2017年07月02日(日)01時54分

『蒼き革命のヴァルキュリア』海外レビュー

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欧米で6月末に発売された『蒼き革命のヴァルキュリア』の海外レビューです。

  • ジャンル:RPG
  • 機種:PS4/Xbox One/Vita
  • 開発:メディア・ビジョン
  • 販売:セガ
『蒼き革命のヴァルキュリア』は、手に汗握る特別な、文字通り重要なゲームだと考えている。戦争そのものだけでなく、戦争にまつわる物語をいかに語り継ぐかという点に関する、力強いメッセージが込められている。同じ軍事物語、レニ・リーフェンシュタール(訳注:ナチスのプロパガンダ映画で知られる映画監督)がわずか数十年前に極めて効果的に利用したイデオロギーや感情に訴えかけているという事実を隠そうともしなくなった物語のクローン量産に甘んじるデベロッパーだらけのゲーム業界にとって、これは特に重要なことだ。
4.0/5.0 Twinfinite
良い点:
・ドラマ満載でボリュームたっぷりの魅力的な物語
・興味深い物語設定
・プレーするほど魅力の増す奥の深い戦闘とカスタマイズ性
・物語や世界観にマッチした色彩豊かなアート・スタイル
・ムードを盛り上げる驚異的なサウンドトラック
悪い点:
・単調に感じることのある戦闘やミッション
・物語自体は面白いとはいえ、アクションの邪魔をする長いカットシーン
・エンジンがかかるまで数時間かかる

『蒼き革命のヴァルキュリア』が万人向けでないことは確かだし、特に物語重視のRPGに興味がない人には向いていないだろう。戦闘は単調だし、長いカットシーンがテンポを阻害するが、『蒼き革命のヴァルキュリア』にはプレーするにつれ好きになってくるキャラクターたちによる魅力的な物語がある。同様に、徐々に面白味が増していく戦闘システムとカスタマイズ性も、終盤のアクション体験をより魅力的にしてくれる。『蒼き革命のヴァルキュリア』はシリーズにとって興味深い新たな方向性であり、これが『戦場のヴァルキュリア』と共存できる新シリーズの始まりになっても面白かもしれない。

4.0/5.0 Hardcore Gamer
『蒼き革命のヴァルキュリア』は決して全てが上手く行っているわけではないが、しつこい欠点には必ずそれを補う良い面があるのだ。戦闘は個性的だし、攻撃法も多彩。戦闘と魔法に戦争や陰謀のエキサイティングな物語を加えることで、先に進みたくなるだけでなく、物語とキャラクターに没頭してしまうだろう。グラフィカル・エンジンの背後のアートワークは、感情移入させられるキャラクターたちの登場する日本アニメに、絵本のような見た目を加えている。より重要なことに、39.99ドルという価格はコスト・パフォーマンスが極めて高く、PS4とVitaのクロスセーブにも対応している。『ファイナルファンタジーXV』の後に何か新しいゲームがプレーしたい人にとって、『蒼き革命のヴァルキュリア』は素晴らしいアクションRPGとなるはずだ。
7.5/10 CGMagazine
『蒼き革命のヴァルキュリア』の物語は失敗しているものの、毛色の違うアクション重視の戦闘は見事な成功を収めている。
70/100 COGconnected
良い点:
・練られた壮大な物語
・美しいビジュアル
悪い点:
・貧弱な戦闘
・長いカットシーン
・旧世代なキャラクター・モデル

RPGに奥が深く興味深い物語を求めるなら、『蒼き革命のヴァルキュリア』が期待に応えてくれるだろう。退屈な戦闘の激しい猛攻、長いカットシーンの響きと怒りにもかかわらず、シェイクスピア的な野心をほぼ正当化する、70時間を超える充実したコンテンツが収められている。遊ぶべきか遊ばざるべきかという問いには、遊ぶべきと答えるが、幾つかの悲劇的な欠点を覚悟すること。

良い点:
・楽しいボス戦
・面白い物語
・気楽に楽しめる戦闘
悪い点:
・ほぼ不必要な戦略
・鬱陶しく感じることのあるカメラ
・極めて退屈な主人公

『戦場のヴァルキュリア』と同等の深みと戦略を期待すると、このスピンオフには失望させられるだろう。だが、単体で判断した場合は、興味深い物語、地味ではあるが良くできたアクションを成功させている。印象的なミッションは殆ど存在せず、多くの興味深いアイデアを活かしきれずに終わっているというのが、とても残念である。

6.0/10 Game Informer
コンセプト: リアルタイム・バトル・システムと不十分な魅力で語られる戦争と復讐の物語
グラフィック: ぎこちないアニメーションが綺麗なアート・スタイルの邪魔をする
サウンド: 本作で安定して素晴らしいのは光田康典によるスコアだけ
プレー性: 操作は分かり易いが、アクションがメーターで制限されているため、メーターが溜まるまでウロウロする必要がある
エンターテイメント性: 欠点を補う長所の片鱗を垣間見るためには、退屈な物語と単調な戦闘を耐え忍ぶ必要があるが、その価値はない
リプレー性: 低い

深く掘り下げれば、狙い澄ました手榴弾で敵の集団を片付けるスリルや、テンションの上がる音楽と壮大な景色が生み出す印象的な瞬間など、『蒼き革命のヴァルキュリア』のチャーミングな部分を見つけることができるだろう。しかし、そうした素晴らしい部分は、単調なミッションから過剰に長い説明場面といった苦行の中に点在するだけ。長所を評価したとしても、そのご褒美は戦場で支払う代償と比べるとあまりに些末だ。

6.0/10 GameSpot
良い点:
・ざらついた戦争物語と対照的なカラフルな環境
・味方が言うことを聞き、敵が驚けば、戦闘は素晴らしい
・テンションの上がるサウンドトラックがゲーム全体を彩る
悪い点:
・極めて長くテンポの悪いカットシーンが優れた物語を傷つけている
・同じ単純な戦略が通用する戦闘
・不必要に感じられる多くのゲームプレー要素

全体として見た場合、『蒼き革命のヴァルキュリア』はまとまりに欠けている。貧弱な演出やAIの欠点、プラス面のない無数の余計なシステムなど、数々のアイデアをまとめる時間とプランニングが必要だったように感じられる。『蒼き革命のヴァルキュリア』はそれなりに楽しめるものの、そこまでの道のりは険しい。

6.0/10 GameCrate
ゲームプレー 8.0: 斬新なゲームプレーは気に入った。ミッションが中弛みすることはあるものの、戦闘システム自体は楽しい
物語 5.0: 最後まで物語を見ていないが、私が見た部分は面白味に欠ける。軍事物語に個人的な側面を持たせようとしているが、比較的シンプルであるべきキャラクターのモチベーションを過剰に複雑にしてしまった
ロード画面 4.0: そう、ロード画面問題に独自のカテゴリーを与えている。本作を蝕む最大の欠点の一つだからだ。ロードがここまで酷くなければ、より好意的に見ていただろう
プレゼンテーション 7.0: Vitaゲームとしては驚異的だが、PS4ゲームとしては醜い。改善の余地はあるが、グラフィックの欠点は些細な問題に過ぎない

『蒼き革命のヴァルキュリア』の戦闘システムは非常に楽しめるものの、そのために膨れ上がった物語や過剰なロードを耐え忍ぶ価値はないだろう。

6.0/10 IGN
『蒼き革命のヴァルキュリア』は優れた戦記を語っているが、その物語の強みは、過剰に長く、退屈で貧弱なアニメーションのカットシーンによって面白くなくなっている。強い印象を残すことに失敗している平凡なJRPG要素のために、ユニークな史実設定と『戦場のヴァルキュリア』のアート・スタイルを犠牲にしており、ハック&スラッシュ戦闘にはほぼ戦略性がなく、食い合わせの悪い魔法システムで流れを阻害している。
3.0/5.0 Game Revolution
『蒼き革命のヴァルキュリア』は、『戦場のヴァルキュリア 4』でもなければ60ドルのゲームでもない。39.99ドルで完全な体験を手にできるが、その価格ならばコスパは悪くないだろう。想像するに、シリーズに対して何の期待も抱いていない新参者の方が『蒼き革命のヴァルキュリア』をより楽しめると思うが、自称スピンオフという本作の性質を完全に理解していたとしても、方向性を見失うことのある本作に、シリーズのファンが興奮するとはとても思えない。
5.0/10 Destructoid
『蒼き革命のヴァルキュリア』は自己矛盾を抱えたゲームだ。アクション・ゲームを目指しつつ、ファンの要望に応えるために戦略的な要素を押し込んでいる。敵だらけのアクション満載な戦場に足を踏み入れても、響きと怒りに欠け、何の意味もありはしない終わりの見えないカットシーンがあるだけ。セガはフィードバックを基に開発中に方向転換を繰り返したが、それがまずかったのではないだろうか。信念を貫いて純粋なアクション・ゲームにしていれば、質は上がったかもしれない。

もしこのシリーズがこれで終わりなら、その答えを知ることはないだろう。

4.5/10 Polygon
『蒼き革命のヴァルキュリア』の真の悲劇は、シリーズのルーツがはっきり見えているにもかかわらず、それをどう扱うべきなのか理解していないことだ。過去の『ヴァルキュリア』作品を定義付けたクオリティは概ね退化しているが、『蒼き革命のヴァルキュリア』にはその穴を埋めることができるほど強力でも独自性があるわけでもない。過去作の特徴と正面から衝突する部分も多く、良くて平凡な暇潰し、悪くて支離滅裂な駄作なゲームに感じられてしまう。
良い点:
・他のゲームで活用できそうな複雑なバックストーリー
・3人称シューター戦闘とJRPGの魔法システムの融合
・最高のサウンドトラック
悪い点:
・平凡で単調な戦闘と酷いAI
・時間を消費する、殆ど無意味なアップグレード・システム
・醜いグラフィックと、延々と続く酷く退屈なカットシーン

不可解なほど退屈な『戦場のヴァルキュリア』の続編は、平凡な『無双』風の戦闘のために、初代の長所をほぼ全て投げ捨てている。

2.0/5.0 USgamer
ビジュアル: シャープで角ばったキャラクター・モデルと平凡なテクスチャが、魅力的なセルシェードを損ねている。正直言ってPS3時代のゲームのようであり、これはVita版の存在が元凶だろう
サウンド: 『クロノ・トリガー』の光田康典が充実したサウンドトラックを提供。特に戦闘時の楽曲が際立っている。声優の演技は平均的から耳障りまで幅広い
インターフェース: UIは統一性に欠けている。メニューは乱雑だし、カスタマイズには統一されたハブがなく、極めて覚えづらい。RPG要素全体を酷く傷つけている

『蒼き革命のヴァルキュリア』は政治的陰謀の物語に果敢に挑んでいるが、単調なミッション・デザイン、貧弱なメニュー、特徴のないキャストが足を引っ張っている。『戦場のヴァルキュリア』の優れた後継作を期待すると、大きく失望することになるだろう。

回避 Eurogamer
人気シリーズのこのスピンオフは、より優れた他のゲームを思い出させて憂鬱になるだけのゲームである。

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  • カテゴリ: 海外レビュー タグ: 蒼き革命のヴァルキュリア