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2007年04月13日 (金) 【PS3, Xbox360】

Grand Theft Auto IVの更なる詳細が公開される

gta49.jpgゲーム雑誌Game Informerの今月号にGrand Theft Auto IVの特集が掲載され、その全貌が少しずつ明らかとなってきました。RockstarのDan Houser氏によるコメントと共に、その内容を紹介します。尚、今回RockstarがGame Informerに見せたのは、Xbox 360版との事。

▼ GTA IVの舞台となるLiberty City

GTA IVの舞台は、GTA IIIと同じLiberty City。元々ニューヨークをモデルとしていたLiberty Cityですが、あくまで雛形に過ぎなかったGTA IIIと違って、GTA IVではニューヨークを完全に再現する事を目標としていて、「自由の女神」は「幸福の女神」、「MetLifeビル」は「GetLifeビル」といった具合に名称こそ実名は使えないものの、有名な建造物などは全て再現されるという事です。

Dan Houser: 我々はこの街に長く住んでるし、スコットランド・スタジオの連中もここに長く滞在した。我々が考えているレベルのものは、これまでのゲームでは再現されてこなかったと感じているんだ。

Rockstarは、ニューヨークの5地区のうち4つを完全に再現し、ニュージャージーもそこに加わるそう。San Andreasよりも総面積では劣るものの、砂漠のような無駄な部分は存在せず、密度は増しているという。実際の地名は当然使えないため、ブロンクスはBroker、マンハッタンはAlgonquin、クイーンズはDukes、ブロンクスはBohan、ニュージャージーはAlderneyという名称になります。

Dan Houser: 本物のように感じられる都市を作っているが、広い意味でのゲームプレーに向けて完璧な調整がされてる。GTA IVの世界はゲーム用にデザインされているんじゃないんだ。世界を感じられて、それでもゲーム的なものを作ろうとしてるんだ。

街のデザインとそこで繰り広げられるミッションには完璧な相互関係が存在していて、全ての建造物はミッションと密接な関係があるか、空気感を醸し出すのに多大な貢献をしているという。

Dan Houser: もっと楽しくて真実味があり、もっと生きている感覚を作り出したい。そこに多大な労力を注いでいる。通行人の振る舞いを更なるバラエティを加え、周りの状況に敏感なものにしたいんだ。我々は過去にもそれをやってきたが、本作ではそれらを遥かに凌駕している。ストリートを歩くと、タバコを吸っている人や、電話を手にしている人、ベンチに座っている人を目にする事が出来る。素晴らしいよ。ただストリートを行き来しているのよりも遥かに現実的だ。

ガラスを抜ける日差しや歴史を感じさせる煉瓦などは勿論、ありふれたゴミ箱ですら街に生命を吹き込んでいるという。実際のニューヨークがそうであるように、日が昇ると全く違う表情を見せる街の空気感をLiberty Cityは完璧に捉えているようです。

Dan Houser: そういった要素をゲームに盛り込むというのは、とてもユニークだと思う。それが、映画やTVドラマ、小説では不可能な、「ここに住んでいる」という感覚を表現する方法なんだ。実際に街を歩き回って、ここに住む変わり者に出会えるわけだからね。実際に存在するような変わり者に出会える、それが全てだよ。ニューヨークでの生活の大きな部分は、ストリートで出会う変人達さ。ゲームにも確実に入ってくる要素だ。それぞれの街角や色んな人間達の違いを出したい。世界の首都としてのニューヨークを盛り込もうとしてる。だから、アメリカ人でないキャラクターも多く登場するんだ。

▼ GTA IVの登場人物

主人公Niko Bellicも、そうしたアメリカ人でないキャラクターの1人。東欧出身の彼は、従兄弟のRomanを頼ってLiberty Cityを訪れます。

Dan Houser: Bellicは、従兄弟のRomanからの度々送られてくる、「俺はアメリカン・ドリームを実現したぞ」というEメールを信じて、Liberty Cityにやって来るんだ。

BellicがLiberty Cityにやってくると、Romanは自分の惨めな生活を隠すために従兄弟に嘘のメールを送っていた事がわかります。しかし、見知らぬアメリカの土地でBellicが頼れるのはRomanだけ。ゲームの序盤では、Romanがプレーヤーの親友であり、モチベーションであり、コネクションの全てとなります。

Dan Houser: Romanは多額の借金を抱えていて、多くのヤバイ連中に狙われている。Nikoはタフなキャラクターで、Romanはもっとフレンドリーなんだ。Romanは君の助けを必要としていて、楽観的な人間だ。とても良いコンビのように見えるけど、喧嘩は絶えないよ。序盤でのNikoの目的は新しい世界で名を上げる事のように見えるけど、物語が徐々に明らかになっていくにつれ、故郷に抱える問題を避けている事が明らかになっていくんだ。

▼ 進化した物理演算

Bellicが歩き出すと、その一歩一歩にこれまでにない重みが感じられ、地形のバリエーションは歩くアニメーションの現実的な変化にマッチしているという。Bellicが体の向きを変えると、彼の動きが物理エンジンによる影響を受けるのが見て取れるそうです。

Dan Houser: 物理演算は凄いものになるよ。他の要素同様、物理演算を進化させようと努力している。どのゲームでも、物理演算はもっと進化させられる部分だ。3人称のアクション・ゲームでは、物理演算が素晴らしくないといけない。キャラクターをコントロールしているという感覚が素晴らしくないといけないんだよ。マップ上を駆け回ったりよじ登ったり、そういう事がもっと進化しないと駄目だ。アニメーションは予測可能であってはいけないし、開発初期段階における我々の最大の目的は、他のあらゆるゲームと異なった感覚を持たせる、という事。「凄い綺麗だけど、キャラクターがなんかぎこちないね」と言われては駄目なんだよ。

鍵のかかった車を盗む際の、肘で窓ガラスを割って内側に手を伸ばして鍵を開ける、といった動作も実にスムース。車にも新しい物理システムが実装され、カメラ・アングルも以前の作品のそれよりも車に接近したものになっているそうです。

▼ 物語の背景と豊富な選択肢

Bellicが携帯電話を取り出すと、画面上に携帯電話のモニターが表示されます。そこには「電話帳」「メッセージ」「カメラ」といった選択肢が見て取れ、「電話帳」を選択すると「港の友人」「タクシー」といった選択肢が表示されます。

Dan Houser: これまでのGTAでは、プレーヤーはまるで奴隷のようだった。常に人に命令されてね。今回もそういった要素は当然含まれてるが、今回は自分でどう時間を過ごすか選択できるんだ。「誰それと過ごしたい」とか、「奴といると楽しいから会いに行こう」とかね。電話一本で呼び出して、そいつとつるんだり出来るんだよ。それによって、物語の進行も楽しくなるし、退屈せずに済むんだ。沢山の選択肢がある。

GTA IVでは、物語に大きな焦点が当てられていて、それは様々な街自体や市民との関わり合いを通して反映されています。より多くの自由、より多くの選択肢によって、自らの運命をコントロールしているという感覚をより得られるといいます。

Dan Houser: 物語は複数の道筋で語られるんだ。でも、人との関わり合いは出来るだけ多く作ろうとしてる。プレーヤーは、面と向かっての会話、携帯電話など多くの手段を使って情報を得る事が出来る。我々はそうやって、プレーヤーに物語やその背景、キャラクターの人物像を伝えようとしてるんだ。

人と出会って、ミッションを受け、ミッションを完了すれば、その後その人物から助けてもらう事が出来るかもしれないが、裏切られる事もあるかもしれない。ミッションにも多様性を持たせたいんだ。ミッションには一定の選択肢があり、究極の選択を迫られるかもしれない。全く違う体験になるよ。

これまでのGTAの物語は単純な成り上がり物でしたが、Bellicの物語は少し趣が違います。

Dan Houser: プレーヤーは、大きな池の中の一匹の魚に過ぎないんだ。ニューヨークは、上京してきてキングになるってだけの街じゃないんだ。それは不可能な目標だよ。

Vice Cityは80年代、San Andreasは90年代を時代背景としていましたが、同じくLiberty Cityを舞台としたGTA III同様、IVの時代設定は現在、2007年となります。

Dan Houser: 多くの犯罪の専門家や元警官と話した結果、現代では犯罪者になる事は非常に難しいって分かったんだ(笑)。栄光の日々は終わったんだよ。その点は物語とゲームになんとしてでも反映させたかった。常に逮捕者が出て、警察の存在感が常にある。

▼ 世界観を保つ秘訣

Dan Houser: 今回は街が一つだけだから、飛行機は無いんだ。それ以外はほぼ同じ。現実味を持たせたいからね。Bellicは一輪車やローラーブレードに乗ったりはしないよ。キャラクターにあった豊富な選択が存在する、という事だ。バイクがなくなるとかそういう事ではなく、全て残してある。これまで同様の幅広さを保ってはいるが、キャラクターに合ったものになるんだ。

今回Rockstarは、声優陣の選択もこれまでとは違ったアプローチを取っているそうで、キャラクターに現実味を持たせるという発言からも、有名スターなどは起用されないと思われます。サウンドトラックにも、同じようなアプローチが取られている模様。

Dan Houser: 2007年のLiberty Cityにマッチした素晴らしい音楽を使用する。過去に我々はゲームにおけるサウンドトラックの指標を作ったし、今回それを越えているとは思わないが、素晴らしい物が出来たと思ってる。自信があるよ。他のメディアでは不可能な体験をさせたい。その時のムードにあった音楽をかけれるんだ。ハードコアな気分だからハードコアな音楽、デートに出かけるからロマンティックな音楽、といった具合にね。ゲームのテンポにマッチした音楽を選んだよ。これはメタルかけまくりのレースゲームじゃなく、都会的なギャングスター・ゲームだから、そういったムードに合う音楽を選曲した。ジャンルを問わず、そのテンポ、感覚にフィットしてなければ駄目なんだ。一曲一曲に関して凄い議論が交わされて、各ジャンルに詳しい多数の人間が選曲したんだ。

全体的にシリアスなムードに包まれた本作ですが、トレードマークとも言える独特のユーモアは失われていないとの事。ラジオのCMから通行人の呟きや看板まで、これまでのGTAらしさも保っているという。

Dan Houser: GTAをフランチャイズのように思ってる人もいるが、私は同じ人間が作ったシリーズ作品だと思っている。GTA III以降、全く同じチームで作っているんだ。素晴らしい人材を加えはしたが、プログラマーも同じ、物理担当も同じ、プロデューサーも脚本家もオーディオ担当もデザイナーも同じ。全員ここにいるんだ。誰も抜けていない。そこがエキサイティングだ。GTAを作って来た面々にとって素晴らしい体験となった理由は、核となるグループが一緒になって開発出来たからなんだ。キーとなるスタッフは誰も抜けず、そこに新たな才能を加えた。そういった安定性が個人個人に自信を与え、お互いの理解も深まり、野心も他所とは比べ物にならないほどだ。人材の出入りが激しくてもフランチャイズは続いていくが、実際はこのゲームを作った面々自体がフランチャイズなんだ。そこがウチと他社の違いだろうね。

▼ ゲーム・エンジン、マルチプレーetc…

Grand Theft Autoシリーズは、アクション・ゲームに新しい定義をもたらしましたが、GTA IVにおいても、斬新なストーリーテリングやキャラクターの動き、世界環境との関わりを模索しています。技術的にも、冒頭のロードを除けば、建物内に入る時を含めて一切のロード画面が存在しないなど、確実に進歩しています。Rockstarがサンディエゴに設立した新スタジオでは、ゲーム開発自体は一切行われず、プログラマーたちが日夜新しい技術を開発し続けています。GTA IVの開発には、Xbox 360ソフトのTable Tennisで初お披露目となったR.A.G.E.(Rockstar Advanced Game Engine)が再び使用されています。

Playstation 3版とXbox 360版は完全に同一ですが、ダウンロード・コンテンツはXbox 360独占との事(Rockstar has confirmed that downloadable content will be exclusive to the Xbox 360 version.)。深みのあるシングルプレーで知られるGTAですが、遂にマルチプレーも付くようです。

Dan Houser: ちょっとしたマルチプレーを付けるよ。。MMOではないが、面白くて進歩的でシングルプレーとも上手く融合したマルチプレーを作ろうと思ってるんだ。

GTA IVの開発が始まってから既に3年以上が経過。

Dan Houser: これほどのスケールの作品を作り上げるには、長い期間がかかる事は分かっていた。こういったグラフィックを作るだけでも、物凄い時間を消費するんだ。

過去のGTAがこれまでのゲームの常識を変えたように、同じ事がGTA IVにおいても成し遂げられているかは完成するまで分かりませんが、Houser氏は、前世代のGTAからの飛躍度は、最初のGTAからGTA IIIの飛躍度に匹敵すると見ています。

Dan Houser: 「本は物を教えてくれる。映画は物を見せてくれる。ゲームは物を体験させてくれる。」と言う人がいるが、だからゲームは他のメディアより興味深いんだよ。ゲームはプレーヤーを他の場所に連れて行ってくれるんだ。それは、他のメディアでは体験出来ない。Liberty Cityでも火星でもどこでもいいけど、空想の世界に存在出来るという機会を与えてくれて、それこそ、芸術/娯楽メディアとしてゲームが提供してくれる本当に面白い側面なんだ。我々が今回試みている事は、その場所にいるという体験を大きく拡張する事。完全に新しいものに作り変えているから、物語の展開の仕方、キャラクターとの関わり合い方、世界の振舞い方、プレーヤーが出来る様々な事、それら全てが、この場所に居たい、この世界に住むという感動を味わいたい、と思わせる要因なんだ。

Grand Theft Auto IVは、北米で10月16日に発売されます。







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