2019年01月21日(月)03時45分

『Vane』海外レビュー

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『Vane』の海外レビューです。

  • ジャンル:アドベンチャー
  • 機種:PS4
  • 開発:Friend & Foe
  • 販売:Friend & Foe
  • 概要:子供の姿と鳥の姿を切り替えながら砂漠世界を探索するアドベンチャー

良い点:
・各個人の解釈の余地がある抽象的なストーリーテリング
・プレーヤーの本能や方向感覚に委ねたデザイン
・思慮深い風景が満載の魅惑的な世界
・ドープなサウンドトラック
悪い点:
・正確性に欠けるカラス時のカメラと操作
・パフォーマンス上の問題とグリッチ(その多くはデイワン・パッチで修正済み)

『Vane』について語れることは少ない。これといってネタバレすることのない、一度のプレースルーでクリアできてしまう探索体験だ。『Vane』は、言葉を一切使用せずにテーマ要素を前面に押し出したゲーム。そうしたテーマは直感や探索を含んでおり、そこからは各プレーヤーが物語をどう受け止めるかに委ねられている。プレーヤーを一切導こうとしない『Vane』がナラティブ上の自由意志をプレーヤーに提供するための手段に感じられるのは、多くの選択肢が提示されるからではなく、解釈の余地が開かれた環境やシナリオによって提示されているからである。『Vane』は努力するだけ報われるゲームであり、何度もプレーすることはないだろうが、最初の一回目は素晴らしい体験になるはずだ。

このゲームは万人向けではない。短いプレー時間と説明不足、そして鬱陶しいグリッチはストレスの原因になるかもしれない。しかし、全体的な見た目と雰囲気は驚異的だ。旅の喜びは目的地よりも旅をする時の心構えに依るだろうから、各ロケーションを隅々まで探索したくなるのである。

6.75/10 Game Informer

コンセプト: 子供と鳥の姿を切り替えながら、ミステリアスな世界を探索してパズルを解いていく
グラフィック: ダークで雰囲気のあるアート・スタイルは奇妙な夢を具現化したような世界に説得力を持たせている
サウンド: 音楽は最高で、ムーディなシンセ・サウンドトラックは『ブレードランナー』を思い起こさせる
プレー性: 子供と鳥の操作はどちらも雑。子供は環境に引っかかることが多いし、鳥で特定の場所に着地するのは難しい
エンターテイメント性: 雰囲気、音楽、世界観、抽象的な物語は感動的で奇抜だが、バグやデザインが不必要なストレスを生んでいる
リプレー性: 控えめ

『Vane』は表現し難い熱に浮かされたようなゲームで、崩壊間近に見える世界で居場所を見つけようともがく、変身するクリーチャーについての言葉のない物語に重きを置いている。だが、バグの存在や明確な指示の不在を見ると、『Vane』には開発期間が足りなかったのではないかと思ってしまう。

良い点:
・驚くほど美しい風景と希薄な音楽が『ICO』を彷彿とさせる魅惑的な体験を生み出す
悪い点:
・面倒な操作性
・不透明な障害
・面白味に欠ける徒歩セクションへの依存

雰囲気のある、往々にして困惑させられる探索ゲームで、バグ、ムラのあるレベル・デザイン、そして徹底した放任主義が足を引っ張っている。

6.0/10 GameSpew

『Vane』はユニークな体験で、Friend & Foeは称賛に値する。芸術品として魅力的だ。しかしゲームとしては、諸手を上げておススメすることはできない。妥協のない過酷な世界なので、生き残るには戦わなければならないのだ。

60/100 GamingTrend

良い点:
・驚異的なアート・スタイル
・鳥になれるのは爽快
・期待を裏切るユニークで独創的なゲーム
悪い点:
・ベストなメカニックが活かされていない
・不明瞭なオブジェクティブ
・操作性が厄介な子供キャラクター

『Vane』は、素晴らしいシンセ・サウンドトラックに乗せて、子供から鳥へと変身しながら、幻想的で不思議な世界を旅させてくれる。しかし、広大な砂漠を飛び回る開放的な体験として始まったものが、狭苦しい通路を行く一本道の冒険になってしまうのである。『Vane』は注目に値する奇妙で記憶に残るゲームだが、一番面白いアイデアを捨てるのが早すぎた。

5.0/10 GameSpot

良い点:
・センスの良いビジュアル・スタイルと適したサウンドトラック
・環境を変えることができるので充実した場面が生まれる
・鳥になって広大な環境を飛び回るのはエキサイティング
悪い点:
・再スタートさせられる多くの深刻なグリッチ
・感情を揺さぶるには意味が曖昧過ぎる
・多くの問題を抱えたカメラ
・後半はないがしろにされた鳥に変身できる能力

『Vane』は、全てのメカニックが噛み合った、より優れたゲームへと向かっているかのような感覚が途絶えることのない、短いゲームだ。最後のセクションは盛り上がりに欠け、ゲーム・システムを簡略化させつつ、薄っぺらい伝承に全てを委ねてしまっている。安易な答えを提示してくれないというのではなく、自分で答えを出す動機も殆ど提供してくれないのである。鳥の姿で谷間から空高く舞い上がった時や、周囲を取り巻く世界を変化させた時など、このゲームの可能性を感じさせる個所もあるのだが、『Vane』には明確な意見や目的がないのである。

美的センスは目を見張るほどなのだが、行き当たりばったりなセーブ・システム、大量のグリッチ、判断を誤ったウェイポイント・システムなどが、今年最初のインディ・ヒットになりえたゲームを台無しにしている。『Vane』はあまりにイライラさせられるため、現在の形のままでおススメするのは困難である。

4.0/10 Destructoid

『Vane』には強力なオープニング、ユニークなビジュアル・アイデア、雰囲気満点のエレクトロニカ・サウンドトラックがある。残念ながら、目的のないストレスの溜まるゲームプレーがすぐそれらを覆い隠してしまうのだ。ストーリーテリングへの抽象的なアプローチは解放感があるものの、プレーヤーはシンプルなゲームプレーのお約束、没入感を削ぐ技術的不具合、退屈なパズル、酷いセーブ・システムに囚われたままなのである。羽ばたくなら他の方角にしよう。

4.0/10 Push Square

『Vane』は、疲弊困憊させられ、退屈で、分かりにくく、常にイライラさせられ、無意味に鈍く、ナラティブ的に満足できず、メカニック的にぎこちなく、技術的に雑であり、カメラは画面上の出来事をプレーヤーに見せるという初歩的な仕事すらこなせないほど技術的に稚拙で、目隠しをしてフォースを使った方がマシじゃないかと思うほどだ。

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