2018年05月25日(金)14時55分

『Detroit: Become Human』海外レビュー

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『Detroit: Become Human』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PS4
  • 開発:Quantic Dream
  • 販売:Sony Interactive Entertainment
9.0/10 Shacknews
良い点:
・驚異的なビジュアル
・概ね素晴らしい演技
・凄まじく高いリプレー性
・QTEの滑らかな操作性
・困難な疑問を突き付けるナラティブ
悪い点:
・滅多に使われないが、ぎこちないタッチ・パッド操作
・的外れな一部の演技

『Detroit: Become Human』の素晴らしさは、異なる分岐をプレーし尽した後ですら、考えることを止められない点にある。Quantic Dreamが提示する世界は我々が住む現実世界のすぐ目と鼻の先にあり、本作のテーマにはAIの果たす役目について熟考させられた。アンドロイドは我々の生活や経済、国際紛争へのアプローチにどのような影響を及ぼすのか。AIの真価を注視すべきというイーロン・マスクの言葉は正しいと分かっていたが、『Detroit: Become Human』はその理由を見せ付けてくれた。

9.0/10 TheSixthAxis
良い点:
・最高のキャラクターと物語
・目を見張るグラフィック
・感情を揺さぶる
・一流のパフォーマンス
悪い点:
・稀にぎこちない脚本
・結構なプロット・ホール
・既視感のある物語

『Detroit: Become Human』は、テレビ・ドラマのBOXセットをプレーするようなもの。映画クオリティのサウンド、ライティング、カメラ・ワークを、一流のアクションと心を揺さぶるスコアが支える、技術的な偉業となっている。私は物語に魅了され、キャラクターたちに感情移入したが、Kara、Markus、Connorに共感できない人もいるはずだ。それは想定内。我々もしょせん人間に過ぎないのだから。

90/100 GamingTrend
良い点:
・機種に関わらず最高峰のビジュアル
・ゴージャスで感動的なスコア
・思慮深くインパクトのある脚本と決断
・物語は独立しているが周回プレーを推奨
・1周十数時間のボリューム
悪い点:
・大きな影響はないが不具合を抱えたミップマップとフレームレート
・会話の選択肢が往々にして直観的ではない

『Detroit: Become Human』は映画的な傑作で、間違いなくQuantic Dreamsの最高傑作だ。ゴージャスで耳に優しく、選択にも重みがあり内省的だ。しかも、むき出しの土台が全ての展開を見るための周回プレーを推奨するのである。ストーリーラインを掴みに、可能性の近未来とAIが果たす役割についての示唆に富む考察に魅了されるのだ。

9.0/10 DualShockers
忘れがたいストーリーテリング、一流の演技、最先端グラフィックと、昔気質のアドベンチャー・ゲームをミックスさせたゲームと見なすこともできるので、大成功の実験であることは間違いない。『Detroit: Become Human』はQuantic Dream作品の典型ではあるものの、バラエティの多さと職人技には、彼らのターゲット層には入っていなかった人間も魅了されるはずだ。
4.5/5.0 Games Radar+
良い点:
・隅々まで美しい
・引き込まれる書き込まれた物語の数々
・「ゲームにおける選択」を成功させている
悪い点:
・誰もが感情移入できるわけではないキャラクターたち
・万人向けではないインタラクティブ性の低さ

作り込まれた世界に没入し、キャラクターたちや物語に魅了されれば、このゲームを大いに気に入るはずだ。

『The Walking Dead』や『The Last of Us』にとってのゾンビと同じように、『Detroit: Become Human』は近未来SFアドベンチャーではない。プレーヤーに決断に重みがある社会革命シミュレーションであり、物語とキャラクターたちは魅力的かつ感動的で、膨大なナラティブ・コンテンツが収められている。私は4周目5周目をプレーするのが待ちきれないし、家族にもプレーしてみてもらいたい。ナラティブ主導型ビデオゲームのファンとして、諸手を挙げておススメできる。
ストーリーテリングにいくつかの欠点を抱えているものの、『Detroit: Become Human』は隅々までスタイリッシュかつ洗練されており、文句なくQuantic Dreamの最高傑作だ。
88/100 GamesBeat
人工知能とアンドロイドは、人間社会に大きな影響を及ぼす。テクノロジー業界はそこに真正面から取り組んでいないため、我々を啓蒙する存在としてフィクションの出番となる。

『ウエストワールド』のようなドラマ、『Detroit: Become Human』のようなゲームは、我々への警鐘だ。その警鐘を心にとめることはないかもしれないが、最低でもクリエーターたちの言わんとすることを理解すべきだし、我々を待ち受ける未来をこのまま受け入れるべきなのか考えるべきなのだ。『Detroit: Become Human』の素晴らしさは、プレーヤーの決断がもたらす結果をあらかじめ提示し、明白な――もしくは分かりにくい――選択肢を示してくれるところだ。それが、些細な行動や大きな結果を作り出すというバタフライ効果の幻想を作りだしている。

『ブレードランナー』から『2001年宇宙の旅』まで、『Detroit: Become Human』の物語に目新しさはない。ゾンビ物やスーパーヒーロー物と同じくらい一般的になっている。どのケースでも、物語のクオリティはその出来栄えに左右される。キャラクターに真実味と魅力があり、物語が巧みに語られ、文脈や環境が物語の幅を広げ、演技が一流で、行動と選択に重みがあれば、成功と言える。『Detroit: Become Human』は正にそれだ。

8.5/10 EGM
『Detroit: Become Human』は、インタラクティブ・ストーリーテリングといううジャンルの進化を示すと同時に、その可能性を証明している。相変わらず鬱陶しいQTEやナラティブ上のつまずきはあるものの、多くのアドベンチャー・ゲームと異なり、プレーヤーの選択でその後の展開が大きく変化するという公約をしっかり守っている。
8.0/10 Game Informer
コンセプト: 人類がアンドロイドを搾取する近未来、そうした状況を変えるためにどこまでできるのか掘り下げる
グラフィック: 生きているかのような驚異的なビジュアルが、世界や人々に命を吹き込んでいる。特にキャラクター・モデルはその仕草や毛穴から顔の毛にいたるディテールが突出している
サウンド: Hank役のクランシー・ブラウンを筆頭に、声優の演技は素晴らしいの一言。手に汗握るチェイス・シーンから内省的な瞬間まで、音楽がムードを盛り上げてくれる
プレー性: 稀なモーション操作は鬱陶しいものの、QTEを巧みに活用している。モーション操作は、時間制限やボタン操作の複雑さを調整できる難易度を変更すれば排除することが可能
エンターテイメント性: 台詞やプロットに問題を抱えてはいるが、人間性やテクノロジーについての魅力的な物語を語りつつ、展開を左右する選択を提示する
リプレー性: 高い

『Detroit: Become Human』は、私が避けてきた人間性や未来に関するトピックについて考える機会を提供しており、それは良いことだ。それらはデリケートな問題であり、Quantic Dreamがリスクを冒してくれたことを嬉しく思っている。その面で、『Detroit』には成功と失敗がある。最大の強みは、関係性の構築と膨大な分岐ルートで、様々なバリエーションを試したくなるのである。非常に魅力的であるだけでなく、キャラクターたちのその後が気にかかるのだ。テクノロジーや人類の未来に関するメッセージはクレジットが流れたはるか後まで残るもので、人類を進化させるテクノロジーとの関係にどう対処すべきか考えさせてくれる。

8.0/10 IGN
『Detroit: Become Human』は、プレーヤーの選択には大きな結果が待ち受け、大半の同種ゲームよりも満足感がある痛烈なインタラクティブSFドラマだ。その技術力や演技が可能にする繊細さを考えると、より抑制の効いた物語が望ましかったが、3人の主人公には十分な演技と描き込みがあり、彼らに危機が訪れた時には本気で悩んだし、克服できた時には達成感を実感できた。なによりも、『Detroit』は周回プレーしたくなるような明白な分岐が盛り沢山で、選択には緊張感を途切れさせない持続性がある。
7.0/10 GameSpot
良い点:
・世界に引き込みキャラクターに命を与える素晴らしいプレゼンテーション
・見事な相互作用を見せる3つのストーリーライン
・衝撃と驚きに満ちた忘れがたい場面が満載
悪い点:
・ゲームをプレーしていることを思い出させ没入感を削ぐフローチャート
・現実の社会問題のあくどく浅薄な扱い
・ディテール不足の脇役たち

周回プレーを念頭に置いた作りになっているにもかかわらず、「ミス」を修正するためにもう1周したリ、コンプのためだけに全ての展開を試す気にはならなかった。私は最善を尽くしてプレーしたし、必ずしも私が望む展開にはならなかったものの、それは私が背負うことを選択した重荷であり、そのこだわりが物語をより良くしてくれた。フローチャートなどクソ食らえだ。ゲームをクリアした後、私は自分の本能に逆らって、よりダークなルートを選んだらどうなるか試してみたが、その価値があったとは感じられなかった。『Detroit: Become Human』はプレーする価値があるが、選択の自由を与えることと、結局はゲームに過ぎないと思い出させることのバランスがチグハグなのだ。CageとQuantic Dreamはこの種のゲームの完成形に近づいているが、成長の余地が残されていることは明らかである。

7.0/10 Destructoid
Quantic Dream作品の大半がそうであるように、『Detroit: Become Human』はこれまでで最も興味深いユニバースの中に、ぼやけたシンボリズムと希望の片鱗を充満させている。目新しいメッセージはないものの、ドラマ性に関しては成功しており、1周目を7時間ほどで終えてすぐ2周目を始めてしまったほどだ。欠点はあるが一貫しており、それはアップグレードだろう。
7.0/10 CGMagazine
『Detroit: Become Human』は、美しいが不格好なパズルだ。それぞれのピースは綺麗だが、ひとつひとつを繋げていくとバラバラになってしまう。
3.5/5.0 USgamer
『Detroit: Become Human』は、好感の持てるキャラクターを生み出すことで、過去作を改善している。Quantic Dreamのビジュアルとプレゼンテーションは一流だが、脚本が及んでいない。繊細さに欠け、社会問題への言及も非常に鼻に付く。『Beyond: Two Souls』は超えているが、まだ成長の余地はある。
6.5/10 GameCrate
グラフィック 6.0: 美しいが、モーション・キャプチャー技術が物語の邪魔をする
脚本 7.0: 深刻な題材の扱いが浅薄で、貧弱なキャラクター描写が美しい場面や最高の世界観構築の邪魔をする
ゲームプレー 6.0: 『Heavy Rain』の焼き直しではあるものの、ここ数年のストーリーテリングにおける数々の革新を取り入れていない
声優の演技 7.0: ブライアン・デチャート、バロリー・カレー、クランシー・ブラウンの優れた演技にもかかわらず、ジェシー・ウィリアムズの物足りない演技が足を引っ張っている

選択ベースのゲームプレーと、自由意志や解放という脚本のテーマは強く繋がっているものの、テーマの掘り下げが非常に浅い。

良い点:
・分岐するストーリーラインと複数のキャラクター
・驚くほど多彩な選択や可能性
・息を呑むビジュアルと概ね優れた演技
悪い点:
・インタラクティブ性と題材の両方で大きな問題を抱えたストーリーテリング
・ぎこちない操作性
・物語とゲームプレーの乖離

これまでのQuantic Dreams作品からの大きな飛躍。ストーリーテリングは大きな問題を抱えているものの、虐待されたアンドロイドの物語には人間味がある。

5.0/10 God is a Geek
良い点:
・素晴らしいグラフィックとサウンド
・選択の幻想が見事
悪い点:
・お約束だらけで押し付けがましい物語
・カメラ操作とインタラトが同じスティック
・ひたすら陰惨

優れたアイデアが盛り込まれたお約束満載の物語だが、あまりに陰惨で感情移入することは難しい。

4.0/10 Video Gamer
良い点:
・緊張感を生み出す選択の幻想
悪い点:
・ぎこちないメッセージ
・まとまりのない物語
・馬鹿げた台詞が満載

『Detroit: Become Human』はプレーヤーを感動させたがっている。物語を通じて感情を揺さぶろうとしてくるのだが、残念ながら失敗している。フローチャートの追加は嬉しいが、ナラティブがここまで失笑物でぎこちないと、何周もする気にはならないだろう。

人種差別と奴隷制は良くない。そんなことは『Detroit: Become Human』をプレーしなくても分かり切っているだろうし、もし分からなかったらDavid Cageの脚本がその時代遅れの考えを変えることはないだろう。