2018年06月28日(木)17時39分

『ザ・ロストチャイルド』海外レビュー

lostchild.jpg

日本では昨年夏に発売された『ザ・ロストチャイルド』の海外レビューです。

  • ジャンル:RPG
  • 機種:PS4/Switch/Vita
  • 開発:角川ゲームス
  • 販売:角川ゲームス
  • 概要:欧米ではSwitch版を含む3機種でこの6月に発売された神話構想RPG

良い点:
・過去作のメカニックを借用しながら魅力は維持
・ペース配分や長さが丁度良いダンジョン
・魅力的なキャラクターたちと面白い物語
・良く出来た物資管理
悪い点:
・もう少し難しくても良かったかも
・あっという間に溜まっていくアイテム

『ザ・ロストチャイルド』の要素一つずつを見て、欠点を見つける容易い。ゲームの大半は他のJRPGに劣っているし、そこを許容できないなら楽しめないだろう。しかし、どれほど過去作と変わり映えしないかという点を気にしなくなると、大いに楽しめたことは否定できない。結局、重要なのはそれだけだ。

ラヴクラフトのコンセプトを活用できなかった『ザ・ロストチャイルド』には、大いに失望させられた。完全に的外れで、モンスターにオリジナルの名前ではなく、ハスターやクトゥルフといった名前を使っていることがほぼ侮辱に感じられるほどだ。しかし、その失望が落ち着くと、『ザ・ロストチャイルド』は止め時が見つからないダンジョン潜りの良さを示したゲームであることが分かった。ダンジョン潜り入門に最適だし、新たなハードウェアにおける完璧な最初の実例となっている。

良い点:
・悪魔の捕獲と育成
・描き込まれたキャラクター・アート
悪い点:
・退屈なダンジョン
・ガッカリな主人公が物語の足枷に

『ザ・ロストチャイルド』は、友達のお気に入りだが本当に汚い車のようだ。色々な部品の寄せ集めから出来ており、なかには全く別の車の部品もある。変な音がするし、サウンド・システムは悲惨なことになっている。しかし、長年所有している車だし、問題なく走るのだ。このビジュアル・ノベル/ダンジョン潜り/モンスター・キャッチャーは様々な要素がごちゃ混ぜになっており、その全てが成功しているわけではない。しかし、本作のメインであるモンスター・キャッチは、『ザ・ロストチャイルド』を一つにまとめ上げているだけでなく、全体の推進力になっている。見栄えこそ悪いかもしれないが、悪魔たちを進化させたり、浄化する作業を延々と続けてしまうのだ。

5.0/10 Push Square

『ザ・ロストチャイルド』には良いところがないわけではないし、ビジュアル・ノベルと1人称ダンジョン潜りの融合を楽しむ人も大勢いるだろう。しかし、無味乾燥な戦闘や面倒なダンジョン・デザインなど、RPGの中でも魅力が限られたゲームであることも確かだ。『ポケモン』『ペルソナ』『真・女神転生』といった他の無数のRPGにオマージュを捧げたゲームだが、悲しいかなクオリティでは遠く及んでいない。

5.0/10 RPG Site

『ザ・ロストチャイルド』のメカニックやナラティブには根本的に破綻した箇所はないものの、これといって魅力もない。『ザ・ロストチャイルド』は、何も面白いところのない無味乾燥なダンジョン潜りに終わっている。このジャンルが大好きで興味があるならチェックしてみるといいが、容易に素通りできるRPGだ。

5.0/10 Nintendo Life

『ポケモン』的なモンスター捕獲システムなど、『ザ・ロストチャイルド』は風変わりで興味深いアイデアが盛り込まれたJRPGだ。しかし、ダンジョン潜りはとにかく退屈かつ単調で、ナラティブは熱心なJRPGファン以外を魅了するにはあまりに形式張っている。熱心なファンですら、歯を食いしばって耐え抜く覚悟が必要だ。

3.0/10 TheSixthAxis

良い点:
・興味深いリスク/リワード・メカニック
・『エルシャダイ』ファンを喜ばせる小ネタ
・サイバー住職
悪い点:
・酷い脚本
・酷いビジュアル
・退屈な音楽
・腹立たしいダンジョン・レイアウト

『ザ・ロストチャイルド』は、退屈で面白味のないダンジョン潜りゲームだ。日本風のラブクラフト・ダンジョン潜りというアイデア自体には、印象的で象徴的な作品が生まれるポテンシャルを感じさせる。そうした理想を具現化することなく、『ザ・ロストチャイルド』は既存のダンジョン潜りゲームを模倣しつつ、無数のアイデアを放り込んでいるが、そのどれもが成功していない。戦闘は楽しいし、『エルシャダイ』ネタは嬉しいが、この宇宙的恐怖は正気を失うほどではない。