2018年06月21日(木)13時12分

【コラム】2018年の要注目インディ・ゲーム16選

今月開催されたE3に出展された多数のインディ・ゲームの中から、Game Informerが注目すべき16本選出している。

『Ashen』

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  • 機種:Xbox One/PC
  • 開発元:Aurora44
  • 発売時期:2018年

『Ashen』はスタミナ主導型アクションRPGで、『Dark Souls』を大胆に模倣しながらも独自性を打ち出している。ユニークな絵画風アートも特徴の一つで、謎めいた世界を生き残るためには、他のプレーヤーやNPCと関係性を築かなければならないのだ。戦闘はそれほどエキサイティングではなかったものの、(美しいが)荒廃したこの世界に足止めされた人物たちと関係性を築かなければならないという発想は魅力的で、『Ashen』を注目に値するゲーム足らしめている。

『Bloodstained: Ritual of the Night』

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  • 機種:PS4/Xbox One/Switch/PC/Vita
  • 開発元:ArtPlay Inc., DICO
  • 発売時期:2018年

『悪魔城ドラキュラ』の元プロデューサー五十嵐孝司のチームは、この『月下の夜想曲』スタイルのアクション・ゲームを長きに亘って作り続けてきた。E3でプレーした限りでは、待った甲斐があると言えるかもしれない。主人公Miriamの体は呪いによってステンドグラスのようなクリスタルに変貌してしまったが、お陰で彼女の動きは滑らかでレスポンスが向上した。デモでは、ハブの役割を果たす町Arvantvilleの住民何人かと遭遇したり、錬金術をベースにした作成システムを垣間見ることができた。基本となる戦闘と探索は、光源を壊してコインやアイテムを入手するなど馴染みの深いもので、収集できる武器や防具も豊富にある。ジャンルの革命とまではいかないかもしれないが、生みの親の一人によるメトロイドヴァニア風のゲームプレーを体験したいなら、本作から目を離すべきではない。

『Children of Morta』

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  • 機種:PS4/Xbox One/PC
  • 開発元:Dead Mage Inc
  • 発売時期:2018年

『Children of Morta』は、ローグライクの強固な基礎の上に、無数のライバルたちとの差別化に一役買うクールなフィーチャーを適度に塗している。3つの自動生成ダンジョンを探検しながら、回復アイテムを獲得できるチェストを開けるためのソウルや、アップグレードを購入できるゴールドなどを入手していく。戦闘はスタミナ・ゲージの管理が主で、各キャラクター・クラスに用意された多数の能力やアップグレード・ツリーが戦闘を面白くしてくれる。サイド・クエストに挑めば、各クラスを強化できるポーションにアクセスできるようになる。そこに協力プレーが加わることで、最高のダンジョン潜りが堪能できるはずだ。

『Death’s Gambit』

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  • 機種:PS4/PC
  • 開発元:White Rabbit
  • 発売時期:8月14日

手応えのあるボス、魅力的なカスタマイズを備えた武器、容赦ない難易度の『Death’s Gambit』は、過去と現在の著名なゲームを思い出させることは間違いないが、それはあくまで魅惑的なImmortalsの世界の入り口に過ぎない。ヒーロー形態で新たな攻撃を仕掛けてくる伝説的なボスと戦うには、全力を尽くさねば歯が立たないのだ。『Death’s Gambit』は死という休憩を与えてくれるが、驚異的なビジュアル・デザインとパワフルなサウンドトラックが苦痛を和らげてくれる。

『Hamsterdam』

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  • 機種:Switch/iOS/Android
  • 開発元:Muse Games
  • 発売時期:2018年第四四半期

『Hamsterdam』はリズミカルにタップするアクション・ゲームだ。このタッチ画面ゲームのインターフェースは、これ以上ないほどシンプル。攻撃はタップで、カウンターにはスワイプだ。シンプルではあるものの、若いハムスターPimmが様々なネズミやイタチといった害獣を叩きのめす過程で、Muse Gamesは入力を最大限活用。頭を使わずに攻撃しまくることも可能ではあるが、Pimmの成長を待つことで更なるダメージを加える機会を提供することで、綿密なプレーヤーに報いている。害獣をいくつか倒した後には、爆弾やパンチを繰り出してくるボスが待ち受けている。奴のパターンを見抜いたら、友達を背中に放ってお返しだ。『Hamsterdam』はチャーミングなゲームで、親と子供が代わりばんこにプレーするのに最適だろう。子供がゲームを得意としていることが前提ではあるが。

『Kids』

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  • 機種:PC/iOS
  • 開発元:Playables
  • 発売時期:2018年

『Kids』は奇妙な作品だ。ゲームというよりも、画面上の白いキャラクターを操るだけの、インタラクティブ連作短編といった感じだ。プレーヤーの関与の大半は、人々に列を作らせて誰かに従わせたり、同じ方向を示すことで進む方向を強引に決めたり、群衆をどかして誰かを通すなど、群衆ダイナミクスとリーダーに従うメンタリティが全開である。

本作は間違いなく芸術作品で、会話、メニュー、パズルは最小限に抑えられ、ナラティブは完全にプレーヤーの関与と解釈に委ねられている。しかし、我々がプレーしたデモには興味を惹かれたので、今年発売された時には注目したい。

『The King’s Bird』

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  • 機種:PS4/Xbox One/Switch/PC
  • 開発元:Serenity Forge
  • 発売時期:夏(PC)/2019年第一下半期(コンソール)

プラットフォーマ―とスピードランは、長きに亘って密接な関係を維持してきた。『The King’s Bird』は、そんな長年に亘る関係性を活かそうとしている。スピードに特化したプラットフォーマー『The King’s Bird』は、ステージを疾走する勢いに大きく依存している。スプリント・ボタンはあるが、地面に設置した時にのみ効果があるので、タイミングが重要となる。ジャンプ後には滑空もできるが、数秒間地面に触れずにいるとパワーが切れてしまうのだ。丘を滑り降り、ランプから飛び立って完璧な滑空を成功させた時の達成感は格別だし、この構造内でのボス戦も約束されているので、このフォーミュラのこれからの展開が実に興味深い。

『My Memory of Us』

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  • 機種:PC
  • 開発元:Juggler Games
  • 発売時期:2018年第三下半期

『My Memory of Us』は、戦火という状況下で友情を維持しようと苦闘する2人の子供の話。目を見張るほど美しいアート・スタイル、2人の子供の甘酸っぱい物語など、第二次大戦中の占領下のポーランドを舞台にしたゲームをプレー中だということは忘れてしまいそうになる。プレーヤーは、異なる能力を持つ2人の子供を切り替えながらプレーすることになる。少年はスニークができ、少女は走ることができる。この2人で協力して兵舎に侵入し、ケーキを盗んだり、アイテムを入手するためのパズルを解いたりするのだ。舞台設定こそ悲劇的だが、『My Memory of Us』は友情や力の肯定についての美しい物語を約束している。

『Neo Cab』

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  • 機種:PC
  • 開発元:Chance Agency
  • 発売時期:未定

『Neo Cab』は、ビジュアル・ノベルとUberのゴージャスなミックスだ。このゲームの美しさは静止画では伝えきれない。このサイバーパンク世界でプレーヤーが乗せるキャラクターたちは、自らの感情を見せてくれるのだ。彼らの顔を見て反応を返せば、最後にはハイ・スコアを獲得することができる。

もちろん、このようなゲームのメインは脚本であり、私が何度か運転した時には、顧客の空想の没入感を更に高めるために「没入型」ゲームに飛び込むのが仕事の俳優と、いくつかのシーンを演じてみせた。台詞は素晴らしく、軽快なやり取りは極めて自然に聞こえる。返答は一度に2つから4つの選択肢しか与えられなかったものの、私が頭に描いた返答が必ず一つはあった。

仮に『Neo Cab』が様々な客とのやり取りを一貫性のある物語に仕立て上げ、会話の滑らかさを製品版でも実現できるとするなら、インタラクティブな優れたサイバーパンク物語を求める者の間で、人気を集めるはずだ。

『Outer Wilds』

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  • 機種:Xbox One/PC
  • 開発元:Mobius Digital
  • 発売時期:2018年

入り組んだ宇宙探索シミュレーターとSFファンタジーの楽しい融合『Outer Wilds』は、美しいビジュアル、アコースティック・サウンドトラック、そして月を飛び回る喜びで我々を魅了した。プレーヤーの仕事は、宇宙を探索して太陽系に待ち受けるミステリーを紐解くこと。我々がプレーしたデモでは、太陽の中心部へと飛行したり、隕石の写真を撮るために衛星を送り出したり、かっちょいいエイリアンたちとくつろいだりした。未知の世界に待ち受ける他の冒険が待ちきれない。

『Spaera』

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  • 機種:Xbox One/PC
  • 開発元:Blazing Orb
  • 発売時期:早期アクセス

『Spaera』は古典的パズル・ゲームの優れた解釈で、マッチ3と『テトリス』の要素を含んでいる。魅力的な選択肢の中から自分のキャラクターを選んだら、正面対決がスタート。落ちてくるブロックは様々な形状で、どう落とすかじっくり考えなければならない。2人のプレーヤーはタイルのプールを共有するので、相手のボードを把握し、相手に有利になりそうなタイルを奪ってしまうことも可能なのだ。各キャラクターには固有の特殊能力があり、マックス状態まで貯めておくか、パワーこそ劣るが頻繁に使ってしまうか選ぶことができる。私は貯めておくことを選び、ライバルのブロックに色を覆うコンクリートを塗ってしまうパワーを使うことができた。すると相手は、ブロックの周辺の光るエリアだけを残してフィールド全てを真っ黒にするという手口でやり返してきた。『Spaera』はSteamで早期アクセス版が配信中なので、作り込まれたパズル・ゲームを探しているなら、試してみよう。

『Super Meat Boy Forever』

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  • 機種:PS4/Xbox One/Switch/PC/iOS/Android
  • 開発元:Team Meat
  • 発売時期:2018年

Team Meatは、高速で試行錯誤を繰り返す『Super Meat Boy』のゲームプレーを、オートランナーに見事に変貌させている。我々がプレーしたステージでは、前作のように滞空時間を稼ぐ巧みな操作は必要ではなかったものの、Meat Boyのいつものツールはそのままに、さらにパワーアップ。いつもの壁ジャンプ(とスライディング)に加え、本作では屈んだり下向きにダイブしたり、低い位置ののこぎりの下をスライディングしたり、途中でジャンプの軌道を変えたりすることができる。空中でパンチをすることも可能で、未知を塞ぐ敵を倒すこともできる。我々がプレーしたステージは短く、製品版でもシンプルな部類に入るものだろうと思われるが、新たなオプションが、死にゲー職人たちに期待するようなコントローラーを投げたくなる試練を提供してくれるはずだ。

『Treachery in Beatdown City』

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  • 機種:Switch/PC
  • 開発元:Nuchallenger
  • 発売時期:2018年秋

『Treachery in Beatdown City』はぱっと見、この数年間に数え切れないほど目にしてきた8ビット風アクションのように見える。だが、ピクセル化された荒廃都市の狡猾な住人たちと格闘を繰り広げ始めると、面白くなってくる。攻撃が繋がるとゲームが止まり、気付いていない敵に強烈なコンボをかましたり、敵の攻撃を緩和させるために最善を尽くしたりといった次の行動を、RPG的なメニューから選択できるのである。位置取りも重要で、それが驚くほど深みのある戦略性を実現。適切な位置に移動し、攻撃のタイミングを掴めば、複数の敵を一度に相手にすることができるようになるのだ。本作のデザイナー、アーティスト、そしてライターでもあるShawn Alexander Allen氏は、キャラクターの多くは生まれ育ったニューヨークで遭遇した人々をモデルにしていると話している。ニューヨーク在住なら、本作に登場する60人の敵の中に、自分を発見できるかもしれない。

『Tunic』

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  • 機種:Xbox One/PC
  • 開発元:Andrew Shouldice
  • 発売時期:2018年

キツネを主人公にした可愛らしい『ゼルダ』風ゲーム『Tunic』は、幽霊退治、壺割り、可愛い環境の探索が好きな人なら楽しめるはずだ。我々もこのカラフルなアドベンチャーを短い時間楽しんだし、近いうちにもっとプレーできることを望んでいる。

『Vroom Kaboom』

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  • 機種:PS4/PSVR/Oculus/Vive/PC
  • 開発元:Ratloop Games Canada
  • 発売時期:2018年7月

『Vroom Kaboom』は、その題名だけでポイントを差し上げたい。ラッキーなことに、本作は巧みな題名だけのゲームではない。この基本プレー無料ゲームでプレーヤーは、Ratloop Games Canadaが言うところの乗り物を使ったタワーラッシュで、カードを収集して遊ぶことになる。デモでは、武器化したバスを敵の基地に向かわせるところから始めた。基地に向かう途中でブーストとパワーアップを入手し、ランプを飛び越えて標的に激突することに成功した。その次はそこまで上手くはいかず、近づく前に敵に飛行機やバイクといった世紀末らしい乗り物を破壊されてしまった。上級者は複数の乗り物を一度に送り出すことができ、リソースを危険に晒すことになるが、他のプレーヤーを圧倒するほどの報酬を手にできるかもしれない。爆発に酔いしれることができるのは来月だ。

『Wargroove』

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  • 機種:PS4/Xbox One/Switch/PC
  • 開発元:Chucklefish
  • 発売時期:2018年

『ゲームボーイウォーズアドバンス』や『ファイアーエムブレム』を思わせる『Wargroove』は、15分のバトル・セッションとしても、長丁場のチェス試合としても楽しめるもので、プレーヤーは愛らしいピクセルのマップ上で敵と戦いを繰り広げることになる。可愛くて手応えのある『Wargroove』は、ストラテジー・ゲーム好きなら要チェックだ。

ソース: Game Informer

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