2018年06月12日(火)20時16分

『The Infectious Madness of Doctor Dekker』海外レビュー

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『The Infectious Madness of Doctor Dekker』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PS4/Xbox One/PC/Switch
  • 開発:D’Avekki Studios
  • 販売:Wales Interactive
  • 概要:精神科医となり、患者との面談を通じて殺人事件の謎を解く実写アドベンチャー
良い点:
・分岐する物語
・効果的なムード
・フル実写
・頭がおかしくなった
悪い点:
・上手く機能しないデフォルトのインターフェース
・真のエンディングが存在しない
・推測が困難な一部の質問

ゲームのレビューに役者の名前が出てくるのは違和感があるかもしれないが、『The Infectious Madness of Doctor Dekker』はゲームプレーよりも演技が全てだ。スピーディなアクションを求めるなら当然スルーすべきだが、ナラティブ主導型インタラクティブ・ゲームのファンなら、Dekkerとの面談を予約しよう。ただ、USBキーボードを忘れると自分に腹が立つので注意すること。

85/100 GamingTrend
良い点:
・楽しい不気味な物語と愛らしい登場人物たち
・実写ゲームにしては豊富なコンテンツ
・革新的なテキスト制会話システム
悪い点:
・神経質な時がある会話システム
・スキップできるが、一部の物語展開が単調

『The Infectious Madness of Doctor Dekker』は、実写ゲームを現行機向けに蘇らせたゲームだ。様々な問題を抱えた癖のある人物たちが素晴らしい演技を見せてくれるし、テキストがメインなので、このジャンルの入門編としても最適なアドベンチャー・ゲームである。

8.0/10 God is a Geek
良い点:
・滑らかなゲームプレー
・興味深い多彩な登場人物たち
・最高の発想
・異なるエンディング
悪い点:
・イライラさせられるキーボード
・何が起きているのか冒頭に説明がない

登場人物たちは興味深く、心理戦が面談中の患者と同じくらいプレーヤーを無防備にするプロットを引き出している。

4.0/5.0 TheXboxHub
良い点:
・素晴らしい脚本
・一流の演技
・Xbox最高の実写ゲーム
悪い点:
・一部のエフェクト
・いわゆるゲームプレーはほぼ存在しない

優れた脚本に最高の演技が命を吹き込んだこの実写ゲームを、私は存分に楽しむことができたが、全てはこれといったゲームプレー無しで8時間ほど登場人物たちの奇妙な話を聞き続けるのを楽しめるかどうかによるだろう。私にとっては、それこそが『The Infectious Madness of Doctor Dekker』の魅力だ。価格設定も完璧だし、このジャンルの最高のお手本となっている。腰を落ち着けて、あとは医者に任せよう。

私にとって、『The Infectious Madness of Doctor Dekker』の魅力は精神科医になれることだ。腰を落ち着けて「どういう気分ですか?」などと言うほど簡単なことではない。Dekker医師の代わりに、プレーヤーは患者の正気と狂気を行き来しながら、彼らの性格や物語から質問の手掛かりを導き出していくことになる。超自然的なクトゥルフ物語も、私が遂にラブクラフトを読む切っ掛けを提供してくれた。プレーヤー自身の正気も問われるのである。

また一方で、受付のJayaが言うように、Dekker医師の伝染する狂気に触れていない人間などいないのである。

『The Infectious Madness of Doctor Dekker』は、ニッチなホラー・ゲームの立派な試みだが、私がプレーしたバージョンのUIが足を引っ張っている。私は既に次回作が楽しみになっている。次は、Switch版を手にするつもりだ。
60/100 COGconnected
良い点:
・素晴らしい演技
・豊富な実写コンテンツ
・引き込まれる物語
悪い点:
・幅広すぎるか詳細過ぎる文章解析
・質問が提案されるというのは趣旨に反する
・自由度が低い
・重大な決断が存在しない

『The Infectious Madness of Doctor Dekker』は登場人物たちの演技と演出に力を注いでいるが、実際のゲームプレーが存在せず、ビデオゲームとして際立っていない。映画寄りのビデオゲームというのも悪くはないが、ボタン操作やデリケートな文章解析のせいで、頻繁に止まったり、先に進むことを阻まれるのである。『The Infectious Madness of Doctor Dekker』は、自由度や重大な決断を下すためにプレーするのではなく、映画を反映した演技と物語のためにプレーするゲームだ。

5.0/10 Nintendo Life
実写ゲームとして、基本設定は面白そうに聞こえるが、『The Infectious Madness of Doctor Dekker』は一貫したトーンやプレーヤーを引き込む物語を見出すことに失敗している。優れたアイデアや奇妙な笑いは散見されるものの、メインのミステリーに興味が沸かなければ狂気しか残らず、異なる筋道も上手く合流しない。緊張感を煽るサウンドトラックは2曲だけ、『Late Shift』と『The Bunker』が2018年の実写ゲームのあるべき姿を見せてくれたこともあり、ライバル作品を差し置いて本作をおススメすることは困難である。