2018年11月06日(火)20時28分

『Deracine』海外レビュー

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『Deracine』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PS4
  • 開発:SIE Japan Studio/フロムソフトウェア
  • 販売:Sony Interactive Entertainment
  • 概要:『Bloodborne』や『DARK SOULS』の宮崎英高氏が手掛けるVRナラティブ・アドベンチャー
9.0/10 Wccftech

良い点:
・散りばめられた伏線や伝承のヒント
・攻略法が複数存在する一部のパズル
・耳に優しいチェロと交響曲サウンドトラック
・PSVRでも非常に快適にプレーできる
悪い点:
・コインを取り逃してもチャプター選択ができない
・一部のチャプターで活用されていない時間操作
・PS Moveコントローラー必須

『Deracine』は、フロムソフトウェアらしいプレーヤーを最後まで釘付けにするミステリーや伝承のパンくずを散りばめた、素晴らしい妖精物語である。

フロムソフトウェアが残虐な戦闘から離れ、感動的で痛烈なアドベンチャーを提供。PSVRでプレーできるアドベンチャーの最高峰である。

8.0/10 Upload VR

良い点:
・極めてユニークなVRゲーム
・VRだけに可能な感情移入を実現
・簡単すぎず難し過ぎない絶妙なバランスのパズル
悪い点:
・理屈が通らない一部のパズル
・万人向けではない奇抜な雰囲気

『Deracine』の甘美なトーンは決して万人向けではないが、一枚皮をむけば、新たな方向性を見せるVRアドベンチャーを発見できるはずだ。フロムソフトウェアらしい曖昧さを前面に押し出した奇妙な作品だが、往々にしてぎこちない台詞にもかかわらず、パワフルな繋がりを感じさせる印象的なアドべンチャーとなっている。『Deracine』は、バーチャルなキャラクターたちや世界とプレーヤーの間の壁をぶち壊すゲームではないかもしれないが、VRがその方向に向かっているという力強い兆しとなっている。

7.0/10 Video Chums

良い点:
・没入感のある雰囲気、ディテールに富んだ環境、真摯なキャラクターたち、ゴージャスな音楽
・最小限のゲームプレー
・紐解くのが魅力的な二転三転するプロット
悪い点:
・かなり短めで、リプレーする理由が一つしかない一本道
・何をすべきか分からずイライラするかも
・物語に満足しない人もいるかも

1人称アドベンチャー・ゲームや難解なプロットのファンは、『Deracine』を大いに気に入るだろう。魅力的な物語と雰囲気がプレーヤーを最後まで魅了するし、クリアした後も、この忘れがたい物語を末永く思い返すことになるはずだ。

『Deracine』は、成長著しいPSVR独占タイトルの新たな良作だ。必携とは言えないし、他のVRアドベンチャー・ゲームを体験済みなら尚更である。フロムソフトウェアらしい語り口には引き込まれるものがある。彼らは愛のこもったゲームを作り上げており、それが全体の洗練と心に現れている。プレーヤーを没頭させるだけの物語が本作にはある。キャラクターたちや彼らが住む学校に思い入れを抱くようになるだろうし、彼らを助けたいという切迫感を感じるはずだ。物語が終わると、達成感と喪失感を感じるだろう。それこそ、VRストーリーテリングにおける真の偉業である。

『Deracine』は、フロムソフトウェアだけにしかできない、興味深いアプローチだ。と同時に、ポテンシャルを十分に活かし切れていない。フロムソフトウェアのストーリーテリングのファンなら面白さを見出すことができるかもしれないが、それ以外の人はペース配分や出来栄えに不満を感じるかもしれない。

3.0/5.0 Twinfinite

チャーミングなナラティブ重視VR体験ではあるものの、『Deracine』は伝統的なアドベンチャー・ゲームのデザインが足を引っ張っている。インタラクティブ性は探索と学習だけで、パズル要素はキャラクターや美しい世界の足枷となっている。不安定なペース配分とストーリーテリングが学生たちの物語が持つインパクトを目減りさせており、感情や緊迫感が生まれないのである。『Deracine』の世界観には一見の価値があるものの、印象には残らない。

5.0/10 GameSpot

良い点:
・探索がシンプルでVRでも快適な最高の操作体系
・もの悲しく美しいスコアに支えられた、驚異的なビジュアルのディテール
・細部に注意することが求められる充実したパズル
悪い点:
・パズルのバラエティが少ない
・頻繁に時間が飛ぶため、特に最後の2チャプターは極めて分かりにくい
・最も面白いプレーヤーの能力が殆ど活用されない
・決められた構造からほぼ逸脱しない

『Deracine』には『Dark Souls』で知られるフロムソフトウェアのVRデビューに相応しい土台が揃っているが、彼らの作品に共通する魅惑的なゲームプレーや神秘性が欠如している。VRを効果的に活用したPSVR独占タイトルの好例で、自由に動き回って探索したり、両手を使っていじくれる柔軟性がある。だが、ナラティブにおける野心は同じ基準に達しておらず、魅惑的な題材も、追いにくい雑なナラティブに埋もれてしまっている。パズルも同様の落とし穴にはまっており、最初から存在するよりエキサイティングなメカニックを活用する代わりに、時間を止めた状態でのつまらないアイテム漁りに依存している。『Deracine』はガッカリするほど欠点を抱えたアドベンチャーであり、クリアしてすぐ忘れてしまうだろう。

2.5/5.0 Game Rant

『Deracine』は最後の着地に失敗しており、楽しさよりも鬱陶しさが勝ってしまうことも多い。不可思議な雰囲気と魅惑的なプロットは評価できるが、プレーに値するとまではいかないのである。宮崎が将来再びVRゲームを手掛けるなら、『Deracine』の良さを維持しつつ、フロムソフトウェアの驚異的な遺産に見合うゲームプレー体験を提供してくれることを切に願う。

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