2016年06月29日(水)07時37分

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』海外レビュー

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『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PC/3DS/Vita
  • 開発:チュンソフト
  • 販売:チュンソフト/Aksys Games
『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、長寿シリーズ『極限脱出』を見事にまとめあげている。演出に問題を抱えているものの、我々が待ち望んでいた、ファンに相応しい傑作だ。
9.5/10 ZTGD
良い点:
・度肝を抜かれる物語
・絶妙なバランスの巧妙なパズル
・綺麗で使い易いインターフェースと全般的な改善
悪い点:
・Vita版のタッチ操作は不快かも

些細な不満はあるものの、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』はストーリーテリングと世界観構築における偉業であり、極めて複雑でありながら充実した物語を実現している。これが『極限脱出』シリーズの完結編なのかどうかはともかく、最高峰のビジュアル・ノベル・シリーズを作り上げた開発陣は心置きなく休めるだろう。

9.5/10 Destructoid
およそ6年前にこのシリーズを素通りしてしまった、もう一人の自分が存在する別の時間軸があるかもと考えると悲しくなる。もう一人の私は、27年に及ぶビデオゲーム人生でも最高峰の体験を逃してしまったのだから。『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は万人におススメしたいゲームだが、前2作を必ずプレーしておくこと。
良い点:
・先が気になる、二転三転する素晴らしい物語
・過去作のほぼ全ての疑問に答えが
・いつもどおり素晴らしいキャラクターたち
・巧妙さを犠牲にせず敷居が下がったパズル部屋
悪い点:
・アニメーションの質が低い

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、ストーリーテリングの傑作だ。緊迫感のある20時間の間、止め時が見つからなかったし、仕事や社交、睡眠などで止めなければならなかった時は、寝ても覚めてもプロットを解き明かし、脱出の方法を考えていた。数日後にはプラチナを獲得し、隅々まで見尽くしたが、それでも恐ろしい暴力の映像、素晴らしく複雑なキャラクターたち、そしてヘビーなテーマが脳裏から離れなかった。『極限脱出』シリーズ未体験な人も、『善人シボウデス』をクリアしてからずっと本作を待ちわびていた人も、本作を必ずプレーしてもらいたい。単体でも、『極限脱出』パズルの集積としても、今年最高のストーリーテリング、そしてゲーム史に残るべき物語が堪能できるだろう。

9.0/10 EGM
『極限脱出』トリロジーの完結編『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、人間の心が持つ強さと弱さを描くドラマチックな旅路であり、長年のファンと新規ファンの両方が楽しめるはずだ。
90/100 GamingTrend
良い点:
・最高のキャラクター描写
・愉快なアニメーションの使い方
・最高の脱出部屋デザイン
・印象的なサウンドトラック
・相応しい結末
悪い点:
・ストレスの溜まる時間軸インターフェース
・技術的不具合と水準以下の3DS移植
・時折堅苦しくなるアニメーション

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、シリーズ最終章を語るにあたって大胆な方向に舵を切っているが、たとえ失敗した場合でも、すぐに軌道を修正してくれる。練られた脱出部屋、素晴らしい脚本と物語決定、これまで以上に共感できるキャラクターまで、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は素晴らしいトリロジーにこれ以上ないほど並外れた結末を用意してくれた。

4.5/5.0 Twinfinite
良い点:
・ほとんどの伏線を綺麗に回収する素晴らしい物語
・手応えがあるが公平で楽しいパズル部屋
・ゲームのトーンに完璧にマッチしたサウンドトラック
・ヘビーでダーク、軽めで愉快を行き来する最高の脚本
悪い点:
・時折バカっぽく見える3Dカットシーン
・全ての伏線が綺麗に回収されたわけではない

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』はビデオゲームだけに可能な充実した物語を語っており、ファンからの支持を得られなかった闇の時間軸では存在しなかったかもしれない、素晴らしいビジュアル・ノベル・シリーズへの見事なはなむけとなっている。

ありがたいことに、我々は光の時間軸に生きている。この傑作ゲームが存在する時間軸である。

8.75/10 Game Informer
コンセプト: カルト人気を誇る『極限脱出』シリーズの完結編で、罠だらけの部屋を脱出しながら困難な決断を下す
グラフィック: キャラクターのアニメーションと環境は驚異的だが、洋服のテクスチャは雑
サウンド: デフォルト音量のBGMは声優による一流の演技をかき消してしまうが、音量はいつでも調整できる
プレー性: 脱出パートのインターフェースは扱い易いが、必要なアイテムを見つけるため部屋を隅々まで探す必要がある時は大変かも
エンターテイメント性: 難しいパズルと大胆でノンリニアな物語構造がプレーヤーの脳を試し、困難なモラル決定がプレーヤーの心を試す
リプレー性: 高い

細かな不満も、絶好調時の『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』を止めることはできず、魅力的かつ印象的なインタラクティブ・ストーリーを操らせてくれる。『極限脱出』の最終章は、新旧ファンの両方にとって素晴らしいホラー・アドベンチャーに仕上がっており、プレーヤーは同時にストーリーテラーとなって、時と運命に挑み、独自の倒錯した恐ろしい迷宮を生み出すのだ。

8.5/10 Arcade Sushi
『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』はパワフルなゲームだ。プレーヤーは、良くも悪くも全てのチームを常に操作することになり、これが安堵と不穏が同居する数々の視点と結果へと繋がっている。それが、嬉しい生存と絶望的な失敗が待ち受ける各キャラクターの心を覗き込む、数え切れない機会を提供している。しかも、シリーズのファンなら楽しめる無数のファンサービスを提供しつつも、新規ユーザーにも優しい仕上がりなのだ。そのストーリーテリングとパズルは時として冗長でかなりの時間を要するが、それでも最高に引き込まれる物語主導ゲームとして突出している。ただ、一つ警告。最後の脱出の前には、血と涙が流れるだろう。
4.0/5.0 Games Radar+
良い点:
・素晴らしいパズル
・殺人祭りだがグロくはない
・柔軟性の高いナビゲーションのお陰で別ルート攻略が容易に
悪い点:
・パタパタする変な口の動き
・全ルート攻略は単調かも

『ハンニバル』視聴者向けの『レイトン教授』。

4.0/5.0 Hardcore Gamer
シリーズでも最下位の出来に感じられるとはいえ、出来の良くない『極限脱出』ですら文句なく楽しいわけで、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』も例外ではない。プレーヤーを掴んで離さない壮大で奇妙な謎、賑やかなキャラクターたち、手の込んだパズルまで、ビジュアル・ノベルやパズル、アドベンチャーのファン向けのゲームに仕上がっている。いや、万人におススメできる良作であり、新規ユーザーにも過去作を手に取る気にさせる出来だ。粗削りな部分もある(次は『The Walking Dead』の影響をトーンダウンすべきかも)が、最終的にはOperation Bluebirdが成功したと言って良いだろう。
良い点:
・素晴らしい声優によるフル・ボイス
・フォーミュラに変化を加える新たなフォーマット
・過去作の回収が綺麗
悪い点:
・新たなグラフィック・スタイルが不気味の谷の原因に
・「間違ったプレー」が可能に
・M指定に行き過ぎている

私が『極限脱出』シリーズに出会ったのは、2010年に本サイトで1作目のレビュー記事を目にし、その1年後に偶然そのゲーム・ソフトに遭遇したからだ。シリーズを最後まで見届けることができて嬉しく思う。過去作を改めてプレーする過程で抱いた疑問に本作は答えを提示してくれるものの、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』の出来栄え自体には粗削りなところもあるし、掲示板への依存も初日にプレーしている人にとっては大きな問題になるだろう。前2作を未プレーなら、最低でも『善人シボウデス』を先にプレーしておくこと。

7.0/10 RPG Site
『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、『極限脱出』シリーズの見事な結末だ。シーンの断片を通じて語られる驚異的なストーリーテリングが、プレーヤーが順番に解き明かしていくパズルとしてプロット全体を適切に組み立てている。シリーズを通して愛憎入り混じる感情を抱かされてきたキャラクターたちが遂に、過去作で直面してきた状況への明確な説明を得るのである。練り込み不足に感じられる欠点もあるものの、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』はしばらく脳裏から離れないだろう。