2017年11月09日(木)01時07分

『Call of Duty: WWII』海外レビュー

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【追記 - 11月09日01:07】Destructoid、Game Revolution、IGN、Twinfiniteのレビューを追加
【追記 - 11月08日04:34】Eurogamer、Metro GameCentral、Polygon、Trusted Reviewsのレビューを追加
【追記 - 11月05日21:01】GameSpot、PC Gamerのレビューを追加

『Call of Duty: WWII』の海外レビューです。

  • ジャンル:シューター
  • 機種:PS4/Xbox One/PC
  • 開発:Sledgehammer Games
  • 販売:Activision
94/100 GamesBeat
Activision Publishingの最高経営責任者Eric Hirshberg氏は6月のインタビューで、『Call of Duty: Infinite Warfare』でSFを一年長く引っ張り過ぎたかもしれず、満場一致で第二次大戦への回帰が決まったと語っていた。

私も同じ意見だ。『Call of Duty』はこれ以上ないほど巨大だ。Activisionには、3つのスタジオにそれぞれ3年の開発期間を与える余裕がある――マルチプレー専門のチームに関しては言うまでもない。一つのビデオゲーム・フランチャイズへの投資としては、これ以上はないだろう。『Call of Duty: WWII』に関して言えば、その投資は報われている。第二次大戦で命を落とした者たちが支払った犠牲を、新世代に理解させるのに一役買ったSledgehammerの開発者たちに敬意を表したい。

いくつか気に入らない点も挙げたが、大局的に見れば比較的些細な不満にすぎない。マルチプレーはWarモードや超人スピードの減速のお陰で改善されている。Nazi Zombiesは、ナチスがオカルトに興味を示していたという事実に根差している。そしてシングルプレー・キャンペーンは、歴史上最も壮大な戦場を舞台に、感情移入を誘うキャラクターたちからなる一部隊を追う。どの戦場も手に汗握るし、森を流れる川の水のクオリティといった風景のディテールも凄まじい。これこそ『Call of Duty』だ。

歴史や犠牲について聞かされるのはうんざりだという人もいるだろう。しかし、今現在の世界情勢――未だにナチのイデオロギーを信奉する人たちがいる――を見ると、我々はまだ学ぶ必要があると感じる。『WWII』のエンディングでナチの収容所が登場するが、その非道な光景はそのイデオロギーの行く末を再確認させてくれる。相応しいエンディングであり、ゲーム序盤のシーンとも呼応する、パーソナルなエンディングなのだ。

9.0/10 GameSpot
良い点:
・古典的なRushモードの素晴らしい新解釈Warモード
・作り込まれたソーシャル・ハブHeadquarters
・魅力的なマルチプレーの成長システム
・シリーズのルーツに回帰しつつ斬新な体験を提供
・魅力的で手応えのあるゾンビ・モード
悪い点:
・不十分なWarマップ
・慣れるのに時間がかかるとっ散らかったHeadquartersのUI

第二次大戦の欧州戦線を舞台にした全てのシューターがノルマンディ上陸――そのようなミッションがあると仮定して――描写で判断されるなら、『Call of Duty: WWII』はインパクト満点のデザインと出来栄えで見事な成功を収めている。ビーチに近づく上陸船に乗船している時の感覚は、恐怖よりも絶望が大きい。私は生き残れても、周りにいる戦友たちは殆どが生き残れないことが分かっているのだ。情緒では及んでいないものの、この戦闘を再解釈したWarモードは、充実した対戦モードのハイライトとなっている。この見事な復活作を締めくくるのは、オンライン協力プレーのどう猛性と、キャンペーンに見られる目標を達成する満足感を効果的に融合させたゾンビ・モードだ。近年で最も包括的で水増しのない『Call of Duty』となった『Call of Duty: WWII』は、シリーズの強みをフルに生かしている。

9.0/10 God is a Geek
良い点:
・成熟した第二次大戦描写
・地に足の着いた戦闘
・基本に立ち返った『CoD』
悪い点:
・時代遅れのQTE

近年で最高の『Call of Duty』として、ファンのお気に入りになりそうな超大作だ。

90/100 GamingTrend
良い点:
・フランチャイズに馴染んでいる第二次世界大戦設定
・慎重なプレー・スタイルを推奨するヘルス・パック・システム
・近年で最も良く出来たマルチプレー
・シリーズ全体でも際立った出来のオブジェクティブ主体マルチプレー・モードWar
悪い点:
・少しベタなキャンペーンの主人公
・キャンペーンのメカニックをマルチプレーでも見たかった

見たことがない形で欧州戦線の歴史的戦闘に命を吹き込んだキャンペーン、新旧最高の要素を融合させたマルチプレー、シリーズでも最高峰にエキサイティングなゾンビ・ゲームまで、『Call of Duty: WWII』は華麗な原点回帰であり、初期作の素晴らしさを思い出させてくれる。

4.5/5.0 Hardcore Gamer
『Call of Duty: WWII』は、ビジネスの観点から見て非常に興味深い研究対象だ。消費者は自分たちが長年要求してきた製品を受け入れるのか?Activisionの今後のビジネス戦略はどうなるのか?ゲーマーが飽きるまで第二次大戦だけを作り続けるのか、それとも様々な時代を順番に作っていくのか?その答えが何であれ、このケース・スタディの中心には素晴らしいゲームが存在しており、鳴り物入りの宣伝に関係なく、Activisionは一流の体験を確約している。過剰に予定調和に感じられることもあるとはいえ、ド派手なアクションの見せ場が満載の『Call of Duty: WWII』の物語は、フランチャイズで最も地に足の着いた、不必要にこんがらがっていないものとなっている。そこにより現実的になったカットシーンを加えることで、最高の第二次大戦映画には及んでいないものの、体験するにふさわしい物語となっている。『Call of Duty』をマルチプレー体験と見なす多くのプレーヤーも、決して失望しないはずだ。作り込まれたマップはWWIIシューターの栄光の日々を思い起こさせつつ、メカニック全体を進化させている。Headquartersは、『Call of Duty』にMMOのようなコミュニティ感覚を導入する魅力的な新要素だ。ネオンが煌びやかだったZombies in Spacelandのスリルを超えるのは困難だが、Nazi Zombiesはゲームプレーを洗練させて敷居を下げつつ、寿命を延ばしている。『Call of Duty: WWII』でこのシリーズは本来の姿を取り戻しているし、Sledgehammerが一切手を抜いていないことは明らかだ。本作に革命的な要素は何もないが、シューターとしての出来栄えは素晴らしく、いくつかの新フィーチャーを提供しつつ、最も偉大な世代への立派なトリビュートであり続けている。
『Call of Duty WW2』は、シリーズにとって華麗な復活作となった。この超大作に携わったSledgehammer Gamesと他のデベロッパーは、実に特別な作品を生み出している。初期作の素晴らしさを強調しつつ、そこに現代的なコンテンツと独自のゲームプレーを加えている。『Call of Duty』シリーズの中では、『WWII』は即席クラシックだ。
おススメ Eurogamer
Sledgehammerは『Call of Duty』を原点に回帰させ、再定義ではなく洗練させることで、近年で最高のシリーズ最高傑作となっている。
8.75/10 Game Informer
コンセプト: 史実に根差したキャンペーン、ゾンビ・モードの不気味なパズル、マルチプレーにおけるソーシャル・ハブ付きのクラス制カスタマイズ
グラフィック: ノルマンディ上陸といった見せ場は実に美しい。上陸船に打ち付ける海水を味わえるほど
サウンド: 第二次大戦の古典的な効果音とGarandのクリップ音に、手堅い楽曲が20世紀中期の戦場にプレーヤーを誘う
プレー性: お手軽にプレーできるが、上級リワードやロードアウトのためにプレーの幅を広げる大いに残されている。ゾンビ・モードは、大仕事で手の込んだシークレットを技セにすることなく、今まで以上に敷居が下がっている
エンターテイメント性: 面白味のないお約束と終わりなき殺戮がキャンペーンの足枷となっているが、マルチプレー・オプションは素晴らしく、シリーズを未来から奪還している
リプレー性: 高い

キャンペーンは魅力的な物語を語ることができておらず、面白味のない大規模殺戮に終始してしまっているものの、『Call of Duty: WWII』はマルチプレー、新ソーシャル・ハブ、ゾンビ・モードを成功させており、宇宙進出以来ファンが声高に要求してきた白兵戦に回帰している。

8.5/10 NZGamer
『Call of Duty: WWII』はシリーズをルーツに回帰させているが、楽しさと過去への敬意のバランスを取ろうとして失敗している。シングルプレーは過去作における愛国的落とし穴を避けつつ、望まれた人間味を注入。しかし、マルチプレーの一要素――史実上の血生臭い舞台設定と対照的なクレートのあくどさ――が、これと相性が悪いのである。本作を楽しめるかどうかは、ダークな題材を無視して、メカニックを評価できるかどうかにかかっている。
8.5/10 EGM
『Call of Duty: WWII』がシリーズの核に施した変更は、数こそ少ないが特徴的だ。『Call of Duty』のらしさを維持しつつ、シリーズを進歩させている。
85/100 COGconnected
良い点:
・面白いシングルプレー・ストーリー
・息を呑むカットシーン
・ジャンプ・ブーストがない
・良く出来たソーシャル・ハブHeadquarter
・不気味で楽しいゾンビ・モード
悪い点:
・短すぎるシングルプレー
・革新性がない
・相変わらずの『Call of Duty』

大人気のレトロ・コンソール(ファミコン、スーファミ)や驚くほど好調な売り上げを見せるリマスター・ゲームなど、『Call of Duty: WWII』にとっては最高のタイミングだろう。この原点回帰は、フランチャイズが正に必要としていたものだ。このシリーズが最後に第二次世界大戦を訪れたのは10年も前のことだし、正に華々しい帰還となっている。残酷なまでに魅惑的で過酷な、短めのシングルプレー・キャンペーンと、これまで以上にタイトな必要最小限のマルチプレーなど、『Call of Duty: WWII』はフランチャイズが人気を確立した地点に立ち返っている。今こそ、胸を張って部隊を再編成すべき時だ。

8.0/10 IGN
ノルマンディ上陸で溝の中を這いまわったり、対戦で戦闘を繰り広げたり、Nazi Zombiesでキモいゾンビの頭を吹き飛ばしたり、『Call of Duty: WWII』は驚くほどスピーディで楽しい第二次世界大戦体験を提供してくれる。キャンペーンはより個人的な物語をフィーチャー、新たなWarマルチプレー・モードは狭いマップに対する私の不満をいくらか軽減してくれる。だが、なかでも突出しているのは、不気味な舞台設定とパズルのようなタスクを備えたNazi Zombiesだろう。いつもの『Call of Duty』ではあるが、シリーズのトップ・クラスに肉薄している。
4.0/5.0 Twinfinite
良い点:
・マルチプレーへの良く出来た新要素であり、非常に楽しいWarモード
・パンチの効いた充実の銃撃戦
・ごり押し感はなく、見た目にしか影響しないクレート
・予定調和ではあるものの、それなりに感動する印象的な物語
悪い点:
・マップが少なく、バランスが悪く感じられることもあるWarモード
・重要な場面で水で薄めたように感じられるキャンペーン

『Call of Duty: WWII』最大の問題は、3つの異なるゲームが収録されているように感じられることだ。ナチスに勝利するために戦場を渡り歩く第1師団の面々を描いた感動的な物語があるかと思えば、よりコミカルなB級映画風の陳腐なホラーNazi Zombiesでは、テスラ・ガンと電撃でのどかな村を突き進む。『Call of Duty』の年刊リリースは長年同じセットではあるが、今年はシングルプレー・キャンペーンの物語や演技が重苦しいだけに、特に不快感が増している。各部品が噛み合わないフランケンシュタインのようなゲームであり、Danielのもの悲しい内省から馬鹿げたGridironのフットボール試合へと、トーンが一変するのである。だが、その辺のバランスの悪さに目をつむることができるなら、『Call of Duty: WWII』は期待に応えてくれるはずだ。

4.0/5.0 Trusted Reviews
良い点:
・パワフルなキャンペーン
・没入感のあるビジュアル
・手に汗握るスリリングな銃撃戦
・強力なマルチプレー・オプション
悪い点:
・斬新な状況やアイデアが殆どない

『CoD2』や『Modern Warfare』ほどの革新性はもう期待できないのかもしれないが、最新テクノロジーで過去に回帰したことで、『Call of Duty』の未来は明るく見える。

4.0/5.0 Games Radar+
良い点:
・ギミック無しのシューティング
・最高のマルチプレー・デザイン
悪い点:
・序盤がいまいちなシングルプレー
・マップが足りないWarモード

今年はシングルプレーに幾つかの問題を抱えているものの、全体としては盛り沢山で、オンラインに斬新なアイデアを盛り込んだ優れたシューターとなっている。

良い点:
・素晴らしいグラフィックとプレゼンテーション
・素晴らしいソーシャル・ハブHeadquarters
・上手く機能するキャンペーンの一風変わった要素
・最高に楽しいWarモード
悪い点:
・キャラクターと見せ場のどちらもベタ過ぎるキャンペーン
・斬新なアイデアがなく、すぐ飽きてしまうマルチプレー・ゲームプレー
・少なすぎるWarのマップ

ここ数年で最高の『Call of Duty』だが、やはり過去に依存し過ぎている点は変わらず、よりシリアスなトーンに挑んだキャンペーンは半分しか成功していない。

7.0/10 Polygon
時代設定の変更は、殆ど変化がないという事実を強調しただけだ。そこに、『Call of Duty: WWII』とフランチャイズ全般に蔓延する問題点がある。これほど大きなフランチャイズにとってはフォーミュラに手を加えるのはリスクが大きすぎるという印象が明確であり、そのせいで『Call of Duty』は、楽しいが平凡という枠に落ち着いてしまっている。むしろ時代設定を大きく変えたことで、フランチャイズを刷新した『Call of Duty 4』以降、殆ど変化がないことが強調されてしまったのだ。シリーズが好きな人たちにとっては、予想の枠を超えないエンターテイメントを毎年楽しめるのは良いことだろう。しかし、次世代シューターを求める向きには、『Call of Duty』ではもう不十分なのである。
7.0/10 Destructoid
『Call of Duty: WWII』は充実した体験だ。フランチャイズで最も美しく、フィーチャーを満載した作品の一つでもある。しかし、ひび割れは間違いなく目立っており、長年に及ぶ繰り返しは覆い隠せなくなっている。大規模なファン層を満足させることは間違いないだろうが、それ以外の人間は現状維持への依存に嫌気が差すかもしれない。
70/100 PC Gamer
冴えないキャンペーンは史実に相応しくないが、『Call of Duty: WWII』のマルチプレーは『Modern Warfare』の黄金時代を思い起こさせる。
3.5/5.0 Game Revolution
『Call of Duty: WWII』は、近年で最も優れたシリーズ最新作だ。ファンが待ち望んだゲームプレーの復活であり、『Infinite Warfare』の贅肉を削ぎ落とすことで、全体を簡略化している。キャンペーンには改善の余地があるし、Sledgehammerはもう少しリスクを冒すべきだったが、悪くない出来だし、シリーズの長年のファンは懐かしさすら感じるだろう。

マルチプレーは、ロンチを蝕む技術的不具合を除けば、シリーズが正に必要としていたものだ。壁ジャンプや探知グレネードといった近未来のゴミは一切登場せず、純粋なアーケード風1人称シューター戦闘だけを堪能できるのである。更に、Sledgehammerはクレートを悪くないやり方で導入することに成功しており、この方向性を維持できるなら、今後も満足できるはずだ。

Nazi Zombiesも、マルチプレーと同じように調子を取り戻している。荒唐無稽で馬鹿っぽいZombies in Spacelandはおさらば。『武器人間』を思い起こさせるような、昔ながらの深刻ぶったB級映画風味を存分に堪能できるのだ。レベル・デザインも大幅に改善されているし、常に入力が必要な大量のパワーアップ・システムも存在せず、ただ昔気質のゾンビ殺戮があるだけだ。

私は『Call of Duty: WWII』に満足しているが、不安定なロンチと平凡なキャンペーンのせいで、唯一無二の作品になることはできなかった。マルチプレーは確かに素晴らしいが、欠けたフィーチャーや不安定さで減点せざるを得ない。しかしながら、シリーズのファンにとっては新鮮に映るだろうし、Sledgehammerが技術的な不具合を修正してくれれば、近作よりも長生きするはずだ。

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  • カテゴリ: 海外レビュー タグ: Call of Duty: WWII