2018年08月19日(日)22時23分

『Phantom Doctrine』海外レビュー

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『Phantom Doctrine』の海外レビューです。

  • ジャンル:ストラテジー
  • 機種:PS4/Xbox One/PC
  • 開発:CreativeForge Games
  • 販売:Good Shepherd Entertainment
  • 概要:冷戦時代のスパイを主人公にしたポーランド製のターン制ストラテジー
5.0/5.0 Strategy Gamer

豊かでディテールに富み、極めてリプレー性の高いスパイ・アドベンチャーであり、面白い仮想空間の中で、戦術性と戦略性をバランス良くミックスしている。

9.0/10 GameSpot

良い点:
・作り込まれた冷戦スパイ設定が生み出すパラノイア感
・3つの異なる視点を含むシングルプレー・キャンペーン
・入り組んだストラテジーとタクティカル・メカニックが生み出す、奥の深いバランスの取れたシステム
・魅力的なコンテンツが豊富
悪い点:
・物足りないグラフィックとアート・スタイル

ビジュアルは物足りないものの、『Phantom Doctrine』は入り組んだ魅力的なメカニックで強烈な印象を残すことに成功している。40時間を超えるシングルプレー・キャンペーン、多彩で面白いメインライン・ミッション、自動生成サイド・コンテンツなど、長所もたくさんある。CIA、KGB、モサドでプレーできるので、異なる視点のナラティブが興味をかき立てるのだ。『Phantom Doctrine』は、見下ろし型ターン制ストラテジーの馴染み深い枠組みを、ユニークで充実した体験へと変貌させている。無数のゲームプレー・システムの隅々で80年代の冷戦のパラノイアと緊張感を具現化しており、プレーヤーを完全に没入させてくれる。

どこからともなく現れた『Phantom Doctrine』は、非常に楽しい印象的な体験となっている。半年前に、『XCOM』のパルプSFや生のエンターテイメント性を冷戦スパイ・ナラティブに適応できると聞いたら、信じなかっただろう。だが本作は正にそういう作品であり、多くの人を驚かせるチャンスを得られるよう願っている。

8.0/10 Game Informer

コンセプト: 戦闘よりステルスに重きを置いたターン制ストラテジーのスパイ版
グラフィック: 細部はイマイチだが、引きで見ると綺麗な環境とキャラクター
サウンド: 耳障りでバラエティのないボイスオーバー。陰謀満載のスパイ・ファンタジーを盛り上げるノワール・ジャズ・サウンドトラック
プレー性: シンプルなナビゲーションとセレクションの操作性は上手く機能しているが、システムを理解するには時間がかかる
エンターテイメント性: 冷酷な暗殺には忍耐力と計算が不可欠だが、理路整然としたプレー・スタイルはやりがいがある
リプレー性: 控えめ

『Phantom Doctrine』はプレーヤー次第なゲームだ。奥の深さとガイダンスの欠如によってシステムに集中できる一方、他のシステムの存在すら知らずに終わってしまうこともあるのだ。長くプレーさせようとする策略に疲弊するとはいえ、諜報活動のステルスと秩序を存分に楽しむことができた。

7.7/10 Wccftech

良い点:
・現実的な冷戦設定
・ヒネリが面白い深みのあるスパイ物語
・オプションの多彩な作り込まれたタクティカル・ゲームプレー
・カスタマイズ・フィーチャー
・複雑で魅惑的なメカニック
悪い点:
・複雑すぎることがある
・ジョイパッドだと使いにくいメニュー・システム
・グラフィックとパフォーマンスは悪くないものの、今世代最高峰には程遠い

『Phantom Doctrine』は、真のスパイ・シミュレーターに最も近いゲームだ。戦術的かつ戦略的なミッション、奥の深い複雑なメカニック、捜査フィーチャーなど、恐ろしい陰謀から世界を救う秘密組織を指揮している感覚を実感できるゲームである。ただ、複雑すぎることもあるので、決して万人向けではない。

7.5/10 God is a Geek

良い点:
・ミッション間の休憩時間が楽しい
・巧妙な戦闘
・面白い設定
悪い点:
・不安定なパフォーマンス
・ぎこちない操作性
・雑な台詞

『Phantom Doctrine』は、完璧ではないものの、非常に楽しめるスパイ・ゲームだ。

7.4/10 IGN

秘密文書を読んでいる時も、待ち伏せっぽい手掛かりを追うかどうか決める時も、ターゲットを暗殺するための手順を一つずつこなしている時も、『Phantom Doctrine』はハラハラが止まらない。それこそ、傑作スパイ小説、映画、ドラマの特徴だ。キャンペーン自体は、物足りない物語や使い回しコンテンツのせいで水増し感があるものの、秘密作戦の遂行や謎を解き明かす過程には、本物のスリルがある。

良い点:
・スパイ感満載のゲームプレーとプレゼンテーション
・魅力的なストラテジー要素と手に汗握るターン制ミッション
・多種多様なタクティカル・オプション
悪い点:
・戦闘からランダム要素を削除したせいでイライラが溜まりやすい
・スキルが必要とされない調査
・ほぼフル・プライスにしては貧弱なグラフィック

戦闘がイマイチなため、スパイ映画寄りにするためにアクションよりステルスに重きを置いたことがむしろ功を奏した、素晴らしい『XCOM』クローン。

7.0/10 PCGamesN

刺激的な80年代のスパイ設定だけでも、十分に充実したプレースルーを堪能することができる。だが、見た目を無視したとしても、『XCOM 2』と間違えることはないだろう。

64/100 COGconnected

良い点:
・面白い舞台設定
・サスペンスフルなシークエンス
・スパイ基地管理
悪い点:
・分かりにくいゲームプレー
・物足りないプロット
・単調なミッション

このゲームの発想は素晴らしい。冷戦スパイ設定の緊迫感を背景に、捕虜を救出するために各自のスキルを駆使するよう部下のエージェントに指示を出したりなど、数ミッションは楽しむことができた。だが、ゲームプレーとプロットはポテンシャルを活かすことができておらず、単調なゲームプレーとベタなプロットのせいで私の期待もしぼんでいった。

62/100 PC Gamer

シンプルな敵、更にシンプルなキャラクターたち、そして奇妙なバランスが、ポテンシャルのある舞台設定と巧妙なシステムの足を引っ張っている。

6.0/10 GameWatcher

パッチさえ配信されれば『Phantom Doctrine』はもっと快適にプレーできるようになると感じるが、現時点では戦闘が破たんしている。『XCOM』の戦闘はストレスが溜まりがちだが楽しい一方で、『Phantom Doctrine』はストレスが溜まるだけで全く楽しくなく、ゲームへの好意が全て吸い取られてしまうのだ。潜入の方がはるかに楽しめるが、それでも酷く中途半端。開発陣は複数の階が存在することを忘れていたようで、階段やハシゴを登るのがギャンブルで楽しくないのである。土台は悪くないし、調査は最高に楽しめる。

素晴らしいアイデアを盛り込んだ最高のゲームが点在しているものの、多くの深刻な欠点が楽しさを削いでいる。欠点が修正されれば、プレーする価値はあるだろう。戦闘を修正するパッチが配信されたなら、買っても良いかもしれない。それまでは保留だ。

3.0/5.0 Trusted Reviews

良い点:
・スパイ・ジャンルへの愛情が生み出す練られたメカニック
・満足感のある消音銃
・バットマン気分を味わえる調査ボード
悪い点:
・苦痛な戦闘
・退屈
・作業感がある

『Phantom Doctrine』には失望した。とはいえ、非常に野心的ではあり、巧みなアイデアやスパイ・ジャンルへの愛情に溢れている。カルト的な人気を博すのは間違いないだろうが、『XCOM 2』や『Jagged Alliance 2』のようなターン制ストラテジーを期待すると、裏切られることになる。

だからといって、プレーを止めることはない。大きな欠点はあるものの、まるで親バカのように、ゲームのためを思って放っておけなくなるのである。

魅力的な基地管理や手に汗握るスパイ・ミッションなど、『Phantom Doctrine』には文句なく素晴らしい箇所もある。しかし、イライラさせられる戦闘と往々にして役に立たないチュートリアルが、このタクティカル・ステルス・ゲームの足を引っ張っている。

5.5/10 GameCrate

グラフィック 5.0: 止め絵のカットシーンは面白くなく、アニメ・シークエンスはぎこちなく、キャラクター・モデルは質が低い。しかし、環境はディテール豊かで、ズームしなければ、見下ろしカメラがアート・スタイルの粗を隠してくれる
サウンド 5.0: 銃声は最高だし、スパイらしい楽曲も収められているが、声優の演技は全般的に平凡
ゲームプレー 6.0: ターン制ストラテジーのファンは満足できるはずだが、類似ストラテジー・ゲームの劣化版に感じられる
物語 6.0: スパイ専門用語が飛び交う支離滅裂なプロットは殆ど覚えてないが、突発的ナラティブ、ランダム・イベント、ミッション中の悪ふざけは十分に印象的で、キャラクター同士に連帯感が生まれている

『Phantom Doctrine』にはターン制ストラテジーの競争相手がたくさん存在するが、ユニークな冷戦設定だけでは差別化に不十分だ。舞台設定は最高で新鮮なのだが、物足りないゲームプレーと噛み合わないメカニックのせいで、不必要にごちゃごちゃしてしまっている。最高の瞬間は意図的なものではなく、殆ど行き当たりばったりか偶然発生するように見えるのである。