『仁王』海外レビュー
『仁王』の海外レビューです。
- ジャンル:アクションRPG
- 機種:PS4
- 開発:Team NINJA
- 販売:コーエーテクモゲームス
それに、緑の少年が頭にボウルを乗せているのだから素晴らしい。
・楽しい戦略的な戦闘
・豊富なコンテンツ
・上手く溶け合う全てのメカニック
悪い点:
・目が疲れるアイテム管理
限りなく完璧に近い。『仁王』は息を呑むゲームで、早くもゲーム・オブ・ジ・イヤーの候補に躍り出ている。
グラフィック: キャラクターや敵は綺麗だが、環境は単調で平坦
サウンド: 鋼鉄の衝撃音や怒鳴り声、少ないとはいえ素晴らしいサウンドトラックがアクションを盛り上げる
プレー性: 生き残るには多くのシステムやメカニック、フィーチャーが必須なため、習得にはかなりの時間を要することになる
エンターテイメント性: 手応えのあるボス戦、恐ろしい敵たち、自由に取り組めるサイド・ミッションとマルチプレーの魅力的な融合が、手に汗握る楽しさを生み出している
リプレー性: 高い
『仁王』はプレーヤーを楽しませる前にボコボコにする(君の夢を破壊することを厭わない、妥協無しのゲームなのだ)が、すぐにも新たな武器の習得や巨大なボスを制覇するスリルを渇望するようになる。終わりなき最適化とカスタマイズ、魅力的な戦闘、唯一無二の戦闘など、『仁王』は次のダークなアクションRPGとして素晴らしい選択肢となるだろう。
カジュアル層を寄せ付けないデザインは賛否が分かれるだろうが、戦闘システムは万人を納得させるだけのクオリティを備えている。このサムライ物語はそれほどシンプルではないかもしれないが、末永く語り継がれるであろう伝説となるはずだ。
サウンド 8.0: それなりの音楽が収録されている(とはいえ、ムービー中にしか気づかないだろう)が、耳にするのは大半が敵か主人公の断末魔の叫びだろう
ゲームプレー 8.0: 構えの切り替えといった上級戦闘技術に慣れるには少し時間がかかるものの、敷居自体は低めに設定されているし、戦闘システムをマスターし、お気に入りの武器を幾つか見つけてしまえば、戦闘はスリリングで楽しくなるはずだ
リプレー性 9.0: 難易度を許容できるなら、凄まじい量のコンテンツが収録されている。ストーリー・キャンペーンに加えてサイド・ミッションや協力プレー、非同期対戦などなどがある。何百時間も注ぎ込んでも、まだやり込めるタイプのゲームだ
From Softwareの『Souls』シリーズや、Team Ninjaの『Ninja Gaiden』シリーズのように、『仁王』は極めて特定のゲーマー、特に自らの過ちから学ぶことを厭わない我慢強いゲーマーを念頭に置いてデザインされている。前述したゲームのような容赦ない難易度に楽しみを見出したり、凄まじい時間を吸い取ってしまうゲームに没頭することを厭わない人なら、『仁王』に失望することはないはずだ。
・激しいアクション
・洗練された魅力的な戦闘システム
・容赦ない難易度
・柔軟性のある成長要素
悪い点:
・過酷すぎるかもしれないボス
・一貫性のない今一つな物語
『仁王』は、そのネタ元と同じくらい衝動的かつ手応えがあるが、面白い新たなヒネリを加える知性がある。『Dark Souls』が大好き?サムライ、ニンジャ、奇抜な東洋ファンタジーが大好き?今すぐ飛び込んで、死と号泣、そしてその間にある魔法全てを体験する準備をしよう。
・ハードコア・アクションRPGのユニークな解釈
・爽快感のあるスピーディな戦闘
・近道だらけの巧妙なステージ・デザイン
悪い点:
・不必要な複雑さ
・残念な使い回しステージ
・著しく制限されたオンライン・プレー
『Dark Souls』を超えることはできていないものの、『仁王』の特徴的な日本設定と練られたレベル・デザイン、そして容赦ない難易度はとてつもない達成感をもたらしてくれる。
サウンド: 緊張感のある探索ではなくアクション寄りになってくると、激しく鳴り響く音楽と白熱の台詞が盛り上げる。より静かな序盤ステージは、より抑えたサウンド・デザインに
インターフェース: メーターやアイテム表示がでしゃばることはない。インベントリー管理は少々大変だが、大したことはない
ボリューム: 後半は少々平凡だが、探索や成長要素がプレーヤーを飽きさせない
『仁王』は、コーエーテクモやTeam Ninjaの得意とする分野により慎重なアプローチをとっており、『Souls』や『Borne』の手法の系譜の中では、驚くほどフィーチャー満載で戦闘偏重だ。とはいえ、しっかりと独自性も確立しており、チェックすべきアクションRPGに仕上がっている。
・一流の戦闘
・最高に楽しい協力プレー
・やりがいのあるゲームプレー
悪い点:
・バランスの悪いボス
・作業が必須なデザイン
・何故かPCゲームの出来の悪い移植に見える
『仁王』はムラのあるゲームだ。白熱の戦闘は凄まじく楽しめるが、その合間には何時間にも及ぶ退屈が横たわっている。『Ninja Gaiden』のような引き締まった20時間の体験を作る代わりに、Team Ninjaは絶えない作業を強いられるゲームを生み出した。プレーヤーの時間を尊重しない、欠点を抱えた体験だが、最終的には体験できて良かったと感じている。