。ゲームにおける物語を楽しむ人にとって、『Firewatch』は間違いなくプレーする価値がある。プレーヤーの干渉はキャラクターとプロットに織り込まれており、結末に向かうにつれ、謎を解き明かしていく。動く操り人形ではなく、現実の人間が持つ感情や悩みに感じられるのだ。
85/100 PC Gamer
たまに調子を外すこともある感動的な物語を備えた、美しくムードのある自然への魅惑的な旅路。
8.0/10 Video Gamer
良い点:
・知的な脚本
・美しい舞台設定
・素晴らしい演技
悪い点:
・不安定なPS4版

『Firewatch』という作品が、とある人物の人生における辛い時期を切り取ったスナップショットに過ぎないのか、それ以上のメッセージがあるのか、判別しがたい。Henryの苦闘と選択は、ここ数日間私の脳裏にこびり付いているので、それ以上の深い意味が必要だとは思わなくなっている。『Firewatch』は短いアドベンチャーだが、それが適切だと感じる。Henryには正面から立ち向かうべき事柄があり、ゲームの結末に誤魔化された気はしない。ただ、前に進むべき時期なのだ。

8.0/10 ZTGD
良い点:
・素晴らしい声優の演技
・美しいサウンドトラック
・綺麗なパステル調のビジュアル
・無線/選択会話
悪い点:
・不安定なPS4版のパフォーマンス
・真実味の無いプロット要素

『Firewatch』には、失望と喜びの両方を味わわされた。PS4版のパフォーマンスは残念だが、許容できる。このゲームは物語と台詞の選択がメインなので、パフォーマンスはゲームプレーへの入力に影響しないのだ。とにかく荒削りで、それが露なのである。一方、私は本作に本当に期待していたし、物語要素を台無しにしてしまうので詳しくは説明はできないのだが、このゲームは私の予想とは違っていたし、そこには確かに目新しさはあったものの、逃げているように感じられることもあったし、私個人は必ずしもしっくり来なかった。私は『Firewatch』を楽しんだし、他のどんなビデオゲーム・キャラクターよりも、二人のキャラクターに心から感情移入した。それだけでも、最低一度はプレーする価値があるだろう。殆どの人は一度プレーすれば十分ではあると感じる。というのも、結末を知ってしまうと、少なくともすぐに再び体験するには少々単調すぎるのである。

8.0/10 GameWatcher
『Firewatch』には最初から最後まで引き付けられた。台詞と演技には真実味があり、感情移入できるし、選択も私自身が現実で同じ選択をするだろうと思わされるものだ。Campo Santoが一部の選択により大きな分岐を設けてくれたら素晴らしかったが、感情的なインパクトが薄れることはなかった。エンディングは議論の的になるだろうが、全ては見方次第であり、どうあれ必ずやプレーすべきゲームである。
8.0/10 Destructoid
『Firewatch』は、アナログ操作(無線やマップを取り出したり、あらゆる鍵は手の平の上で実際に回転させたり)と、ユニークなアニメーションや真実味のある声優の演技を融合することでリアリズムをもたせており、低予算の「散歩シミュ」化を避けつつ、抑えた成熟した物語を実現している。相性の良い二人の声が築いていく暖かい絆は過酷な現実に足をすくわれ、付回されているような無防備な感覚が引き伸ばされる箇所には、真に迫る不安感がある。その結果生まれたタイトで緊迫した人間ドラマは、足を踏み出す価値のあるものだ。
7.75/10 Game Informer
コンセプト: 問題から逃げるように故郷を離れ、ワイオミングで火災監視官として働きながら入り組んだ新たな人間関係に深く関わっていく
グラフィック: 大胆なフラット・カラー使いも自然の美しさを目減りさせていない
サウンド: 顔が出てこないにもかかわらず、声優は見事な演技でキャラクターに肉付けしている
プレー性: 時間切れになる前に返事をすることが一番手に汗握るアクション
エンターテイメント性: じっくりとしたストーリーテリングが好きなら、本作を大いに気に入るだろう
リプレー性: 低め

最初にクリアした時には、消化不良なエンディングに失望させられた。2周目に異なる選択をしてみると、ミステリーの結末は相変わらず物足りなかったものの、練られた会話に唸らされる結果となった。「これだけ?」という最初の感覚は、現実でも「これだけ?」しかないこともあるという、ほろ苦い気持ちに取って代わられた。

7.0/10 GameSpot
良い点:
・壮麗な世界
・真実味のある好感度の高いキャラクター
・真の人間関係を構築するパワー
悪い点:
・あまり理屈の通らない中核のミステリー
・些細だが永続的な技術的な問題点

非常に多くの面で成功を収めているだけに、『Firewatch』がミステリーとして失敗しているのが残念だ。魅惑的な世界、巧みなデザイン、ゲーム史でも最高峰の描きこみによるキャラクターたち。直感とは相反するかも知れないが、プロットは多くの面でHenryとDelilahが築く関係性に道を譲っており、その人間関係こそが本作の白眉なのだ。私は既に、のんびりと森を散歩するために『Firewatch』に舞い戻ったことがある――HenryとDelilahに再開するために、すぐにでもまた森を再訪することになるだろう。

7.0/10 TheSixthAxis
良い点:
・一流の物語
・様式化されつつもゴージャスなグラフィック
・驚異的な声優の演技
・火災監視官になりたくなる
悪い点:
・リプレー性の低さ
・クラッシュの可能性があるバグ

『Firewatch』を買うかどうかはもう分かっているだろうし、『Everybody’s Gone to the Rapture』か『Life Is Strange』が大好きだった人にはピッタリのゲームだ。小規模で短く、殆ど完璧な形態だが、プレー中に何度もクラッシュしたのが本当に残念だ。ロンチ後すぐにでも問題が解決されることを望んでいるし、パッチがリリースされるまで買うのを控えるべきだと思うが、それまでは、この愛らしいゲームを減点する以外に選択肢はない。

酷いカクツキがありつつも、Campo Santoの『Firewatch』は近年で最も強力なデビュー作の一つだ。Olly Mossがデザインした世界が画面上で輝いており、貧弱な最終幕を前にしてもなお、HenryとDelilahの魅力的な関係性が物語を向上させている。
3.0/5.0 PCWorld
良い点:
・雑談から深刻な危機まで、現実的な台詞
・美しい旅行ポスター風美的センス
悪い点:
・良く考えると破綻しているミステリー部分
・空っぽに感じられる世界

『Firewatch』は、素晴らしい台詞、息を呑む瞬間、壮大な絶景に満ちているが、結局は中身が何もない。

良い点:
・現代ゲーム最高峰のストーリーテリング
・素晴らしい脚本、声優の最高の演技、見事な演技
・最高の雰囲気とミニマリストな操作体系
悪い点:
・真実が明らかになると、実際の物語は酷い出来で、そこまでのお膳立てが完全に無駄になっている

ビデオゲームの歴史上、最も奇妙な誇大広告で、緊迫感のある感動的なスリラーとしては、エディー・ジ・イーグル以来最悪の着地である。

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