2016年06月12日(日)17時06分

『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』海外レビュー

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『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PS4/Xbox One/PC
  • 開発:Frogwares
  • 販売:Bigben Interactive
良い点:
・進歩した捜査/推理システム
・魅力的なストーリー・アーク
・概ね正典に忠実なキャラクターたち
悪い点:
・ムラのあるビジュアル・クオリティ
・当たり外れのあるミニゲームとアクション・シークエンス
・長いロード時間

『Sherlock Holmes: Crimes and Punishments』の発売から18か月以上が経過した今でも、PS4にあのようなゲームは他に存在しない。あのゲームのデベロッパーを信頼するなら、前作から進化しているだけでなく、細かな技術的不具合の阿世で悲しくも傑作に及んでいない『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』で耐えしのごう。それでもやはり、ビクトリア朝ロンドンでの事件捜査がこれほど楽しかったことはない。

7.0/10 Video Gamer
良い点:
・ジョン・ハムに見えるシャーロック
・これまで以上に強力な捜査ゲームプレー
悪い点:
・離婚を乗り越えていないように見えるワトスン
・体験を阻害する長く雑なアクション・シークエンス

『Devil’s Daughter』は決して酷い『Sherlock Holmes』ゲームではない。実際傑作の部類に入るのだが、このシリーズが長年到達できずにいる凄まじいポテンシャルを遂に生かし切ったゲームではなかった。代わり映えしない良作だ、またしても。

7.0/10 Push Square
バセット・ハウンドと共に手掛かりを嗅ぎ付けたり、ガイ・リッチー映画のように手の込んだ陽動を計画したり、インディ・ジョーンズのように槍の落とし穴や転がる巨大な岩を避けたり、『Sherlock Holmes』シリーズは常に様々な仕掛けを用意している。『Devil’s Daughter』は物語により重きを置いており、大きなプロットが事件捜査に自然にとって代わる。長めのボタン連打シークエンスは鬱陶しいし、モラル選択システムはあまり意味を成していないが、全体的には最高に楽しめる体験となっている。
6.5/10 God is a Geek
良い点:
・単調さが皆無
・充実したメイン・プロット
悪い点:
・まとまりがないように感じられるかも
・失敗がない
・古臭い見た目

『The Devil’s Daughter』は無難にまとまっているものの、突出した箇所が一つもなく、シリーズの中でも失敗作寄りに感じられる。

6.0/10 GameSpot
良い点:
・概ね良く書かれた、面白い題材を扱った事件
・美しい多彩なロケーション
・手掛かりを結び付ける楽しみ
悪い点:
・退屈で長いアクション・シークエンス
・技術的不具合
・無意味なロンドン散歩
・妙にオーバー・アクトな一部の声優の演技

『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』は、多数の魅惑的な事件を提示し、捜査の自由を与えることで、前作の長所を継承している。素晴らしい探偵ゲームだが、無数の技術的不具合と平凡なアクションが足を引っ張っているのが残念だ。

6.0/10 TheSixthAxis
良い点:
・キャラクターの興味深い解釈
・上手く機能している推理システム
・優れたメカニックとミニゲームが飽きさせない
悪い点:
・フワフワした操作性
・不安定なフレームレートとティアリング
・頻繁なロード時間
・薄っぺらに感じられる一部の声優の演技

『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』にはより高い採点を付けたかったのだが、それは不可能だ。シャーロック・ホームズ物語としては少々風変わりとはいえ物語は良く出来ているし、不必要に感じかねない様々なメカニックやミニゲームは、次が気になるほど上手く機能している。

何よりイライラさせられるのは、技術的不具合を数多く抱えているにもかかわらず、本作は決してバグ満載というわけではない点だ。地面をすり抜けることはないし、捜査を進められなくなることもない。フレームレートやティアリング、操作性上の問題が、突出しているわけではないものの手堅いゲームの足を引っ張っているだけだ。

パッケージ全体の質は向上している『Sherlock Holmes: The Devil’s Daughter』はシリーズにとって小さな前進だが、それでもやはり更なる磨き上げや、各パーツの更なるまとまりが不可欠だろう。ミニゲームを減らして推理を増やし、ゲームの強みを生かしてもらいたい。現状のままでは、手堅いシャーロック『Sherlock Holmes』ゲームではあるものの、傑作の域には達していない。